ADHD向けの転職エージェントおすすめ8選!転職を繰り返さない方法も解説

本ページは厚生労働大臣の認可を受けた有料職業紹介事業者(許可番号 13-ユ-314534)であるユニークキャリア株式会社が制作しています。

「ADHDで何度も転職を繰り返してしまう」
「自分に向いている仕事がない」
「ADHD傾向があり今の仕事を辞めたい」

ADHDの疑いがあったり、実際に診断を受けている方は、まだ自分に合った職場・仕事に出会えていないかもしれません。

ADHDは適材適所。安心して働ける環境を見つけるには、ADHD専門の転職エージェントを活用する方法がおすすめです。

▼状況に合わせてチェック!

診断あり・障害者手帳をお持ちの方
→寄り添い度・求人数で厳選
診断なしの方
→短期離職・ブランクありの方に寛容なサービス
関連記事:短期離職に強い転職エージェントおすすめランキング10選

転職を繰り返さないためにADHDの人ができること」もADHD当事者の経験から解説しているのでぜひ参考にしてください。

元就労支援事業所スタッフ
障害者雇用・採用担当

監修者:Keiko

ADHDおよび双極性障害を抱えながら、就労移行支援事業所で「支援を受ける側」と「支援する側」双方の立場を経験。現在は、転職エージェントを利用し企業の人事担当として障害者雇用の採用・定着支援に従事。身体・精神・難病などさまざまな特性を持つ方々のキャリア支援に携わっている。

ADHDを含めた自身の体験を活かし、誰もが自分らしく働ける社会づくりを目指しています。

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【障害者手帳あり】ADHDの転職に強いおすすめ転職エージェント5選

ここでは、ADHDの方におすすめできる障害者手帳対応の転職支援サービスをご紹介します。

ADHDがあり障害者手帳をお持ちの場合、「発達障害への理解がある企業に出会えるかどうか」が転職成功のカギになります。

障害者雇用枠での転職は、職場の配慮などが重要視されるため自分に合った職場環境を見極めることが大切です。

障がい者向け求人数なら「LITALICO仕事ナビ」

求人数4,000件以上
非公開求人数非公開
運営会社https://litalico.co.jp/about/company/

年代:20代・30代・40代・50代 書類添削サポート: 面接サポート: アプリ: LINE対応:

LITALICO仕事ナビ」は、ADHDを含む発達障害のある方の就職支援に強みをもつ、障害者雇用に特化した転職支援サービスです。

求人検索では、「ADHDに向いている求人」に絞って探せるフィルター機能があり、これは大きな魅力のひとつです。

職場で配慮される内容や設備環境など、実際の勤務条件が詳しく掲載されているため、働く前から職場環境を把握できます。

障害者雇用に特化しているため、ADHD特性を理解する専門アドバイザーが在籍しており、面談では一人ひとりに合った働き方を一緒に考えてくれます

また、転職が難しい場合は、就労移行支援「LITALICOワークス」との連携も可能。さまざまな方向からサポートを受けられる点も、LITALICO仕事ナビならではの強みといえるでしょう。

転職に不安のある方は、ADHDに配慮された求人検索が可能で、専門家からの支援も受けられるLITALICO仕事ナビへの登録をおすすめします。

求人の一例
  • 大手IT企業の事務職(静かな作業環境・マルチタスク少なめ)
  • 医療系メーカーの営業事務(定型業務・配慮制度あり)
  • 広告代理店の制作アシスタント(アイデア重視・自由度高め)
    ※2025年10月時点の求人例です。詳細はLITALICO仕事ナビにてご確認ください。

>> (無料)LITALICO仕事ナビに登録する

老舗ならではのサポート力なら「atGPエージェント」

求人数1,440件
非公開求人数2,000件以上(全体の80%)
運営会社https://generalpartners.co.jp/company/profile.html

年代:20代・30代・40代・50代 書類添削サポート: 面接サポート: アプリ: LINE対応:

atGPエージェントは、障がい者雇用支援に長年携わる「株式会社ゼネラルパートナーズ」が運営する転職エージェントです。

業界トップクラスの求人数を保有しており、選択肢を広く持ちたい方や企業比較をじっくり進めたい方におすすめします。

キャリアアドバイザーが障害の程度や必要な配慮を丁寧にヒアリングし、あなたの希望や働き方に合う求人を提案。

また、企業からのスカウトを受け取れるため「自分に合った会社があれば知りたい」という方も登録をしておくとよいでしょう。

ADHD特性に配慮された職場環境で安定して働きたい方は、LITALICO仕事ナビのような特化型サービスも併用するとミスマッチが防げます。

求人の一例
  • 大手メーカーの一般事務(事務集中スペースあり・ルーティン業務中心)
  • 金融関連会社のバックオフィス業務(マニュアル完備・コミュニケーション配慮あり)
  • IT企業の品質管理サポート職(細かい作業が得意な方向け・静かな環境)
    ※2025年10月時点の求人例です。詳細は atGPエージェントにてご確認ください。

>> (無料)atGPエージェントに登録する

ADHD向けの求人の選択肢を広げるなら「かべなし求人ナビ」

かべなし求人ナビ
引用元:かべなし求人ナビ
求人数4,183件
非公開求人数非公開
運営会社https://www.bm-sms.co.jp/

年代:20代・30代・40代・50代 書類添削サポート: 面接サポート: アプリ: LINE対応:

かべなし求人ナビは、ADHDを含むさまざまな障害特性に対応した、柔軟な転職支援を行うサービスです。

ADHD専任のキャリアアドバイザーが在籍しており、転職活動だけでなく入社後も継続的なサポートを受けられるのが特徴

健康状態のヒアリングや、勤務先との橋渡しを行うことで就労後の定着も手厚く支援してくれます。

また、一般企業への転職だけでなく、就労継続支援事業所や就労移行支援など、多様な働き方の選択肢を提示してくれる点も魅力のひとつです

自分に合った環境で働きたいと考える方にとって、心強い存在となるでしょう。

求人の一例
  • 大手製造メーカーの軽作業・検査職(定型業務・静かな環境)
  • 全国展開IT企業のデータ入力・事務職(在宅可・障害者雇用実績あり)
  • 大手物流会社のルート管理サポート職(マニュアル完備・少人数体制)
    ※2025年10月時点の求人例です。詳細は かべなし求人ナビにてご確認ください。

>> (無料)かべなし求人ナビに登録する

ハイキャリアを目指すなら「ランスタッドチャレンジド」

ランスタッドチャレンジド
求人数568件
非公開求人数非公開
運営会社https://randstad.co.jp/about/outline/

年代:20代・30代・40代・50代 書類添削サポート: 面接サポート: アプリ: LINE対応:

ランスタッドチャレンジドは、世界最大級の人材サービス企業「ランスタッド」が運営する、障がい者向けの転職エージェントです。

「ルーティンよりも変化がある仕事が合っている」「自分の得意を活かして挑戦したい」と感じるADHDのある方にとっては、やりがいのある求人が見つかる可能性があります。

求人のレベルや期待値が高めであるためブランクがある方や、まずは安定した環境で働きたいという方にとっては、ややハードルを感じるかもしれません。

また精神障害のある方は、サポート対象が1都3県に限定されているため地域条件の確認も必要です。

「無理なく働き続けたい」「自分に合う職場からじっくり探したい」という方は、障害別に求人検索のできるLITALICO仕事ナビと併用するとよいでしょう。

求人の一例
  • 大手グローバル企業の財務・経理管理職サポート(伝統ある企業・専門性高め)
  • 外資系IT企業のデータ分析アシスタント(裁量あり・英語少し・静かな環境)
  • 大手製造メーカーの契約書・申請処理スタッフ(定型業務中心・チーム制・障害配慮制度明記)
    ※2025年10月時点の求人例です。詳細は ランスタッドチャレンジドにてご確認ください。

>> (無料)ランスタッドチャレンジドに登録する

経歴があるなら「dodaチャレンジ」

発達障害 転職エージェント 特化 dodaチャレンジ
引用元:dodaチャレンジ
求人数1,669件
非公開求人数約1.4万件(全体の90%から算出)
運営会社https://persol-diverse.co.jp/company/about/

年代:20代・30代・40代・50代 書類添削サポート: 面接サポート: アプリ: LINE対応:

dodaチャレンジは、大手転職エージェント「doda」が運営する障がい者に特化した転職エージェントです。

大手ならではの企業ネットワークと豊富な求人が特徴のため、これまでの職歴やスキルを活かして転職したい方に向いています。

カウンセラーによるサポートや書類添削も行われますが、ADHDに特化した支援体制ではないため特性への理解を重視したい方にとっては、希望に合う転職先が見つかりにくい場合もあります

特性に配慮した求人を探したい場合や、じっくり相談しながら進めたい方はLITALICO仕事ナビのようなADHD特化型サービスとの併用がおすすめです。

ADHD向けの実績は公開されているものの、実際の声はわずかでした。

求人の一例
  • 大手製造メーカーのITサポート職(大手グループ・障害者雇用実績あり)
  • 上場企業の営業アシスタント職(営業事務中心・定型業務+配慮制度あり)
  • 大手金融機関のデータ管理・入力スタッフ(マニュアル整備・ワークライフバランス重視)
    ※2025年10月時点の求人例です。詳細は dodaチャレンジにてご確認ください。

>> (無料)dodaチャレンジに登録する

【総合型】ADHDの転職ならまず登録しておきたい大手の転職エージェント3選

「ブランク・短期離職OK」などADHDの方が利用しやすい転職エージェントを3社ピックアップしました。

サポートの手厚さなら「doda」

doda
引用元:doda
おすすめの人・転職先とのミスマッチを減らしたい人
・自分の市場価値を出来るだけ高めたい人
特徴・転職サイトの併用が可能
・市場価値チェックツールが利用可能
公開求人数249,330件(非公開求人数:非公開)
公式HPhttps://doda.jp/
職業紹介事業許可番号13-ユ-304785
2025年8月時点

サポートが手厚い総合型エージェントなら「doda」がおすすめです。

丁寧で穏やかな対応が口コミでも高く評価されており、転職に不安を感じやすいADHDの方にもおすすめです。

希望条件をしっかりヒアリングしたうえで求人を繰り返し紹介してくれたり、適性診断や無料セミナーも活用できるため、職場環境や仕事内容のミスマッチが起こりにくくなります。

ただし、自身の特性や困りごとを共有しないまま相談を進めると、希望と紹介内容にズレが生じたり「うまくいかない」と感じる場面が出てくることもあります。

ADHDのサポート実績がある「LITALICO仕事ナビ」と併用すると、自身の特性などを上手く伝えるコツを教わることも可能です。

求人の一例
  • 大手通信会社のカスタマーサポート職(研修あり・応対スクリプト完備)
  • 全国展開の不動産会社の広報アシスタント(マルチタスク少なめ・社内コミュニケーション重視)
  • 大手飲料メーカーの在庫管理サポート(倉庫内事務・静かな作業環境・定型業務)
    ※2025年10月時点の求人例です。詳細は dodaにてご確認ください。

\ 転職先とのミスマッチを減らすなら /

未経験OKの求人を多く探すなら「ハタラクティブ」

おすすめの人・未経験OKの求人を探している人
・フリーター・第二新卒の人
特徴・書類通過率96%で転職成功率80%以上の実績がある
エリア全国
求人数5,309件
URLhttps://hataractive.jp/
職業紹介事業許可番号13-ユ-302698
2025年8月時点

紹介求人の約8割が未経験OKのハタラクティブは、利用者の8割が大企業へ就職しています。

応募書類の添削や面接対策はもちろん、プロによる適職診断があるので自分に合った求人が探せるのが魅力。

面接対策は繰り返し練習できる環境が整っているため、「言いたいことをうまくまとめられない」といった不安がある方でも安心。

ADHDの方の中には、短期離職を繰り返してしまったり、コミュニケーションに不安を抱えている方も少なくありません。

ハタラクティブでは、そういった悩みを抱える方に対しても「バカにされたり叱られたりしない」といった口コミが見られ、安心して相談が可能です。

ただし、自身の特性や困りごとを共有しないまま相談を進めると、希望と紹介内容にズレが生じたり「うまくいかない」と感じる場面が出てくることもあります。

ADHDのサポート実績がある「LITALICO仕事ナビ」と併用すると、自身の特性などを上手く伝えるコツを教わることも可能です。

求人の一例
  • 大手流通チェーンの店舗運営スタッフ(マルチタスク少なめ・週休2日制・社内研修あり)
  • 大手飲料メーカーの一般事務(服装自由・土日祝休み・通勤手当あり)
  • 大手製造メーカーの施工管理アシスタント(資格手当あり・残業少なめ・未経験歓迎)
    ※2025年10月時点の求人例です。詳細は ハタラクティブにてご確認ください。

\ プロによる適職診断で自分に合った仕事を /

ブランク可の求人の多さなら「DYM就職」

DYM就職  ADHD adhd 転職エージェント
引用元:DYM就職
おすすめの人・就業経験がない人
・ブランクがある人
・正社員経験がない人
特徴・20代向けの求人が多い
・フリーター・ニートの就職に強い
エリア全国
求人数非公開
URLhttps://www.dshu.jp/
職業紹介事業許可番号13-ユ-304089
2025年8月時点

DYM就職は「正社員の経験がない」「転職回数が多い」などの理由で、転職に苦戦している方におすすめのエージェントです。

フリーターやニートの就職・転職に特化しています。

20代の就職・転職をメインとしており、サポートが充実しているのが魅力。

書類選考なしで面接に進める求人の取り扱いもあるため、ADHDの方にとって苦手な書類作成の負担が大きく軽減される可能性があります。

「凡ミスが多く、無理せず働きたいという希望を受け止めてくれた」など担当者の親身な対応についての口コミも見られるため、配慮を求めたい方にとっては素直に相談しやすい雰囲気があると言えます。

ADHDの方にも使いやすい転職エージェントです。

求人の一例
  • 大手流通チェーンの店舗スタッフ/未経験OK・マルチタスク少なめ・週休2日制
  • 上場企業グループの一般事務職/定型業務中心・障がい者雇用実績あり
  • 大手ITベンチャーのデータ入力・管理アシスタント/PC入力中心・服装自由・若手活躍
    ※2025年10月時点の求人例です。詳細は DYM就職にてご確認ください。

\ ブランクがあっても安心 /

転職を繰り返さないためにADHDの人ができること

ADHDの人には、「転職を繰り返してしまう」「仕事が続かない」と悩む人は少なくありません。

転職を繰り返してしまう原因は人それぞれですが、「興味の移り変わりが激しい」「細かいミスが続く」といったADHDの特性が影響しているケースも多く見られます。

しかし、自分の特性を理解し、それに合った職場や働き方を選ぶことで、長く続けられる仕事を見つけることが可能です。

ここでは転職を繰り返さないためのポイントを紹介します。

自分の得意・苦手を把握する

ADHDの人にとって自分の特性を理解することは大切です。

自分の得意なことや苦手なことを知ることで、どういう仕事が自分に合うのかを知ることができるからです。

また、苦手な部分への対処法についても見えてくることがあります。

自己分析で考えてみるべきこと
  • 得意なことは何か
  • 苦手なことは何か
  • 褒められたことは何か
  • 失敗したことは何か
  • どのような環境が過ごしやすいか
  • どのような環境が不快か
  • なぜ転職したいのか(なぜ前職を辞めたのか)

しかし、「自己分析は大事なのはわかっているけど面倒」「自分の強みや向いている仕事が分からない」という方もいるでしょう。

そんな方には、「好きなこと・嫌いなこと」をひたすら紙に書き出してみる方法や、転職エージェントが提供している適職診断を活用するのがおすすめです。

特に、転職エージェントの適職診断は質問に答えるだけで向いている仕事が分かり、診断結果を元に転職エージェントが最適な仕事を提案してくれます。

プロの手を借りて自己分析を深めることで自分に合った職場を見つけ出し、転職を繰り返さずにすむようになる可能性が高くなります。

おすすめの適職診断については、下記の関連記事を参考にしてみてください。

「働き方の希望」をエージェントにしっかり伝える

自分の特性が見えてきたら、それを活かせる職場に出会うために、転職エージェントに「自分に合った働き方」を具体的に伝えていくことが大切です。

ただし、「◯◯ができない」といった苦手の話ばかりになると、ネガティブな印象を与えてしまうこともあります。

例えば、以下のように自分の特性や状況を「こういうことならできる」「ここに配慮してもらえればやれる」という「働き方の希望」として言い換えてみましょう。

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項目自分の状況エージェントへの伝え方
得意なこと・強み一つの作業に没頭すると時間を忘れる。過集中という特性があり、一つのことに深く集中する環境であれば高いパフォーマンスを発揮できます。
苦手なこと・配慮事項口頭での指示はすぐ忘れる。電話が鳴るとパニックになる。聴覚情報より視覚情報の方が得意なので、指示はチャットなどテキストでいただきたいです。
快適な環境静かであまり話しかけられない環境。自分のペースで進めたい。業務に集中するため、パーテーションのある静かな環境が望ましいです。業務の進捗は定期的に報告しますので、ある程度裁量を持たせていただけると幸いです。
ストレスを感じる環境急なスケジュール変更や、複数の仕事を同時に頼まれる。マルチタスクは苦手なため、タスクの優先順位を明確にして、ひとつずつ指示をいただけると助かります。
なぜ転職したいのか今の職場ではミスを咎められる雰囲気が強く、萎縮してしまう。ミスに対して相談しやすい職場を希望しています。

こうした変換は難しく感じるかもしれませんが、就労移行支援の支援員や主治医、カウンセラーなどの専門家への相談、あるいはChatGPTなどのAIに質問してみるのも有効です。

第三者の手を借りることで、自分の特性をより客観的に整理し、前向きな伝え方に変換できるようになります。

「転職回数不問」の企業には注意

転職を繰り返している人にとって「転職回数不問」と記載されている企業は、応募しやすい印象があるでしょう。

しかし、入社のハードルが低い企業は人の入れ替わりが激しい可能性があります。

入れ替えが激しいということは、離職率が高く労働環境が安定せず過酷である、いわゆるブラック企業の可能性が高くなります。

そうした企業で働くことは非常に大きなストレスとなる上、ADHDの特性への理解や適切なサポート体制を求めることも難しいと言えます。

応募の前に企業の口コミサイトをチェックしたり、転職エージェントに「なぜ転職回数不問なのか」を聞いてみるなど、実際の労働環境を確認することが大切です。

職場に適切なサポートや理解があれば、転職を繰り返さずに長く働ける可能性が高まります。

企業選びは慎重に行いましょう。

職場の雰囲気や業務内容を重視する

ADHDの特性に合った職場環境や業務内容を選ぶことが長く働くための鍵になります。

コミュニケーション方法や、タスク管理の仕組み、明確なマニュアルやルールの有無、自分の特性に合う業務内容かをしっかり吟味して選ぶ必要があります。

しかし、こうした具体的な内容は求人情報だけでは分からない上に、面接時に聞くのは非常にハードルが高くなります。聞き方によっては面接官にマイナスな印象を抱かせてしまうこともあります。

そのため、転職エージェントに間に入ってもらうのがおすすめです。

ADHDの転職にとって重要となる、職場環境や周囲の理解・配慮の度合いなどの情報も詳細に得られます。

また、ADHDの転職支援実績の多い転職エージェントなら、あなたと似た傾向のある方がどのような職場で活躍しているか知ることができるでしょう。

「仕事がうまくいかない」「転職を繰り返してしまう」「転職に自信がない」という方は、下記の転職エージェントを利用してみてください。

2〜5社の転職エージェントを併用する

転職エージェントは最低でも2〜5社利用しましょう。

転職エージェントは、それぞれエリアや業界・職種、年齢層などで得意・不得意があるうえ、担当するキャリアアドバイザーにも合う・合わないがあります。

ただし、複数登録することによってスケジュール管理が複雑になる可能性があります。

ADHDの方の特性上、優先順位をつけるのが苦手だったり、スケジュール管理が苦手だったりするケースも多いです。

そのため、保有求人の選択肢を広げるために複数登録はしつつも、「自分の特性を理解してくれる」「相談しやすい」と感じた転職エージェントを1~2社に絞って利用しましょう。

担当者によっては転職活動中の複雑なスケジュール管理を任せることもできるので、ぜひ活用しましょう。

ADHDの強みを活かす仕事・働き方の選び方

ADHDの方の方が持つ特性には環境次第で強みに変わる面も多くあります。

自分の強みが活きる「働き方」や「職場環境」の特徴を知ることで、転職後のミスマッチを減らすことができます。

ここでは、ADHDの方に多く見られる強みごとに、活かしやすい仕事や働き方を紹介します。

※ただし、ADHDには様々な特性があり、また個人差もあります。そのため、あくまで参考程度にとどめておいてください。

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特性向いている仕事働き方・職場環境避けたい仕事の傾向
過集中・探究心プログラマー
エンジニア
Webデザイナー
研究職
データアナリスト など
一人でじっくり取り組める裁量労働制・静かな職場・フレックス制電話や来客対応で頻繁に集中が途切れる職種(例:コールセンター、受付など)
発想力・創造性企画・マーケティング
イラストレーター
ライター
コンサルタント など
前例にとらわれず自由に意見を出せる・風通しの良い組織厳格なマニュアル遵守が求められる職種(例:工場ライン作業、秘書など)
行動力・瞬発力営業職(特に新規開拓)
イベントプランナー
ジャーナリスト
外出や移動が多く、変化と刺激のある職場。裁量労働制変化の少ない定型的な事務作業(例:経理、データ入力など)

過集中・探究心|専門性を深められる仕事を

ADHDの方には「一つのことに強く集中しすぎてしまう」いわゆる過集中の傾向が見られることがあります。

この特性は、プログラミングやデザイン、データ分析のように一人で黙々と作業に取り組む職種で力を発揮しやすいです。

ただし、電話応対や急な割り込みが多い環境では集中力が途切れて疲弊しやすくなるため注意が必要です。

裁量を持って取り組むことができ、個室やパーテーションなどの静かな職場環境やフレックス制度のある会社がおすすめです。

発想力・創造性|アイデアを形にする仕事を

ADHDの人は独自の視点や直感的なひらめきを活かした発想が得意な場合も多いです。

指示通りに動くより、自分なりの方法で工夫して進められる仕事でやりがいを感じやすくなります。

企画職やマーケティング、イラストレーター、コンサルタントといた職種でその発想力を活かすことが可能です。

前例にとらわれず、柔軟な考え方が歓迎される企業文化や裁量のある職場が特性に合うと考えられます。

ただし、マニュアルやルールが厳格すぎると自由な発想が制限されるため、ストレスが溜まりやすくなってしまいます。

行動力・瞬発力|変化と刺激を楽しめる仕事を

衝動性や多動性が強いタイプの方は、同じ場所で同じことを繰り返す仕事より、動きのある仕事や刺激の多い環境の方が合う傾向があります。

フットワークの軽さを活かし様々な人に会う営業職(新規開拓)、イベントプランナーやジャーナリストなどがおすすめです。

「とにかくやってみる」「現場で考える」といったスタイルで活躍できる仕事を選ぶと良いでしょう。

ただし、ノルマや営業目標の達成を重視する職場や、アポ取りやスケジュール調整といった細かいタスクを自己管理しなければならない職場だとプレッシャーを強く感じたり、苦手なマルチタスクを強いられることで苦戦する可能性も高いです。

そのため、細かな事務作業が苦手な人はそうした業務を分担できるチーム体制が整っている職場を選びましょう。

特性に合った働き方を選ぼう

仕事選びで大切なのは職種そのものではなく、「どんな環境・裁量・人間関係で働くか」です。

同じ営業職でも、チームプレイ重視か個人裁量型かで合う・合わないはまったく違います。

「仕事内容が合っているか」だけでなく、「働き方や評価制度」「周囲の理解があるか」といった視点からも求人を見ていくと、自分にとっての快適な職場にである可能性が高くなります。

ADHDの人が転職するための5ステップ

ADHDの人が転職するための流れを紹介します。

STEP
希望条件を具体化

勤務地や業界・職種、年収、勤務条件などの希望条件を具体化しましょう。

思いつかない場合は、転職エージェントで求人を見てから考えるのも良いです。

STEP
転職エージェントに登録

転職エージェントに登録しましょう。

まず3~5社登録し、自分に合うと感じた転職エージェント1~2社に絞って利用すると効率的です。

STEP
応募書類の作成

履歴書・職務経歴書を作成しましょう。

応募書類は転職エージェントで添削してもらえるので、おおまかな概要を書くだけでも大丈夫です。

STEP
転職エージェントと面談、求人選別

転職エージェントと対面もしくは電話・オンラインで面談を行います。

これまでの経歴や希望に沿って、求人の紹介を受けられます。

転職への不安や疑問があれば、このタイミングで相談してみましょう。

STEP
応募・採用選考

紹介された求人に応募し、選考を受けます。

日程調整や選考の合否は転職エージェント経由で伝えられるので、企業と直接やりとりすることはありません。

【まとめ】ADHDならではの特性・性格を理解した転職エージェントを利用しよう

ADHDが原因で転職を繰り返している方や、仕事に自信を失っている方は多いでしょう。

改めて、ADHDの症状について確認してみましょう。

注意欠如・多動症(ADHD)とは、発達水準からみて不相応に注意を持続させることが困難であったり、順序立てて行動することが苦手であったり、落ち着きがない、待てない、行動の抑制が困難であるなどといった特徴が持続的に認められ、そのために日常生活に困難が起こっている状態です。12歳以前からこれらの行動特徴があり、学校、家庭、職場などの複数の場面で困難がみられる場合に診断されます。

NCNP病院 国立精神・神経医療研究センターより引用

ADHDの転職で大切なのは、上記のような特性・性格を理解し適切な求人を紹介してくれる転職エージェントを利用することです。

ADHDでも活躍できる職場はたくさんあります。

本記事で紹介した転職エージェントを利用し、快適に働き続けられる職場をぜひ見つけてほしいです。

初めての転職や就職でどうしたらいいかわからない場合は大手転職エージェントと、長く働ける障がい者雇用の求人を扱う「かべなし求人ナビ」がおすすめです。

\ 安心して働ける職場紹介に強み /

【Q&A】ADHDの転職についてのよくある質問

ADHDの転職についてよくある質問は以下の通りです。

ADHDであることは転職エージェントに伝えた方がいいですか?

ADHDであることは、できるだけ転職エージェントに伝えた方がいいです。

ADHDを隠していると、自分に合った求人紹介を受けられない可能性が高いからです。

ただの「苦手」であれば努力や工夫次第で乗り越えられるかもしれないが、「ADHDの特性ゆえに苦手」なことは努力だけでは難しいこともあります。

採用する企業側も、ADHDとわかっていれば仕事の割り振り方や周囲の環境を整えることができます。

どうしてもADHDを隠して転職したい場合は、自分の特性・性格を十分に分析し、転職エージェントに伝えるといいでしょう。

求人を選ぶ時も、職場の環境や働き方について具体的に質問し、自分が快適に働けるか慎重に判断しましょう。

ADHDは転職で不利ですか?

ADHDの転職は、一般的な転職よりも苦労が多く感じるかもしれません。

しかし、ADHDだからこその特性を活かして活躍している人も多いです。

障がい者雇用に特化した転職エージェントであれば、ADHDの方が転職しやすい職場が見つかる可能性が高いです。

求人を出す企業側もADHDであることを承知した上で選考を進めるので、無理に隠す必要もありません。

「転職に不利だからADHDを隠したい」と考える人もいると思うが、長く安定して働ける仕事に就くためにも、ADHDであることは伝えた方がいいでしょう。

転職を繰り返す「ジョブホッパー」なのですが、それでも転職エージェントを使って転職できますか?

転職を繰り返す「ジョブホッパー」でも、転職エージェントを使って転職できます。

ただし、リクルートエージェントやdodaなどの総合型・大手転職エージェントでは転職回数が多いと求人紹介を断られてしまうこともあります。

ジョブホッパーの方は、転職回数の多い方やブランクのある方向けの求人を取り扱う「ハタラクティブ」や「DYM就職」がおすすめです。

また「atGP」や「LITALICO仕事ナビ」などの障がい者向け転職エージェントなら、ADHDゆえに転職回数が多くなってしまった事情を理解してくれる企業を紹介してくれるでしょう。

ADHDの診断がおりていない方におすすめの転職サイト・エージェントはありますか?

ADHDの診断がおりていない方には、以下の転職エージェントがおすすめです。

atGP」や「dodaチャレンジ」などの障害者向け転職エージェントは、障害者手帳を交付されている人に利用が制限されています。

診断がない方は利用できないので注意が必要です。

ADHDの転職には障害者手帳は必要ですか?

ADHDの転職に障害者手帳は必ずしも必要ではありませんが、取得することで以下のメリットがあります

  • 障害者雇用枠での就職機会が広がります。
  • 職場での理解や配慮を受けやすくなります。
  • 職場でのトラブルを未然に防ぐことができる場合があります。

また、「atGP」や「dodaチャレンジ」などの障害者向け転職エージェントは、障害者手帳を交付されている人に利用が制限されています。

ただし、手帳を取得せずに一般枠で就職することも可能です。

自身の特性を把握し、エージェントに相談しながら転職活動をすることをおすすめします。

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