チームで課題を解決し「誰も取り残さない医療」を実現したい

日本最大となる医師向け専門医マッチングプラットフォーム「E-コンサル」を運営する株式会社Medii。代表取締役医師を務める山田裕揮さんにお話を伺いました。

山田さんはご自身が難病患者になったことをきっかけに、医師としての経験を活かし、専門領域や地域にとらわれず、医師同士がオンラインでコミュニケーションし合えるサービスをつくられました。

山田さんが考えるキャリアや企業理念である「誰も取り残さない医療」への思いをお話しいただきます。

株式会社Medii
代表取締役医師
山田 裕揮さん

株式会社Mediiの代表取締役医師。東京医科歯科大学客員准教授。日本リウマチ学会専門医・指導医。
和歌山県出身、慶應義塾大学医学部医学研究科卒。
自身が不治の難病患者となり、免疫難病の専門医となったものの、1人で診れる専門領域や地域は限られる事実に直面。当事者として強く課題を感じ株式会社Mediiを創業。希少疾患・難病の課題解決に貢献し、「誰も取り残さない医療」の実現を目指している。

キャリアとは夢や志向(Will)を実現するための手段

私にとってキャリアとは、自分の夢や志向(Will)を実現するための1つの手段です。

私のWillは「社会に如何に大きなインパクトを残せるか」です。そのために常に「社会課題の解決に役立っているか?」と自分に問い続けることを心がけています。そうすることで、自分の追い求めるWillを社会的な視点からブラッシュアップできるからです。

そして、どんなに辛くても諦めず、泥水をすすっても、決めた目的の達成のため前に進み続けます。ただ、1人でWillを実現するのは難しいので、Willを共有できる仲間と一緒に目指していけるかどうかが極めて重要と考えています。

患者さんの「毎日先生が来てくれるだけで元気になれる」という言葉で医療の本質を知った

これまで、たくさんの患者さんや尊敬する先生に出会ってきました。中でも最も印象的なのは、難病を患い死の淵をさまよいながら1年近く入院を続けていた患者さんが「毎日先生が来てくれるだけで元気になれる」と言ってくれたことです。

現代の医療ででき得る限りを尽くした後で無力感を感じていたからかもしれませんし、私自身が難病患者であったからかもしれません。その言葉に救われた気がしたのです。同時に、医療とは医学的知識や技術を提供するだけではなく、患者さんの生き方に寄り添うことなのだと強く感じました。

思えば、私を成長させてくれたのは、多くの優秀な先輩医師や有名な先生だけではありません。いつだって目の前の患者さんが、私に新しい学びを与えてくれ、成長させてくれました。

これからも患者さんや事業において向き合う中で出会う人たちにいろいろなことを教わるでしょう。患者さんやサービスを受ける人が教えてくれることを素直に、謙虚に受け止められる人でありたいと思います。

チームで戦略的に課題を解決していきたい

私は、「E-コンサル」という難病診療の課題を解決する新たな医療の仕組みをつくったこと以上に、有機的に成果を出し続けられるMediiというチームをつくれたことを誇りに思っています。

私が仕事をする上で最も大切にしていることは、熱を持ってその灯を人に伝渡させて、ベクトルを揃えてアツい組織にしていくことです。一人でできることは限られているので、戦略に基づいたチームを創りますが、その際、人の向く方向性を熱を持ってすり合わせていき、ベクトルを揃えて大きくしていくことを大切にしています。特に、心理的安全性を保ちながら如何にハイスタンダードな高い目標を実現していけるのか、この2点を突き詰め続けています。

これからも、Mediiというチームの仲間とともに共通の目的に向かって挑み続けます。

意識して課題の本質に目を向けよう

キャリア形成において大事なことは、何故、何をやりたいのか、どうなっていきたいのか、自分のWillについて常に自分に問い続けることだと思います。なぜなら、キャリアはWillに向かって進む過程で形成される結果として残る「How」であり、その方向性がキャリアの基盤となるからです。

昨日見た赤いものの数を聞かれても答えられない、というカラーバス効果からもわかるように、人は意識しなければ「見えて」いるようで「観えて」いないものです。常に意識的に課題の本質に目を向けるトレーニングが大切です。そうすることで、Willに沿ったキャリアが自然と形成されると思います。

キャリア形成というと、スキルや能力を磨こうと考えてしまいがちですが、スキルや能力は自分のWillを実現するための手段に過ぎませんし、必要な環境に晒されることで後からついてくるものです。
それよりも常に自問自答し、Willのブラッシュアップを怠らないようにすることで少しずつ未来が明るくなるきっかけを得るのではないかと思います。

自社サービスを世界規模にし、誰もが治療を受けられる仕組みづくりを

私のWillは、現在国内最大の医師向け相談サービスとなっている「E-コンサル」を通じて、日本中、世界中の先生方とその先の患者の早期診断、最適治療を促進して、何世代もずっと続く医療の仕組みづくりを果たすことで、「誰も取り残さない医療を」実現し、社会に大きなインパクトを刻むことだと今は思っています。
すでに自分が一人の医師としてだけでは助けられないほど多くの患者さんがプラットフォームを通じて救われていることからもその可能性を心から信じています。


そのためには、多くの仲間が必要です。

決して楽な道のりではありませんが、共感し協力し合える仲間とともに前進していきたいです。

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