【みつおデンタルクリニック】メディアの力を活用して、歯の悩みを持つ人に思いを届ける

みつおデンタルクリニックの院長を務める高津光雄さん。治療前の精密検査、最小限の治療をコンセプトに、歯のことで悩む人々を救いたいという思いで、日々の診療にあたっています。

今回は、高津さんにこれまでのキャリア形成や、医院の経営において重視されている情報発信などについてお話を伺いました。

みつおデンタルクリニック
院長
高津光雄さん

2021年に「みつおデンタルクリニック」を開院。「丁寧な治療と検査が歯の寿命を延ばし、健康につながる」を信念に、虫歯治療、根管治療、精密治療まで幅広く学び実践。患者一人ひとりに寄り添い、最適な治療を提供することを大切にしている。好きな言葉は「一途一心(いちずいっしん)」。

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精密検査を実施し、最小限の治療を提供

高津光雄さん

私はこれまで歯科医として多くの患者さんを診てきましたが、歯科というのは、非常に治療のやり直しが多い分野だなと感じています。歯は非常に小さいので、見間違いや見落としが発生しやすいのです。そのためか、過剰な治療を施されてしまった患者さんも、これまでにたくさん診てきました。

最小限の治療で大切な歯を守る

これではいけないと思い、当院では顕微鏡などを使った精密検査を積極的に行っています。精密検査をすることで、無理に抜歯をしたり、神経を取ったりする必要がないことが、治療前に分かる場合があるんですね。私は「歯を残す治療」を心がけています。そうすることで、歯の寿命を伸ばすことができるのです。

歯科の世界では、歯科医によって考え方が様々なので、歯医者選びで苦労している方は結構いらっしゃると思うんです。そのような中で私は、「自分の正しいと思う医療を、患者様に伝えていきたい」という思いから、自分の医院を開業するに至りました。(※1)

※1 https://www.youtube.com/watch?v=wyiU8idaXBs 精密な虫歯検査についてインタビュー みつおデンタルクリニック 院長 高津光雄

キャリア形成のカギは自己研鑽に尽きる

高津光雄さん

歯科大学を出て、最初は大阪歯科大学で研修医として、半年間勤務し、その後は兵庫県伊丹市の、上り口歯科医院(※2)で経験を積みました。こちらの病院はインプラントに強い医院でした。大学生の時の病院実習でインプラントに興味を持ったので、専門的に学んでみたかったのです。

上り口歯科医院では、勤め始めて7、8年経った頃に副医院長をさせていただきました。それまでは肩書も何もなかったので、嬉しかったです。名札にも「副医院長」と入るんですよ。患者さんへの説得力も増しますよね。 

※2  https://www.agariguchi.com/ 【上り口歯科医院】伊丹市西台の歯科医院

身につけた技術と知識が自信を持たせてくれた

それでも副医院長になるまでは、結構苦労しました。若い頃はどうしても自分の知識や技術に自信がないので、そういう不安な思いが、患者さんの前で態度として出てしまっていたような気がするんですね。だから勉強はたくさんしました。治療の中で気になったことなどは、本を読んだりセミナーを受けたりして学ぶようにしていました。当時は梅田のジュンク堂によく通っていたんです。歯科のコーナーがとても充実していたので、そこで見つけた本を読みまくっていました。

知識や技術が身に付いてくると、自分の患者さんに対する態度や接し方も良い方向に変わっていったように思います。そうすると、患者さんが信頼してくれるようになりますよね。

トライアンドエラーを繰り返してスキルを上げる

大変ですが、若い頃にどれだけ腕を磨いたかがその後のキャリア形成に影響してくるのではないかと思います。反省して学んで、実際にやってみて、また反省してという「トライアンドエラー」を繰り返していくことで、腕を磨いていけるのではないでしょうか。これはどの仕事にもいえることだと思います。

リアルな学びも大切にしてほしい

昔と違って、今はオンラインセミナーなどが充実していますよね。好きなことを好きな時に学べる環境が整っていると思います。その反面、情報があふれすぎていて、何を信じればいいのか分からないという面もあります。多すぎる情報をいかに処理していくかが、今の若い方たちは大変ですね。

セミナーに実際に足を運んでみることも大事だなと、最近感じることがありました。根管治療のセミナーで、実際に会場で講義を受けたのですが、講師の先生に直接質問などができて学びが多かったです。リアルな講義を受けるのもやっぱりいいなと思いました。オンラインとリアルとを、うまく併用していくのがいいですね。

「歯を残す治療をしたい」自分の目指すべき道が見えた

高津光雄さん

上り口歯科医院では、インプラントを中心に学んでいましたが、インプラントってまず第一に、抜歯をすることから始まるんです。治療の際にルーペなどで歯を拡大して見るのですが、「この歯を抜くのはもったいないな」と感じ、「歯を残す勉強をしたい」と思うようになっていきました。

学びのために思い切って県外へ修行に

いずれは自分の医院を開業することも思い描いていたのですが、「今のまま開業するのは少し不安だな」と。開業前に歯を残す技術をしっかり学んでおきたいと思い、千葉県の医院(※3)で経験を積むことを決断しました。また、ビジネスや経済の中心である東京や関東でなら、開業後にも役立つ経験がたくさん積めるのではないかという考えもありました。

千葉の医院には2年ほど勤めましたが、そこでの経験は今でも本当に役に立っています。パワーポイントの作成や、治療の動画を編集することもあり、そういった経験は、今自分が開業している医院のホームページ(※4)やYouTube(「みつおデンタルクリニック 歯を残そうチャンネル」(※5))の運営にも役立っています。

※3 https://www.std-smile.com/ 行徳スマイル歯科

※4  https://www.e-dentists-net.com/osaka-shi/kita-ku/mitsuo/mitsuo.html みつおデンタルクリニック

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みつおデンタルクリニック歯を残そうチャンネル-YouTube

一度診て終わりではなく、患者さんと長く付き合っていきたい

関東に住んでいる間も、心の中では生まれ育った大阪への思いがありました。いずれは故郷に帰りたいなと。そうなってくると、関東で診ている患者さんを引き続き診てあげることはできないということに気づきまして。

私の中で、自分が治療した患者さんについては、5年、10年とその後の経過も診てあげたいなという思いがあったんですね。長く同じ場所にいた方が、患者さんとの長いお付き合いも実現できるかなと思って、大阪に戻って来ることに決めました。

いかに情報発信していくかが経営の肝

高津光雄さん

開業準備も結構頑張りました。Instagramも開業前からやっていましたね。そこでは自分の治療のコンセプト、例えば「精密検査をして、最小限の治療を実現します」というようなことなどを発信をしていました。すると、まだ開業前であるにも関わらず4000人くらいの方がフォローしてくださって、中にはコメントをくださる方もいました。「開業、楽しみにしています!」というコメントには背中を押されましたね。

Instagramをやってみて感じたのは、私のフォロワーさんには、他院で治療をしたけれどうまくいかなくて、失敗を経験している方も多いんです。そういった方はやはり精密検査や最小限の治療を求めているので、私の発信する内容に共感いただけたのではないかと思います。

歯のことで困っている方に、少しでも情報を届けたい

高津光雄さん

このようなことから、医院の経営にはメディアの活用が重要だと感じていて、現在はホームページとYouTubeでの情報発信に力を入れています。SEO対策なども意識するようにしていますね。私は根管治療や虫歯治療、精密検査を得意としているのですが、そういった技術を求めている方に、ちゃんと情報が伝わるような発信をしていきたいと思っています。

ホームページなどのメディアをうまく活用することで、歯のことで悩んでいる方に当院を知ってもらい、「ここの医院にしよう」と思ってもらいたい。悩んでいる方に救いの手を差しのべていけるような、そんな歯科医でありたいです。

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