【ベンチャーGO社長】20代なら今すぐ起業?失敗しても再起できる社会の実現へ

元起業家の経験を活かした転職を支援するサービス「ベンチャーGO」を運営している株式会社OWNERSを創業した押川仁哉様にオンラインインタビューを行いました。

押川様は、他者に貢献するために自身の人生プランから逆算した日々を過ごしておられます。起業経験が評価されにくい日本社会において、起業家のキャリアについて押川様のご経験を元にお話を伺いました。

株式会社OWNERS
代表取締役社長
押川仁哉さん

株式会社OWNERS代表取締役社長。1996年生まれ。防衛大学入学後、21歳で輸入事業・代理店事業を起業。2019年に世界初のEC販売事業者向け保険型SaaSを立ち上げ、2021年にМ&A。その後SNS×NFTプラットフォームを立ち上げ、2022年に旅行会社へМ&A。2023年より、起業経験者専門の転職サイト「ベンチャーGO」を立ち上げ。

アルバイトでも考え方次第で起業ができる

私はもともと大学進学で上京しましたが、中退後のフリーター期間に輸出商品の梱包作業を行っておりました。

アルバイトとして働くうちに「この事業なら自分でできるので、この時給で働くことは建設的ではない」と感じて、起業を意識しました。

起業から逆算して当時働いていた企業の仕入担当者へ「仕入れを教えて欲しい」と打診し、商品の目利き→利用しているツールの理解→サービス理解の経験をさせてもらえました。

アルバイトで学んだ事業と同じことを、自分のパソコンでやってみたのが私の最初の起業経験です。始めの数カ月は本当に苦戦しましたが、取引企業の拡大や商品選定のスキル向上により初年度1億円ほどの売上を立てることができました。

輸入事業が堅調に伸びている中、EC販売事業者の当事者として「真贋リスク」を見つけ、輸入事業からEC販売事業者向け保険型SaaS事業にかじを切りました。

20万社以上いるAmazon販売事業者向けのサービスで累計登録社は2年半で1万社を超える反響で、地上波CM放映するなど破竹の勢いでシェアを拡大していました。SaaS事業が高成長している時期に数億円という大きなバリエーションを付けていただく機会があり、全株式を売却して現在に至ります。

20代で起業を考えているなら「今すぐ起業」せよ

押川さん

数週間前ある人から「スタートアップ企業に行って、もうちょっとキャリア積んで起業した方がいいのか」それとも「今から規模が小さくても起業した方がいいのか」という相談を受けました。

私自身の考えですと、圧倒的に「今」起業した方がいいと思います。

知見がなくて経験がなくて起業するのは怖いと思うので、ベンチャー企業などで2〜3年修行したいという気持ちは分かります。

しかし、会社員としての時間を過ごすよりも、登記した上で、自分が全責任を持つのとでは、後者の方が成長のスピードは圧倒的に早いです。

成長という観点では、起業に勝るものはないのかなと感じています。

もし20代で起業したいのであれば「今すぐ起業する」というのが私自身の考えです。

「いつか起業しよう」のいつかは来ない

「起業=リスク」とは、私は考えていません。やりたいのであればやるべきです。

また、起業のリスクを回避したいがために、会社に勤める形で時間を投資する方が、逆に怖いなと私は思います。

考え方の違いはあると思いますが、もし起業をしたいという1本の軸があり、「自分にリスクがあったとしてもやりきるぞ」という覚悟と自信があるのならば、今すぐ起業するべきだと思います。

反対に、もしその覚悟と自信がないのならば、起業は向いてないかもしれません。

起業や転職するなら目標から逆算したキャリアプランを立てるべき

たとえば私は、人生設計としてプランを立てています。

20代は起業家、30代は投資家、40代は「他人のために生きる人生」を設計しています。

自分の人生設計から逆算した時に、「20代はあと何年しかない」「残りの期間でこのぐらいの収益を生みたい」「このぐらいの事業規模感になる」ということを日々意識して行動するのが重要です。

教科書通りではありますが、「10年、そして5年、1年」という節目で達成したい目標を設定すると良いと思います。

この人生設計は、起業する方にとっては特に重要だと考えています。

ベンチャーGOの強みは「起業に失敗した人の再起」にフォーカスしている

押川さん

ベンチャーGO自体、2024年の5月から方針の変更があります。

利用する企業の対象は、ベンチャー・スタートアップに変わりはありません。

変更点としては、今までは「ベンチャー志望者」をプラットフォームを介して紹介することで価値を提供していましたが、求職者の層をさらに高度な人材にしようと検討しています。

今までは求職者の分析が十分ではありませんでした。今後の定義としては、起業に失敗した方や、個人事業主に失敗した方にフォーカスする方針です。

起業に失敗した経験というのは貴重な自分の財産なので、企業から評価されるべきだと考えています。

起業の失敗経験を評価するベンチャースタートアップ企業とのマッチングできるところが、他のエージェント会社とは違う、ベンチャーGOの強みです。

起業に失敗しても再チャレンジできる

ベンチャーGOでは、直近で事業縮小に伴うセカンドキャリア転職の支援だけでなく、起業経験を活かしきれていない方への支援も行っております。

例えば、「5年前に起業して失敗し、現在の年収が500万円以下で働いている」という状態の方がいるとしましょう。

そうした方々が持つチャレンジ精神やリスクヘッジ能力、起業によって得られた豊富な経験を活かせる場所を見つけられるように、転職へのアドバイスを提供しています。

表面化していないだけで起業を失敗した経験のある方は隠れている

起業がうまくいかなかった人や、かつてベンチャー企業の役員だった人は、一般的な求職者と比べると数がとても少ないです。

しかしながら、「起業の失敗」という言葉は、会社が潰れたり解散したりすることだけを指すわけではありません。

不本意な合併や買収もこれに含まれます。

実際、毎年約4,500件の合併や買収が行われており、非公開のものを含めると7,000件から8,000件に上るでしょう。

この中には、売り上げ減少や体調問題、資本政策が上手くいかなかったExit(例えば優先残余財産分配権により創業者への分け前はゼロに等しい状況など)、起業家も存在しています。ネガティブな要素をわざわざ発信する人もいないので元起業家人材は表面化されていないだけで、様々な理由で毎年生まれています。

起業における0→1を達成した経験は転職市場で価値がある

起業したことがある人を評価する際に重要なのは、「ゼロから事業を立ち上げた経験」です。

経営者や起業家は、計画を立て、実行し、結果を見て、また新しい計画を立てるというPDCAサイクルを素早く繰り返すことが求められます。

毎日、朝から晩まで、休日も関係なく、失敗から学び次の行動に移すことを自然と行っているのです。このような人は、企業が事業を推進するための大きな力となり得ます。

さらに、資金調達を先頭に立って進めていた経験を持つ人は、一般の求職者にはない財務能力や事業を大きくするためのファイナンススキルを持っています。

また、マネジメントの経験がある人は、経営目線も持ち合わせており組織全体を広く見渡す能力があり、それは大きな強みです。

ベンチャーGOはスタートアップ企業を支援

ベンチャーGO

ベンチャーGOは、サービスを利用する企業側にもメリットがあります。

一般的な転職エージェントを利用して人を採用する場合は、仮に年収500万円だった場合に大体35%の175万円が採用コストとしてかかります。

社員数名規模のベンチャー・スタートアップ企業は月間のPLダメージを避けるまたは分散する必要があります。

そのため、ベンチャーGOでは採用後の報酬支払を入社1ヶ月〜3ヶ月の3回に分けて分割払いが可能です。

分割払いによって、一時的なコスト上昇を避けられるのが大きなメリットといえます。

ベンチャーGOに興味を持った方は、一度公式サイトからお問い合わせをしてみてください。

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