株式会社RASHISA代表 岡本翔 シングルマザーのキャリアを創る

株式会社RASHISAの代表取締役社長であられる岡本翔さんにお話を伺いました。

株式会社RASHISAでは2023年現在、「ビジネスの力で「世界一」虐待問題を解決する」をミッションに、シングルマザーの雇用創出を目的としたRASHISAワークスwithシングルマザー」を運営されています。

今回のインタビューでは、学生起業をして現在7期目の会社を経営されている岡本翔さんにお話を伺いました。

そもそもなぜ起業するキャリアを選んだのか?シングルマザーのキャリアとは?社会起業家として社会課題に対してどう向き合っているのか?ソーシャルグッドと事業の両立の難しさ、今後の展望について詳細に語っていただきました。

株式会社RASHISA 代表取締役社長 岡本翔さん

2017年1月23日に株式会社RASHISAを設立。創業後2年半ほど新卒領域で事業を展開し、2019年4月にキャリアアドバイザードットコムをリリース。同年11月に事業売却後、事業をピボットし、虐待問題と向き合うことを決意。2023年現在はシングルマザーの課題にフォーカスした事業構築を行う。

インタビュアー:岸田佳祐
取材日:2023年2月23日

岡本翔さんにとってのキャリアとは「生涯かけて虐待問題を解決するキャリア」

早速ですが、岡本さんの思い描いている将来のキャリアを教えてほしいです。

はい。やはり生涯かけて虐待問題を解決することですね。虐待問題といってもさまざまですが、幅広く問題を解決していくことが僕の描いているキャリアです。

岡本さんの描いているキャリアは、虐待問題を解決していくことなんですね。

そうです。

一つ手前の質問として、岡本さんとしてはキャリアをどのようなものと捉えていますか。

なるほど。キャリアとは、人生における仕事ではないでしょうか。仕事を点ではなく、線で捉えている状態のことをキャリアと考えています。

なるほど。もう少し深堀りすると、線の状態とはどのような解釈になりますか?岡本さんなりの回答で結構なんですが。

僕はもともとインターンシップをやっていましたが、それを皮切りに起業やセールスの経験を積み、そのあと学生起業したことが僕のキャリアになります。「どこかで働いたか」「どんな経験をしたか」を点ではなく、線で捉えています。私の未来をどう描いているかでいうと、虐待問題を解決するためにまずはシングルマザーの問題解決をします。シングルマザーの問題に向き合いながら、例えば別の虐待問題解決の事業を行います。こういった「過去・未来・現在を線で描いていること」をキャリアと指すのではないかと思います。

いいですね。確かに点で「〜に勤めました」というのも良いですし、それをキャリアと呼ぶのが一般的な捉え方だと思います。しかし岡本さんとしては「今やっていること」「今やっていることにつながっていること」「未来の自分のやりたいこと」がそれぞれ線でつながっていることを、キャリアと捉えているのですね。

まさにそうですね。

ありがとうございます。

photo by Aiko Ikizawa

岡本翔さんの描くキャリアを実現するためには?

思い描いているキャリアを実現していくために、今岡本さんはどのような戦略をとっていますか。

2023年現在では、まず解決したい課題をしっかりと捉えてそのための課題解決をやりつつ、将来いろいろなところに投資するための柱をつくっています。

経営者の観点でご回答頂けた印象を受けました。戦略は「課題解決から進める」だと思いますが、自分自身にできることとできないことはさまざまです。課題をどう捉えているのかお聞きしたいですね。

課題でいうと、虐待問題を解決することが私のキャリアの1つのテーマですので、「虐待を減らす」ということがあります。虐待の原因は、貧困や親の孤立などさまざまです。貧困や親の孤立と隣り合わせで生きている方の中には、シングルマザーの方もいらっしゃいます。そのため、シングルマザーが抱える課題解決に取り組んでいます。具体的には、シングルマザーの方が、日本でもっと子育てと仕事の両立をしつつ、適切な収入を得られる環境を作ることです。

岡本翔さんのキャリア変遷

ありがとうございます。ちなみに私は岡本さんのことを2019年から知っているので、かなり昔から虐待問題に取り組んでおられたと思います。その中で今は課題がシャープになってきて「シングルマザーの方に」という具体的な部分に絞られた印象です。課題の定義が紆余曲折あったと思いますが、そのあたりは起業してから振り返ったときにどうでしたか。課題の変遷であったり自分の動き方など。

21歳のときに会社を作ったんですが、当時は虐待問題は掲げておらず、学生の就活支援や企業の採用支援をしていました。その中で今の株主であるエンジェル投資家の方との出会いがあり、虐待問題に向き合い始めました。そのときは、被虐待者が抱える後遺症の課題解決を事業として2年間やりましたが黒字化できず…。黒字化できなかった理由は、虐待をなくせるテーマを探す中で見えてきました。実際に取り組んでいく中で未来への解像度が上がる感覚があり、今の事業へ移っていった感じですね。

ぜひ時系列で教えてください。

2017年の1月に、福岡で会社を作りました。2018年8月に上京し教育系サービスを作りましたが、上手くいかず借金を抱えることもありました。2019年に自分のビジョンというより、マーケット重視で就活系サービスを作ります。その中で2019年に運命の出会いがあり、「生涯をかけて虐待問題の解決にコミットする」と決断しました。同時に就活関連のサービスを事業譲渡します。2020年に被虐待者向けのBPOサービスを始めますが、中々伸ばしきれず、2022年に虐待の事業をピポットして2022年9月にシングルマザーを中心としたインサイドセールス事業を開始しました。

お伺いしてると、前半の「とある人」「とある投資家」がキーになっているのかなと。出資してくださった方と出会うまでは、虐待がテーマではなく、普通に起業をされていた感じだったと思うんですよ。岡本さんのキャリアとしては、起業する意思決定はどのようなものだったのですか?一般的なキャリアの描き方だと、もう少し会社に勤めてからと考える人もいるかもしれません。岡本さんとしてはすぐに起業を決めたと思うのですが、どのように捉えていらっしゃったのか聞いてみたいですね。

なぜ起業をしたのか?

2020年以前の起業したてのところ。そもそもなぜ起業したのか。そのときの岡本さんとしてはどのようにキャリア、未来を描いていましたか。

先ほどキャリアは線であるという話をしましたが、線の行き着く場所がぴたっと明確になった感覚があったんです。当時は起業したかったため「とりあえずやっちゃえ」という感じでスタートしました。学生の方々の機会の最大化をやりたくて、就活イベントを開催していたんですよ。でもその先に何があるんだろうというのは分からなくて、ひたすら目の前のことをこなす感覚がありました。2019年にその投資家と出会って、虐待問題を解決するとなったとき、自分の生涯をかけてやりたい道が見えてきた感覚でした。「ずっとやるんだから早いほうがいい」ということで、事業を変えた感じです。

もう少し聞きたいのですが、なぜ最初からやっていなかったかが気になります。虐待問題は、岡本さんの現体験の1つではあると思っていて。そこを起業したての頃に、なぜ顕在的に出てこなかったのでしょうか。

そもそも自分の過去をちゃんと受け入れられていなかったのが大きいですね。虐待に関する自己開示ができなかったことも要因です。ただ2018年に上京して投資家の方や、その方とは別の方とも出会い、自分の歩んできた人生を話す機会がありました。そのときに「岡本さんの人生って面白いね」と肯定してもらえたんですよ。そこから2019年にまた今の投資家の方と出会って、自己開示をして自分の過去を受け入れて、そこに向き合う覚悟ができたという感じです。それまでは肯定できなかったですし、解決方法が分かりませんでした。

そうだったんですね。オープンには話せなかったけど、その方の影響で「話しても良いんだ」と思えたと。そこでようやくテーマ・題材として扱っていけて、その課題解決に向けて「本当の意味で動いて良い」と、腹落ち出来たというイメージですね。

そうです。2018年にAさんに肯定してもらえたことによって、自分の過去を受け入れられました。ただそこからペラペラ話すわけではなく、2019年に今の株主でもあるBさんと出会って、Bさんにその事業をするのであれば応援すると背中を押してもらえました。AさんやBさんとの出会いをきっかけに人生と向き合い、肯定の先に課題解決に向き合う意志が固まりました。

ちなみに、差し支えなければそのAさん、Bさんはどんな方だったんですか。

Aさんは某社で社長をされています。名前を聞いただけで分かるほど有名なサービスを作られた方です。

すごいですね。

某社で社長になって、今は別の会社で副社長をしている人がAさんです。Bさんは某社でスタートアップ的な形で副社長をされていました。今は転職され、別の会社で取締役をされつつ、ご自身でも起業されている方ですね。二人とも恩師で、自分のターニングポイントとなった方です。

高校時代から起業家を志望するように

もう少し手前の話に戻りますが、そもそもそういった感情が芽生える手前で起業しようと思ったのはどのような経緯だったのでしょうか。

もともと僕がキャリアとして描いていたのは、バスケットボールのNBA選手だったんですよ。小学生の頃から考えていて、高校もバスケットボールで行かせてもらいました。しかし高校3年生のときに、その夢を諦める機会がありました。バスケットボール以外何も知らなかったため、TSUTAYAなどで本を立ち読みしていたら、偶然「毎日が冒険」という起業家兼旅人のような方が書いた本を読み、自分の人生が起業に決まった。

その本との出会いはとても良かったですね。

とても良かったです。「毎日が冒険」は僕にとってのターニングポイントです。

本を読んだときの感情はどのようなものだったんですか。

翼を得た感覚です。これは後々自己分析して、言語化できるようになりました。中学校時代までは僕は親族からの厳しいしつけがあって、それが嫌で寮生活ができる高校へ進学したんですよ。そこでバスケットボールをするんですが、厳しく感じる面が多くて。そういった生き方を18年間してきたため「起業家という生き方はこんな自由なんだ」と、自分の後ろにある鎖が取れて翼を得たような感覚でしたね。

なるほど。ありがとうございます。これは個人的な意見なんですが、原体験という点で僕と岡本さんは似ていると改めて感じます。過去に縛られていた経験があって、とあるきっかけで「意外と世界は広い」と感じた、みたいな。

岸田さんは、たしか教授の言葉でしたか?

それもあります。もともと高校時代が軍隊のような感じだったので。そしてそこでの能力的な挫折ですね。スポーツはどうしても限界があるので、自分の理想と現実のコンプレックスにとても悩んでいました。でも大学からは自由なので、水を得た魚のように動いてましたね。

そうですね。僕も全く一緒です。

ただ、僕は大学1年生のときは起業という考えにならなくて。とにかく羽を広げて、リゾートバイトをしようという考えだったんですよ。岡本さんはなぜそこで「起業しよう」となったんですか?

僕も似ています。高校生で起業家を志しましたが、すぐの起業は難しいと思い、大学進学を決めました。行きたかった大学はあったんですが落ちてしまって。別で合格した大学の学部が、商学部だったんですよ。でも先生の教えてくれることがよく分からなかったので、旅をしたりですとか学外活動をしたりしていました。その中でぼんやりと起業というのはあったんですね。その後にいろんな巡り合わせがあって、大学3年生のときに会社を作りました。僕の中に起業という選択肢はぼんやりとあって、その中で決断するきっかけがあって会社を作るとなったわけです。

そのときの決断するきっかけや決め手は何だったんですか?

大学2年生まで通い、そこから休学したんですが、その際に出たビジコンがきっかけです。さくらフォレスト主催のビジコンで、とあるメディア運営事業をしている会社の人事が審査員で来ていたんですよ。ビジコンの2日後にその人事と面談することになりました。先方は「おかしょーは起業したいのに、今全然固まってないね。」と言われました。その人に「おかしょーは侍(サムライ)になりきれてないぞ。」と言われ、「侍(サムライ)って何ですか?」と聞くと、「決断が出来ていないこと」と言われたので起業することに決めました。

面白いですね。

それが2016年の秋ですね。3〜4ヶ月あれば準備ができるだろうということで、2017年1月に会社を作りました。

当時の人事担当が、岡本さんにとって一番原点となるスタートではないかという説もありますね。

それはありますよね。当時僕はインターンをしていたので、某社の人事の方にこういうことを言われて起業することに決めましたと言って、インターン先の方にも手伝っていただき起業しました。

ありがとうございます。なるほど。そういったいろいろな巡り合わせやご自身の元体験からもやっと起業というものがあって、本との出会い、人との出会い、最後の後押しとなるきっかけで起業に至ったという感じなんですね。

まさにそうです。

photo by Aiko Ikizawa

会社メンバーのキャリア形成をどう考えているのか?

今まで岡本さん自身のキャリアの話をしたんですが、今はシングルマザーの課題解決を行っていて、実際に雇用もされている時期があったりと、今どうなっているか具体的には把握できていないなと。会社メンバーのキャリア形成をどう支援していくか、経営者として考えていることや実践していることをお聞きできますか。

今の組織で言うと、シングルマザーとは関係なくビジョンに共感していただいた業務委託の方とアルバイトの方がいるぐらいです。入社してくださったときには、3日間の研修をしています。インサイドセールスとは何かであったり、ご自身の人生の目的を大谷翔平選手が使われていた、目標達成シート(マンダラチャート)に記載してもらい、それを隔週の1on1や四半期に1回の人事評価でコミュニケーションをちゃんと取らせていただく形です。人生の目的にコミットすることに取り組んでいて、きちんと研修に織り込んだり1on1で確認したりしています。もちろんこれからも、全メンバーに対してやっていきます。

いいですね。シングルマザーの方に働いていただくため、特別に取り組んだことはありましたか?

1つあった事例としては、これまでIT系の業務をされたことがない方にはパソコンやポケットWi-Fiを支給していました。現在は廃止してしまいましたが。

やってみて実際どうだったか、廃止にした理由を差し支えなければ教えてください。

やってみてすごく良かったです。パソコンを持っていない方にも可能性が広がるので、将来的には本当にやっていきたいです。実際に経営の観点でどうだったか?で言うと固定費がかかるため、お給料とその方々が1ヶ月で働ける時間を考えると、どうしても赤字になってしまいます。今の弊社のフェーズだと難しいため廃止にしました。力不足ではありました。

なるほど。やはりスタートアップのような会社だと結構難しいんですね。

そうですね。例えばパソコンをレンタルするのに月2,500円、ポケットWi-Fiに月2,500円、その電話をかけるZoom等のツールで月2,500円となると、月,7500円かかってしまいます。「売上を7,500円出すためには、週これだけの時間が必要…」と考えると、週20時間からOKという今の条件と、その損益分岐点を超えることが難しいといった判断になったんですよ。

なるほど、そういったコストの部分で難しいということですね。一方でシングルマザーの方が働かれて上手くいった部分、上手くいかなかった部分がそれぞれあると思っています。岡本さんの会社はシングルマザーの方がいわゆるフルリモートで働くということですが、私の考えでは「結構難しい」と感じています。岡本さんの経営者の視点で雇ってみて良かった点、難しかったな・改善すべきだったなという点をお伝えいただきたいです。

今まで採用させていただいた方が2人しかいないのでN数がとても少ないのですが、良かった点で言うと、思った以上にすごく努力をしてくださっていたことですね。努力というのは、決められた労働時間外でもご自身で勉強をされているイメージです。それはIT関連の仕事をされたことがないため「私は頑張らないといけない」とご自身ですごく認知してくださっていて、自らYouTube等で動画を見て勉強してくださいました。とても素晴らしいです。一方で難しかった点は、やはりZoom等のITツールを使ったことがないので、そういったPC操作や入力に時間がかかるのが1つ。あと今回2人とも辞めてしまった理由なんですが、「想像以上にその方々を取り巻く外部環境が大変で働ける状態ではなくなってしまった」というのがありますね。

そうなんですね。「想像以上に大変」というのは、岡本さんから見てどういうところだったんですか。

やはり子供を育てながら家事やその他のことを行うことが、僕が想像していた以上に大変でしたし、それに伴うレギュラーで起こるイベントごとがたくさんありました。例えば熱が出る、体調を崩すとかはもちろんですけども、それ以外でも急なお休みが多くありました。そういうのをご本人としてはレギュラーなイベントとしても、僕ら会社視点でみるとイレギュラーだったんですよ。今度からはそういったレギュラーなことは、ちゃんとお互いがレギュラーだと認知した上で採用活動しないといけないなと反省しています。

わかりました。では一応経営者側の視点から言えば、シングルマザーの方ご本人としては割とレギュラーだと思っている。日常茶飯事・普通という感じでも、やはり経営者の立場からすると普通といわれても週2回急に休まると大変で、なかなか会社としてのビジョンが達成できない。そこの齟齬が生まれてしまったということですかね。

そうです。

シングルマザー採用の工夫

それを回避・調整できるものなのか気になるところなんですが、どうでしょうか?

できるかなと思っています。今回上手くいかなかったのは、想像の範疇を超えていて、対策が後手後手になってしまったことが理由です。採用の段階でより自己開示しやすい場を作ることや、シングルマザーの方が休んでもちゃんとプロジェクトが回るようなチーム体制を整えることがすごく大事だと思いますね。

なるほど。そこでやっぱりリモートだし向こうは家庭のほうがレギュラーだから休まざるをえないとなったときも、休むというのは基本的に気分が良くないので言いづらいと感じる面もあったと思うので、どんどん距離ができてしまっていた。それをもともと休むことがある前提でコミュニケーションを取っておけば、割と円滑に進めることができたんじゃないかという感じなんですね。

そうですそうです。もちろん全然休んでも良いことはお伝えしていましたし、休んでもらっていたんですけども、想像以上だったという感じですね。

想像以上というのはどの程度なんですか。

例えば1週間に正社員の方は40時間、僕らでいうと40時間未満になるんですけど、35時間働くことを達成できない日は2週くらいだろうと思っていました。しかし実際には、毎週達成できない状態が続いたりとか。

なるほど…。シングルマザーのキャリアをどう考えていけば良いかは、難しい部分もあるかなと思っていて。やっぱり僕も結構考えるのが、人は何か3つのことを両立するのはそもそも難しいということで。2つの両立も難しい中で子供の面倒も見る、お姉さんの病気の介護をする、仕事もしないといけないとなれば、体がいくつあっても足りないと思います。シングルマザーの方は、子供を育てるという大きなタスクが1本あり、あと1つプラスするのがギリギリという感じだと思うんですよ。そこは結構難しいんじゃないかと思っているんですが、シングルマザーの方はどうキャリアを開いていけば良いんですかね?

「想定される要件をちゃんと想定した上でチームを整える」ことで、キャリアを築けるということが考えとしてあります。その「想像できない範囲をどう想像するか」でいうと、やはり経験した方を自社で採用するのが大事です。これも本当に運が良かったんですが、4月1日から過去シングルマザーとして子を育てた経験のある人が、フルタイムで働いてくださるんですよ。そういった人が入ることによって、キャリアを築きやすい体制を整えるのが1つとしてありますね。

その方は、子育てに関して今どんな状況なのでしょうか。

今はお子さまが成人されているとかで。

なるほど、もうお子さんが自立されているご年齢なんですね。

そうですね。

なるほど。一つ終わりきっているというフェーズまでいけば大丈夫、という。では、現役でシングルマザーの方はどうすれば良いんでしょうか。現役の方はできないんでしょうか。

既に子育てを終えた方を自社で採用することによって、より現在子育て中のシングルマザーの方が働きやすい仕組みを作れるのではないかというのが仮説としてあります。

そこに今期待を込めているということですね。

そうです。ちゃんと週10〜20時間コミットできれば、一人当たり営業利益を黒字化できるビジネスモデルを確立すること。ビジネスモデルは大事だと思いますね。

photo by Aiko Ikizawa

シングルマザーのキャリアを諦めないためには?

ありがとうございます。私も考えたのですが、結局その現役のシングルマザーの方は岡本さんのところへ行けば、全員解決しそうですか?というのも、シングルマザーの方は同じような課題を抱えてらっしゃると思うんですよ。そもそもデフォルトで忙しいというか、子育てしないといけないとか。それで「キャリアをどうしてもやはり考えるのを諦めたほうが良いんじゃないか」と思ってらっしゃる方も多いのかなと。その方々はどう考えたら良いんでしょうか。岡本さんの経営はすごく良いと思うのですが、ご本人の考えをどう変えていけばみんな良くなるんですかね。

その方ご自身と会社側・雇う側が、長期でキャリアを見る必要があると思っています。例えば、今2歳の子供を育てているママさんがいて、その2歳の子が10年後になると今よりは手が離れると思うんですよ。となるとより多く働くこともできると思っていて。企業はそういった中長期を見据えて、採用する必要があります。ママさんも「今は2歳の子供を一人で育てていて大変なので月これくらいしかコミットできないけれど、3年後にはこれくらいコミットできます」という感じで、お互いが長期目線をもって採用するのが大事ではないかと思いますね。

なるほど。ありがとうございます。確かに。そうするとシングルマザーの方目線で言えば、中長期で雇ってくれる、ある意味自分に対して中長期的で投資してくれるスタンスを持っている企業を見つけることが結構大事だということですかね。

そうです。そうしたら企業も入社する側も、諦めなくても良くなるかなと。

そうですね。そうするとやっぱり企業も、ある程度懐が大きくないとなかなか難しいのかなと思いますね。中長期的にはどんどん良くなっていくし、やりたいこともどんどんできるようになっていくというスタンスを持っておくのも大事だと。

まさに。そういった人たちを採用できる器をしっかり整えたいなと思いますね。

そうですね。岡本さんとしてもそういった方を中長期的にずっと働いてくれるような会社経営をやっていきたいということですね。

そうです。

虐待問題について

はい。ありがとうございます。ではセンシティブな内容かもしれませんが、虐待問題に入っていきたいと思います。最初に虐待問題が生じる原因というところで、弊社から事前に「親の問題と社会の問題の2軸があると思っています。特に解決していかなければならないのは、虐待する親の数を減らすよりも今起きている社会課題を解決することが最優先なのではないでしょうか。」という質問を用意しました。これは見ての通りということですね。

いや本当にそうだと思います。我々も、なぜ虐待が起きてしまうのか社会の構造を捉えて、そこに発生する歪みを事業で解決しようとしています。

なるほど、今現在のお考えで結構なのですが、どういった社会問題が大きいんですか。

貧困や孤立、望まない妊娠とか、子供が障害を持ってしまったとか、本当にさまざまなんですよ。ざっくりと僕の解釈では、子育てと仕事の両立が難しい現在の社会には、大きな課題があると思っています。

問題の問題という感じで突き詰めていくと、なぜ整えられていないとお考えですか。

まず子育てでいうと、やはり昔ながらの「子供は女の人が育てる」「男の人が外に出て働く、お金を稼ぐと」いう価値観がずっとあり、女性が働きながら子育てするという常識がまだまだ日本にはないということです。今は共働きが常識になってきましたし、働きながら子育てをする環境を整えることがすごく大事なのではないかと思いますね。

まだ結構残っているものなんですかね。おっしゃるように共働き文化は、特に都内では結構浸透してきているような気はしますが。

やっぱりまだまだ男性の育休は浸透していないと思いますね。育休が制度化されてきたのも最近のことで、どうしても女性は「働くより子育てをする」というところがあります。雰囲気としてみんなで子育てしましょうというのはあると思うんですが、ルールや法律として定められているかというとまだまだな感じはしますよね。

なるほど。やっぱりどうしても最終的には「女性が子供をメインで見る」みたいな建付けになるという感じですか。

僕はそう思います。子供を育てる・産むとなると、国からお金が出ると思うんですが、もらえるお金がそれだけで本当に生活できるの?というレベルでしかないらしいです。

大きな社会課題を解決するには1人の起業家だけではやっぱり難しい?

わかりました。次の質問に行きますが、どんな社会課題を解決できれば、全国に生じている虐待の数を減らせますか。またそれは会社単位で解決できるのか、民間で実施できますか?

やっぱり国が変わらないとだめだと思いますね。それは子育てをしやすい社会というより、シングルマザーが働きやすい社会のような感じで法律を変えていくことです。ただ理解が先にあるか、法が先にあるかというところもあるので難しい問題です。

岡本さんとしては最終的にシングルマザーのところで課題を解決して行くほうが、一番良と考えてらっしゃると思うんですが。

直近で言うとそれも1個の事業でしかないので、将来的には沢山事業を作っていくんですよ。今でいうと、シングルマザーの雇用促進にフォーカスするという感じです。

それは今こうやってお話ししてくださっているところの理由が大きいという感じですね。いろいろやりたいことの中でも、シングルマザーに絞ったのはそれが最優先だからですか。

社会としてよりは、個人として最優先になる出来事があったためです。かなり個人的な話になるので詳細は割愛しますが、2022年の夏頃に母子家庭が抱えるお金の問題を感じることがありました。それで解決すべきはこれだと定まりました。社会として最優先というよりは、個人としてこれをやろうと決めたきっかけですね。

なるほど。ありがとうございます。そうすると今は個人としてやりたいことでもあるし、もしかしたらビジネスにもやりやすいのではないかという感じですかね。

そうですね。先ほどのキャリアの話に戻りますが、僕自身が営業とかの経験があったのでそこでしっかりとお金を作りつつ、次の事業に投資する準備の柱としてやっていきたいと思っています。

わかりました。ありがとうございます。岡本さん個人では、シングルマザーの課題解決に動いていますが、最終的には国が介在しないといけないこともある。その中で岡本さんは、虐待問題への影響が大きい社会課題で、民間が取り組めるものはなんだと考えていますか?

やっぱり労働人口の減少が確実に起こるとなったときに、しっかりと伸びる市場に対してこれまで働けていなかった人たちの雇用を作ることです。シングルマザーを含めもっとIT企業で活躍できるように整えること、それはいろんな企業ができることではないかなと思っています。

なるほど。今は雇用問題で労働人口が減っているから、それをちゃんと増やしていくことによって、特にシングルマザーの方がちゃんと働けるようになれば虐待にはつながらなくなるというイメージなのですか。

近いですね。まず労働人口が減っているため、人材は絶対に必要です。そのためには外国人の活躍、女性の活躍、シニアの活躍と言っています。ただ僕はその一角として、ひとり親の活躍の場をいろんな企業が作ることが必要だと考えています。シングルマザーの貧困率が低下することで、貧困や孤立による虐待の発生要因が減るというのが僕の仮説です。

なるほどなるほど。分かりました。ありがとうございます。

こういうのは答えが出るのは3年後とか5年後とかではなくて、もう少し先のイメージなのでまだ分からないですが。

大きな問題なので、一旦岡本さんとしてはそのように考えてらっしゃるということですね。

そうです。

photo by Aiko Ikizawa

虐待問題の解決には終わりがない「まずはシングルマザーの課題解決から」

わかりました。次の質問です。仮に虐待問題を解決できたとしたら、次はどんな問題を解決していくべきと考えていらっしゃいますか?虐待問題っていっぱいあるよねという前提で、すべてを解決するのは難しいよねというのが僕の感覚です。

そうですね。まさにそうです。個人として虐待以外のことをやってくださいと言われたら、保護猫の事業をやるという感じですね。

あくまで個人での課題である保護猫事業は後回し、という感じですよね。今やられている事業は社会的にもっとたくさんの人の認知の獲得が必要だと思うのですが、虐待問題を解決していく際に最も認知を広めたい層はありますか?

シングルマザーと、人材不足で悩んでいる業界の企業様です。それは先ほど岸田さんが質問してくださった「企業側でできることは何ですか」というところで、もっと企業がシングルマザーの活躍に頑張って力をいれましょうという部分ですね。

今、日本にシングルマザーの方ってどれぐらいいるんでしたっけ。

今は世帯でいうと世帯で123.2万世帯とかですかね。
参照)令和元年データ 第2節 高齢者,ひとり親の状況 – 内閣府男女共同参画局

123.2万世帯あって、どれぐらいの人が実際働いているんですか。

就業率で言うと8割です。https://www.singie-mama.com/status/#empioyment

ああ、実はそんなに働いているんですね。そうか、働かないと子育て難しいですもんね。

そこの雇用率の中でも正規雇用と非正規雇用となったとき、シングルマザーは一般的な僕たちに比べると非正規雇用の方が多いです。労働の平均年収が200万円という感じですね。

正直実質的には、活躍できる場を作れていない状況なんでしょうか。

そうですね。もっとその人たちの活躍できる場を作れるはずです。例えば地方に住んでいて、サービス業に携わっているとします。その人にセールスをやれる才能があれば、地方にいながらリモートで東京のスタートアップ企業でインサイドセールスをできるはずです。その人が一人で営業活動やインサイドセールスは行えないので、僕らの会社に入ってもらって取り組んでもらおうとしています。

なるほど。確かにコロナを経て、田舎に住んでいる人たちでかなり優秀な人が東京の仕事ができるようになったと思います。そこの差分について本当に岡本さんの仮説があっていれば、マッチするかもしれないですね。

そうです。本当にそう思います。弊社だとシングルマザー以外の方も採用しようとなって、最近Indeedを使って対応したんですよ。リモートというだけで全国から応募が来るので、すごくそれだけでも有利だなと思います。

そうですね。あとはリモートの中でも実際に業務をこなしてもらうことにハードルがあったりとか、田舎ならではの何かしらがあるというのが課題としてはありそうな印象ですね。

まずはシングルマザー層にフォーカスする?教育関連も必要なのでは?

では、次の質問です。シングルマザーを中心としたビジネスを展開されていますが、強くアプローチする必要があるのは、シングルマザー層と今後親になっていく世代の学生層でいうとどちらでしょうか。

前者ですが、後者もやっていきたいなと思いますね。

岡本さんのように、過去ダイレクトに虐待を受けた経験のある人を救える部分はあるんですかね。

そうです。それはあります。

ただそれは親や家庭の問題だったりするので、シングルマザー層に強くアプローチして一番やりきったほうが良いということですね。

そうです。そのほうがよりその家庭においてインパクトがありそうですよね。

わかりました。虐待の根本的な問題は、子育てしづらい社会にあるということですね。事前アンケートの質問で「シングルマザーなど、親が疲労を抱えやすい状況を生んでいる?」には「はい」と答えられていますが。親は疲労を抱えやすいですよね、実際に。

抱えやすいです。

それは間違いないですよね。事前に「虐待を減らすために、今はシングルマザーにフォーカスして事業を行っていると思いますが、他にはどのような事業が必要だと思いますか?」という質問をしていますが、望まない妊娠を減らすことも、やはりシングルマザーの課題に関連することとして大事なのでしょうか?

シングルマザーに限らず、虐待の一つの要因として望まない妊娠があります。若い子たちが望まず妊娠して、子供を育てられずストレスが溜まって子供に当たってしまうことは多いです。場合によっては、子供を捨ててしまうことも。そこは今取り組んでいるプレイヤーがいるので、その人たちに頑張ってほしいです。

そうですね。どちからといえば子育てと仕事の両立を図ることが、岡本さんのキャリアとも関連していると思っています。学生向けの就労支援も、結局はキャリアにつながります。まずはその領域のプレイヤーとして、しっかりやっていきたいということですね。

そうです。

シングルマザーの方々の活躍を数値で証明していく

わかりました。ただ虐待の事業が民間としてそこまで大きなものがないことは、やれる人がいないということですね。そもそも社会課題をビジネスで解決すること自体が、20年くらい前から始まった話かと。そもそもその発想に至らず、発想に至っても苦しい過去の向き合い方には3段階あると思っています。それが「苦しみの受容」「苦しみの肯定」「苦しみの解決」ですが、最後まで行くのはなかなか難しいですよね。他者に対してというよりかは、生きるので精一杯という。

まさにそうですね。

高次元の段階に行ける人がなかなかいないというのは、本当にそうだと思います。虐待を減らすために、事業ではなく行政が動いたほうがいいと思うシーンも結構あるのですが、具体的にどういった施策が必要になると考えていますか?

障がい者の雇用を促進するように、虐待の発生原因と隣り合わせとなる人たちの雇用を促進する法律が必要です。

このあたりを具体的に説明いただきたいです。

「従業員数が一定以上の会社は、従業員数何%の障がい者の方を採用しましょう」という法律があるように「ひとり親の人、シングルマザーの方をどの会社も採用しましょう」という法律が1つあればいいなと思っています。ただ今も法定雇用率を守っていない会社がたくさんあるので、採用することによって経済的合理性もあることを証明しなければいけません。それが僕らの今やろうとしていることです。一人インサイドセールスの人を雇うと、400〜800万円くらいの年収がかかります。人材会社に年収の30%を払うとなると、だいたい1000万円です。「その人たちは本当に働けるの?」という不安に対して、僕らがちゃんと働けることを証明しておけば、もっとシングルマザーを雇いたい会社が増えるんじゃないかと思っています。

なるほど。そこを数値で示せたらかなり大きいですよね。

そうですね。

数字で示して、大きな企業であれば、シングルマザーの方や子育てに課題を感じている方を強制的に雇用してあげようみたいな。

そうです。そこを僕らがどうすれば良いか、コンサルで入っていくような感じです。

他国の成功事例からインプットすれば…?

分かりました。他の国の成功事例とか、日本にとって参考になりそうなものは今はリサーチ段階ですが、仮説としては福祉が整っていて幸福度が高い国は恐らく虐待数が少ないです。ぱっと思い浮かぶのはスウェーデンとか。

そうです。フィンランドやスウェーデンとか。北欧の国ですかね。

あの辺とか調べてみたら面白いかもしれないですね。

ちょっとGPTに聞いてみます。

GPTに聞いたらどんな感じですか。

あれ使いましたか?

使いました。

めっちゃ便利ですよね。

何をしたらいいんだろうと逆になりますよね。すごく便利になって良いんですが。

めっちゃ思います。

働かなくても良くないかという?感じに、いよいよなっていくのかと思わせてくれますよね。

本当にそうですよね。

なので、新しい生きがいをちゃんと作っていかないといけないと僕は思っていますね。

というと?

いわゆる一般的な企業に就職して働いて、お金をもらうことが生きることだという感じじゃないですか。それをやっていない人やニートはだめというのが、今の社会の認識です。でも別にこれはとある有名人も言っていたんですが、近所の学校に部活動を教えに行って、それで満足することでも全然いいんじゃないかと。お金はもらっていないけれど、人とのコミュニティ形成のような感じですね。

それはありますよね。

やはり虐待が少ない国はやはりスイスなど。でも日本もあるじゃないですか。スイスは良さそうですね。

余裕ができたらそういった国に行って学びたいんですよね。実際に見たいです。

確かに、教育という点からも考えていかないといけません。子が親になるし親が子を産むので、次なる連鎖を生まないためにも。

本当にそうですよね。世代間連鎖というのがあるように。

政治家としてのキャリアは考えていない、まずは経済界で影響を与えられる人になって虐待の相談数を減らす

残り少ない質問ではありますが、政治家になることはキャリアとして考えているんですか。

政治家は考えていませんが、政治に意見をして法律を作ったり変えたりする動きは考えています。

あくまで外部として働きかけていくことで考えているということですね。

そうですね。まあ30歳くらいから動いていく予定ですがが、自分自身が政治家になることは考えていないですね。

自分が政治家としてお金をもらってというよりかは、ちゃんとやれよ!というイメージで働きかけていくということ。

そうですね。そのために、まずは経済界に力を持ちたいというのはありますね。

岡本さんの活動のゴールとしては、やはり今の虐待の相談数は右肩上がりなんですね?

そうなんですよ。1回も下がってないですね。

そうなんですね。特にコロナの影響で増えてしまったんではないかと思います。

あります。問題になっていますもんね。

なんで右肩上がりになっているんですかね。

いくつか理由が考えられます。1つは虐待と捉えられていなかったものが虐待と捉えられるようになったことと、社会の目がより厳しくなって相談件数が増えていることがあるかなと思います。虐待の数自体が増えているというよりかは、そこがより発見されるようになった。それも氷山の一角なので、まだまだ虐待はたくさんあると思います。

相談に来るということはある程度考えられたりするわけだから。

そうですそうです。

分かりました。最後は、当然「虐待がゼロになるのを目指して走り続けるということですね。」という質問に「もちろんです」と。

もちろんです。

ありがとうございました。ちょうど1時間くらいになりました。

すごく考えさせられる質問が多かったです。良かったです。

僕も勉強になりました。

インタビュー後記「一般社団法人の今後のビジョンについて」

これはユニークキャリア(一般社団法人キャリア協会の運営会社)のメンバーで考えたのですか?

柏木と僕ですね。柏木は4月に新卒として入ってくる者です。最後のほうの元気の良い質問は柏木で、あとは僕が途中からアレンジしています。岡本さんとは最初のインタビューなので、どんな感じか探りながらやらせてもらえたのですごくありがたかったです。

良かったです。この社団法人は、キャリア業界で地位を確立するための布石みたいな感じなんですか?

そうですね。というのもありますし、僕らはなんだかんだお金を取らずにインタビューをやっていくので、社団法人にしちゃってそこでマネタイズしませんよという感じを全面に出しちゃったほうがインタビューを受けてくれる人も幅が増えるのかなと思っているというのもあります。あとは僕がキャリアコンサルタントの講座を受けてきた中で、自分自身が勉強していかないとだめだよね、という考えが前提としてあって。

その中でインタビューというのは、3ステップで考えてます。1.「知る」2.「発信する」3.「議論する」まずやれることとしては、1つ目である「知る」という段階を今取り組んでいます。

「世の中にこんな問題があるんだ」といった発見であるとか、今回の場合はシングルマザーの方が今どれくらい日本にいてどうやったらそれが解決できるかというテーマだったり。あとはシングルマザーに関連してワーママみたいな言葉って結構バズワードで、世の中大勢が関心があったりするテーマなので、そういったテーマをまず我々が深く「知る」というが1つのステップとしてあります。

2つ目のステップがインタビュー内容を世に発信していくということですね。発信しないで身内だけで話しても仕方ないので。少しでも、たとえ1PVでも良いから今日話したことを発信して、誰かの何かしらの気づきになってほしいなと。3つ目はその気づきを経て、今度またその情報をもとに新たな議論が生まれていけば良いんじゃないかと。この3ステップを考えていて、こうしたサイクルを回していけば、少しずつ世の中の「働き方」「キャリア」も良くなっていくと思ってます。

僕らはメディア運営が得意なので。やれることといったら「まずはメディアからできることをやっていく」という感じです。

良いですね。楽しみにしています。

こちらこそ、本日はご協力ありがとうございました。

ありがとうございました。

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岸田佳祐

ユニークキャリア株式会社 CEO  一般社団法人キャリア協会代表理事。令和元年創業(4期目) Mission「未来を創るメディアを作る」未熟者。96年生まれ  上場企業に就活事業を売却したのも含め5社に譲渡済。関西出身。強豪校のようなチームを作る。株式会社ゴルフ部の代表取締役部長もやってます

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