2017年の創業以来、「要件定義を通じた顧客課題の解決」を主軸に、Web制作、Webマーケティング支援、受託開発事業において業績を伸ばし続けているNERD株式会社。
創業者として会社をリードしているのは、マーケティング領域において幅広い知見をお持ちの天明ルイス栄一郎氏。
選ばれ続けるためのキャリア形成のポイントや今後の展望をお伺いしました。
NERD株式会社 代表
天明ルイス栄一郎さん
幼少期をコロンビアで過ごし、日本での学校生活を経て、大学時代からは北米に在住し、フリーランスでグラフィックデザインおよびシステム開発に携わる。帰国後、サイバーエージェント系 AdTech会社「マイクロアド」にて、広告プロダクトマネージャーとして活躍する。その後、FinTechベンチャー「お金のデザイン」にて個人型確定拠出年金「MYDC」のプロダクトマネージャーおよび事業部長として活躍する。2017年11月に「NERD株式会社」を創業。
得意分野を見つけ、補い、自分の価値を高めていく
私にとってキャリアとは、まずは足元にある目の前の仕事をきちんとやることです。
どんな仕事でも全力で向き合ううちに、人よりも成果が出やすい領域や分野が見えてくるので、徐々にそちらにシフトしていきましょう。
私の場合、キャリアの発端はデザイナーとエンジニアでしたが、その領域ではあまり才能の芽が出ませんでした。
でも、たまたまディレクターや要件定義をした際に、そこまで苦労しなくても人より良い結果が出る分野だとわかったのです。
自分の得意な領域がわかれば、あとはたくさんの仕事をこなしていきましょう。いろいろなケースに対応することで、能力を高めていく。
足りないなと思うところは勉強して補っていく…。そういった積み重ねで自分自身の価値を高めていくことが、キャリア形成への第一歩だと思います。
会社の躍進に貢献できたことが自信へ
私がこれまでで最も自分自身の価値を高められたと思うのは、マイクロアドというサイバーエージェントグループの会社での商品開発の経験です。
私は当時、プロダクトマネージャーとして商品開発をする立場でした。
日々の改善要望や営業さんからの問い合わせシステムに対応する中で、「商品開発者として本来何をすべきか、何を優先すべきか」などを学びました。
このような自分のがんばりが大きく売上を上げるきっかけになり、わずか数年で100億円規模へ成長、15件の海外進出を果たしました。
私個人としても会社としても成長できた当時の経験が、今の自信につながっています。
お客様の「課題解決」を見逃さない
仕事をする上で大切にしていることは、ただ依頼を受けたことをやるのではなく、お客様の「課題」はどこにあるのかを導き出し「解決」につなげることです。
経験上、企業様にしろ個人様にしろ、お客様は自分たちの困りごとを完全には理解できていません。
本当の課題を見つけてほしいから、弊社を訪ねてくると思っています。
ですから、弊社ではお客様の依頼を丁寧にヒアリングし、「なぜ、このような相談に至ったのか」「本質的な課題は何か」という段階から考えさせていただきます。
必要があれば、「本質的な課題は別なので、こういうことをやりましょう」のように辛口でご提案させていただくこともあります。
「提案内容をきちんと形にし、成果につなげるまで」が私たちの仕事なので、妥協はしません。
求められる人材は、目の前の仕事に真摯に向き合える人
キャリア形成において、出世したり大成したりしたいのであれば、言われたことをやるだけでは不十分です。
与えられた責任の中で自分なりに試行錯誤し、「やれるだけのことはやった」と胸を張れるような経験をたくさん積んでください。
「自分の120%の力を出して、アウトプットしよう」と努力できる人は、どの業種・業界からも求められるので、結果として、人から頼られ、社会から重宝される存在になれるでしょう。
また、能力だけではなく正義感も大切です。
「仕事」とは、人に価値提供をして対価をもらうことです。
仕事人として「対価以上の成果につなげたい」という真摯な姿勢があれば、お客様からも企業からも求められる人材になれるでしょう。
世界の見え方が変わっていくのを楽しみたい
私自身の生きるテーマは、死ぬまでに「自分の視野をどこまで広げられるか?」ということです。自分の「視野」とは、大きく2つの要素で成り立っていると思っています。
1つは「知っていること」。もう1つは「できること」。知っていることとは、本や勉強による学びや実体験です。できることとは、スキルや能力、組織の中での自分の機能です。
弊社は創業6年目を迎え、ありがたいことに多くのお仕事と学びの機会をいただき、視野を広げてまいりました。
これからも、自分自身の視野を広げ、世界の見え方が変わっていくのを楽しみたいと思っています。
具体的には、会社をより安定化させるために、自社プロダクトの開発や海外への事業展開にチャレンジしていきたいですね。
弊社の目標に向けて、きちんと成果につなげられるよう、チーム一丸となって努めてまいります。