【合同会社こつこつ代表】20代から考える自身のキャリアとは?

2024年5月23日に行われた株式会社Dサクセッションパートナーズ主催のキャリア開発イベント&交流会の内容を紹介いたします。

登壇者の石田一眞氏は大学1年時のカンボジア旅行をきっかけに「旅」を人生の軸にして仕事を選択されてきました。

そして、2023年から約1年かけて世界一周の旅行をされた石田氏に、20代から考えるキャリアについて伺いました。

30代40代の方にも役に立つ内容のため、ぜひご覧ください。

合同会社こつこつ
代表
石田一眞さん

2016年京都大学法学部を卒業後、個人事業主として独立。新卒で「すごい会議」にフランチャイジーとして加盟。その後、オンライン学習塾秘書の派遣事業小中高生向けのコーチング事業ボードゲーム会社などを立ち上げる。プライベートでは、アイアンマンやサハラマラソンなどを完走。2023年には世界一周旅行を経験。Instagramなどはこちらから。

ビジネス書は無能のためのアヘン

石田一眞

20代前半の頃から、多読家だった私はビジネス書などを読み漁っていました。そんな中で「読書は無能のためのアヘン」という言葉を知り、衝撃を受けました。

本を読むと、知識が増えてスキルが向上したような気になれると感じます。自分が賢くなり、すごくなった気がします。

しかし、読書をしただけでは現実は何も変わりません。

当時の僕は目標を叶えるために「人に聞く」ことを徹底していました。

たとえば、高校生のときにどうしても京都大学に行きたくて、自分よりも優秀な人と同じ勉強法をしてもうまくいかないだろうと考えました。

そのため、自分と同じような学力でも京都大学に進学できた先輩を3人探して、勉強方法を聞いてその通りに実践した経験があります。そのお陰で結果的に受験には成功しました。

もしも、叶えたい目標がある人は本を読むだけではなく、自分が目指したい人生を既に手に入れている人を探して、同じように真似するのが目標達成の近道です。

旅をするために働きたいと思った大学時代

大学1年のときにカンボジアに旅行に行き、現地の引っ越しなどを目の当たりにして衝撃を受けました。カンボジアの引っ越しは「家を丸ごと」運んでいたからです。

また、道中で家の屋根が木に引っかかったら、木を斧で倒し始めました。豪快すぎて爆笑でしたが、現地人にとっては当たり前のことでした。

未知の領域に触れる楽しさを感じた私は「毎月1週間旅をしたい」と考えるようになりました。

当時の私は、周りの人間に「毎月1週間旅に出られる仕事はありますか?」とひたすら聞いていました。

当然相手の反応は「そんな仕事あるわけ無いだろう」「舐めているのか?」と怒られるのが9割です。

ただ、聞き込みを続けていると「できるよ」と言ってくれる方と出会うときがあります。

当時の僕の結論は、毎月1週間旅をするには以下の3つのうちのどれかの仕事です。

  • 貨物船の船長
  • 風俗店の経営
  • 個人事業主

貨物船の船長は、約3ヶ月海の上で休み無く働く代わりに1ヶ月の休みがもらえるという仕事でした。ただ、船長になるには20年くらいかかるためあきらめました。

風俗店の社長は、風俗店なら1週間社長が休んでも従業員から文句を言われることがほとんど無いだろうという理由で候補となりました。ただ、やりがいが当時の僕には感じられなかったのでやめました。

結果的に消去法で個人事業主を選び、新卒で「すごい会議」というビジネスのフランチャイジーとして働き始め、自分の生産性にフォーカスしたキャリアを歩みました。

私が会社を立ち上げたきっかけは「周りの人を笑顔にするため」

個人事業主として働き始めた当初は、妹と二人暮らしをしていました。

ただ、家に帰ると妹から会社の愚痴を聞かされました。私は「妹の愚痴を聞きたくない」という理由で、当時の会社を辞めさせて妹を秘書として雇いました。(もちろん前職よりもお給料高くしました)その後オンライン秘書の会社を立ち上げました。

次に京都大学の受験勉強の際に「受験はゲーム」として捉えられた成功体験があり、大学に進学したい方のための予備校のサービスを立ち上げました。

たとえば、国語の入試問題があったときに、京都大学は解答欄に四角い空欄があるだけの問題があります。採点する側の視点に立つと「おそらく加点方式だろう」ということで、小さい文字でかけるだけ回答を書くといった発想があります。受験を「攻略する」といった考え方です。

ただし偏差値40以下の学生には「受験はゲーム」という概念が理解してもらえず、元々やりたかった事業がうまく進まないという経験をしました。

受験をゲームとして考えて、主体的に攻略法を見出していくスタイルを浸透させるには高校生になってから教育するのでは遅いと思い、小中学生向けに新たにコーチングの教育サービスを始めました。

その後、友人から「レンタルスペースを買って、レンタルスペースを貸す事業をやろう」と誘われました。

しかし、楽しくなさそうという理由で断りました。その代わりボードゲームの会社を立ち上げました。

振り返ると僕は、周りに関わる人を幸せにしたいという理由で、事業を立ち上げてきただけです。

社会的意義とか世の中を変えるなど、大きな影響を及ぼさなくても「目の前の人を笑顔にする」だけで十分だと考えています。

サハラマラソンで感じたこと

私はマラソンなども好きなのですが、サハラマラソンに参加した際に気球で世界一周をしたいという方とお話する機会がありました。

気球で世界一周するには約5億円かかるそうなので、その方は5億円を稼ぐ方法を探していると語っていました。その話を聞いて嫉妬しました。

僕は「いつか世界一周したいな」と思っていたのですが「いつか」と言っている自分がものすごくダサく思えてきて、帰国して速攻妻に「世界一周しよう」と誘い、旅に出ました。1年間で69カ国旅をしました。

キャリアはわだち【全力でやることが楽しむ秘訣】

よく「やりたいことを仕事にしよう」という言葉を聞くのですが、私は反対です。今やっていることに全力を尽くした結果、やっていることを楽しめると考えています。

例えばやりたいことを仕事にすると、デザインの仕事がしたいとしてデザイン会社に就職したとします。

実際はデザインの仕事以外に事務や経理、営業などデザインとは関係のない仕事が大半です。そうなるとやりたいこととやっていることにギャップを感じてしまい、結果的にすぐに辞めてしまうケースが多いです。

好きなことを仕事にするな

理想の生活や欲しいものは以下の3つに分けると意外と簡単に手に入ります。

  1. 楽しい、面白い、好き
  2. やりがいがある、社会の役に立っている
  3. お金を稼ぐ

私は、仕事においては割り切って2だけを求めるのがおすすめです。大半の人は3つ全部を仕事で欲しがっています。

3ついっぺんに手に入る人は、持って生まれた才能のある一握りの人だけです。

僕は旅が好きですが、旅を仕事にしようとは思いません。

またお金を稼ぐには、やりがいや社会の役に立つ必要は無いと考えています。仕事を楽しむにはやりがいを求めるだけで十分です。

仕事をするなら割り切りは重要だと思います。

目に見えるものだけが資産ではない

私は資産を「無一文で裸になったときに持っているもの全て」と定義しています。

そのため、物やお金ではなく人脈や思い出などが資産と考えています。

僕は死ぬ直前の病院のベッドで「たくさんの楽しい思い出と共に死にたい」と考えているので、思い出を資産として捉えています。

手に入る成果の順序

ビジネスにおいて、手に入る成果の順序は以下のフローで表せます。

労働→スキル→人格→人脈→お金→時間

20代前半の私は、スキルや人格がないのに人脈を求めたり、人脈もお金も無いのに時間だけを求めたりしていました。

私と同じように考えている20代、はたまた30代40代の方は多いと思います。

今となっては手に入る成果の順番を理解していますが、もしも20代前半の頃に戻れるなら当時の自分にこのことを教えてあげたいです。

すごい人の真似だけで年収5倍になる

石田一眞

私は50回営業を失敗した経験から、自己流ではなく優秀な先輩の真似をするようにしました。

最初のうちは何を真似すべきかわからなかったので、全てを真似しました。

たとえば、言葉づかいや持っているものまで全て真似しました。

努力が実り74回目の営業で初めて成功し、それ以降からビジネスがうまく進むようになりました。

また、20代のうちに身に着けておくべきスキルをあげるなら、営業スキルです。

どんなに良い製品でも営業スキルがなければ売れません。営業とはすなわち会話力なので、これはどんな業種でも人と関わることが発生する以上あって損はないだろうなと思います。

もしも身につけるべきスキルに迷っているなら、営業スキルを身につけるのがおすすめです。

株式会社Dサクセッションパートナーズでは定期的にキャリアに関するイベント交流会を開催

石田一眞

様々な権威者の方をお迎えして話を聞けるのと、参加者は経営者から現場スタッフまで様々なレイヤーが集まっています。

異なるレイヤーの方々が交わる機会はなかなか無いため、ぜひ起こしいただければと思います。

■直近のイベント開催情報

石田一眞

>> お申し込みフォーム

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