【株式会社Humans代表/李佑記(イウギ)】20代に身につけた人的資本でゼロ起業、最速で成果につなげた独立戦略とは。

李佑記(イウギ)さん

株式会社Humans
代表
李佑記(イウギ)さん

25歳で起業を志す。27歳でサラリーマンを辞め、個人事業主として独立した。現在、6期目の法人・株式会社Humansの代表取締役社長を務める。

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1. 独立に至った経緯

株式会社Humansを経営する李佑記(イウギ)といいます。

25歳で起業を志し、現在は6期目の法人である株式会社Humansを経営しています。

起業準備をする中で経験してきたことや大事にしてきたことを、本記事にて共有することで、キャリアを模索中の方々に「起業」という選択肢の可能性が伝わると幸いです。

李佑記(イウギ)さん

a. ビジネスマンとしての基礎力を培った日本生命時代

学生時代は野球に打ち込んだ青春そのものでした。

高校では甲子園、大学では神宮大会と目標と白球を追いかけながら過ごす毎日の中で、私生活においても礼儀やマナーなどの人として大事なことをたくさんの方から教わり学んだ学生生活でした。

大学3年生の秋になり就職活動を迎え、初めて野球という軸以外に自分の進路について向き合う機会となりました。望んだことは、次は社会人というフィールドで「早く1人前のビジネスマンになりたい」ということでした。

新卒で日本生命相互会社に総合職として入社し、最初の配属は徳島支社での勤務となりました。

当時は、「企業戦士」という言葉があるように、日本生命のような大手企業で働く人たちにとって、ハードワークは当然のことでした。

まだスーツ姿に青臭さが残る中、生意気にリーディングカンパニーの一員であることに誇らしさを感じながら仕事に没頭する毎日でした。

徳島支社では、経営陣の意思決定の全てを、若手3人1組の業務企画チームが形にする体制をとっていました。支社全体の業績を管理し、年間・月次・週次といった数字を上げるために、さまざまなお客様・社内施策の企画から実行まで、3人が中心となって担当するんです。

生保レディーと呼ばれる営業職員向けの研修や企業向けイベントの企画運営から実行まで、とにかく毎日膨大な量の業務をこなしていました。インプットだけでなく、最終的なアウトプットまで責任を負っていましたし、企業内でジェネラリストとして、必要な実務経験を2年間で全て経験させて頂いたと言っても過言ではないと思います。

その当時の圧倒的な業務経験があったからこそ、今の仕事への基礎体力があると思っています。

3年目からは東京に転勤になり、個人保険事務部門企画チームに異動しました。女性従業員の方が多くいる組織で事務組織の企画・改善を担当し、より組織内営業の色合いが強い仕事を経験しましたね。

b. 「本質的な人的資本」を身につけたいと感じ始めた東京生活

一方、東京での生活に慣れ始め、日常業務も卒なくこなせるようになってきた社会人3年目の頃に、日常生活に時間的な余裕が生まれたことで、漠然とこれからのキャリアを考える機会が多くなりました。

また、能力の高い同期、高度な専門性を有している同世代が多くいる中で、これといった武器がない自分に少し焦りも感じはじめていました。

突き詰めていく内に「自分の人生の可能性を最大化するために必要な実力とは何だろうか?」、「そのために身につけるべき本質的な人的資本は何だろうか?」ということにアンテナが立ち始めたんです。

この自分への問いかけに対する最適な答えを出すために、社会人3年目の頃から大学の先輩を中心に社内外問わずたくさんの方にお話を伺う機会を自分から積極的に作りました。

その中で初めて自分の未来に対して「起業」という選択肢が浮かび始め、結果として「自分の成長と成果が連動すること」に強く魅力を感じ、やがてはその道で成果を作りたいと思うようになりました。

c. 若くしてゼロから成果を作る人から学んだ「何をやってもうまくいく原因」

起業するためにどのように一歩目を踏み出そうかと思考が切り替わると同時に、何から実行すれば良いのかを暗中模索していました。

早く動きたいが「手っ取り早いものは積み上がりづらい」、先を見据えた準備も大事だが「情報集めのインプットだけでは時間を無駄に過ごしてしまう」、そんな葛藤を抱えていた際に、今でもお付き合いのある経営者の方から頂いたアドバイスがヒントになりました。

「若さはビジネスにおける可能性になっても、スキルや実務経験不足により、ビジネスの規模や領域がどうしても狭くなる。今の実力値、資金力、専門知識、交友関係が乏しいのであれば、自分の目標達成に必要な力を身につける期間を設けなさい。」と言っていただきました。

そして、たくさんお話を聞く中で「本質的な人的資本」とは何かを自分で定義しました。

それが、セールス(売る力)、マネジメント(治める力)、リレーション(繋がる力)の3つです。

この3つの力をつけ最速で万全な起業のスタートをきろう、と25歳の頃に動き始めました。

①セールス(売る力)

自身でコンテンツを作る資金も知識も知見もない中で、売る力を身につけるために「営業代行業」を行い、他人のコンテンツによってそれをたくさん経験することにしました。

その性質上、多種多様な仕事に触れることでたくさんの業界知識や知恵がつきました。

仕事として取り組んでいなければ知り得ない、学びようがない事がたくさんあったのです。

大袈裟な言い方かもしれませんが、社会・業界の仕組みを理解する事で、まるでピントの合う眼鏡に取り替えたかのように、驚くほど世の中の見え方が変わりました。

そして、たくさんの場数を踏む中で、気づいたことがありました。

それは、面白いほど「売る相手によって売り方が異なる」ということです。

同じ商材を提案する時でも、相手によって共感ポイントが違う。

同じ商材を提案する時でも、相手によって訴求ポイントが違う。

言葉にすると簡単ですが、「商品提案型」ではなく「ニーズ解決型」の営業を徹底したことで力がついたなと感じています。

②マネジメント(治める力)

自己管理とは、まさに「言うは易く行うは難し」そのものです。

自分で勝手に決めた目標と行動なので、自分以外に自分に命令する人はいません。

限られた資金の中で予算を決め、投資と回収を繰り返していく。

そして24時間という1コマ1コマが「目標と一致したカレンダーになっているか」を自分に突きつけ、やるべきことでスケジュールをどんどん真っ黒にしていく。

そんな毎日を繰り返していると、嫌でも自己管理が実践から身についていくんですね。

習慣という言葉に置き換えてもいいかもしれません。

会社員時代ももちろん自分で管理する領域はありましたが、仕事の起点や進捗について、やはりアクターが多いと動きが遅くなることも事実でした。

営業代行業で「自分発信で仕事をする」、「自分のパフォーマンスと成果が100%一致する」という環境に身を置くことによって、自分を管理することの力が身についたと実感しています。

③リレーション(繋がる力)

何もないところからいかに「求めている人」を探すことができるのか。

これは、ゼロから創業する人にとっては絶対に外すことのできない必要不可欠な力です。

市場に出向き、顧客となり得る人の縁を自分自身で引き寄せ、手繰り寄せ、求めている人と意図して出会っていく「つながる力」を実践を通じて身につけてきました。

また、自身が取り扱う商材にマッチしない方についても、人間関係の起点となり、顧客を連れていく、優良な取引先をお繋ぎするということを心がけていました。

そしてただ繋ぐのではなく、可能な限り現状把握やニーズ喚起、興味づけされている状態でお繋ぎする。その中で「何もない自分から多少のお付き合いはしてやろうか」と自分から自己価値を生み出していったなと感じています。

また、「つながる力」とは自身の組織を立ち上げていく際にも必要です。

当時から「一緒に自分たちの会社をやろう!」と熱量高く語り、ビジョンや価値観が合う仲間を作っていきました。

当時は自分の会社がまだなかったため、一緒に営業代行業を行なったり、獲得してきたプロジェクトに一緒に入ったり、泥臭く多様な仕事を共に行なっていました。

案件規模や組織が大きくなるにつれて、最適な人材や構造や報奨をどのように設定するか、主語が「自分」ではなく「チーム」に置き換えて、どうあることが望ましいのかを考えるようにもなったなと感じています。

一通り綴ってみましたが、今になってもこのプロセスを踏んだスタートをきってよかったなと感じています。

李佑記(イウギ)さん

2. チャンスを引き寄せるための習慣

ここでは私自身が独立する際に大事にしてきた価値観や具体的な行動を少しお話しさせていただきます。

今の読者の皆様にとって参考になるような情報になりますと幸いです。

・「自分が模範となる」

今の自分がどのような属性や役職や立ち位置なのかは重要ではなく「自分と同じ人が100人いれば大丈夫と言える自分か」が大事です。

特にゼロから興した会社は、自分自身のステージアップがあってこそ組織の成長が伴います。

会社の基準、基礎、文化を自分が最前線に立って行動で明確にしなければなりません。

何が白で、何が黒なのか。これを会社の分身である経営者が、しっかり明示することが大事です。

・「はい、イエス、ごもっとも」

先輩や目上の方から何かお願いごとをいただいた時に、まずは「はい、イエス、ごもっとも」と返事し、その後に「どうやったらできるか」と考えるようにしています。

当時のお願い事のほとんどは未経験のものばかりでしたが、「どうやったらできるか」という前提で考えていると、不思議と活路を見出せることがほとんどです。

・主体的な報連相をする

目上の方に自分がどれだけ認識されているかどうか、という観点を大事にしています。

何かある時に、「あの人に声をかけてみよう」と一番手になるように心がけています。

また、起業初期は他力をどれだけお借りできるかで事業立ち上げのスピードが決まると言っても過言ではありません。

「今週こんなことがありました」「〇〇さんから教わったことを実践したらこんな成果になりました」という様に、定期的かつ主体的に報連相し、常に自分の最新状況を共有させていただき、お力を借りやすい状況を作り出していました。

・お礼は3回言う

特に目上の人に可愛がっていただくために、強く意識していました。

①その場、②当日別れてすぐにメール(5分以内)、③翌日以降で次にお会いした時 に毎回「ありがとうございました」と伝えています。

ここまでお礼を言ってくれる後輩がいたら、自分も可愛がりたいなと思いますよね。

・皆がいる場でお礼を言うこと

お礼は3回言うことにも通じますが、何か「やってあげた人」は、自分からわざわざ「この人にこんなことをやってあげた」とは言いません。

みんながいる場で、「先日は〜〜の件、ありがとうございました」と感謝を伝えることで、相手を立てるようにしています。

先輩から可愛がられる様な自分像であることを常に意識しています。

・お礼の中身を具体的に伝えること

お礼をする際に、どんな学びや気づきがあり、何を変えていくのかなど、具体的に伝える様にしています。

アドバイスをいただいた時や何かしていただいた時に、どんなことが自分に伝わっているのかを相手方にも共有することで、

「ちゃんと言っていることが伝わっているな」「この部分はこう伝わっているのか」と相手にも気づいていただけますし、何か一つ追加でアドバイスをいただいたりすることもあります。

成長の機会を掴み取るために、細かいですが徹底しています。

・相手の事業やサービスのユーザーとなり自主的に集客する

相手からすると、仕事の一部を勝手に巻き取ってくれている様なものです。

これはありがたいですし、本当にいい仕事ぶりであれば、有償案件も任せていきたくなりますよね。

事業やサービスの価値を自ら体験し、その価値を新しい人にシェアしてくれる人は、会社の中でいうところの「営業職」そのものです。

これまでで共通しているのは、「相手目線で考える」ことです。

相手にとって「利用価値がある人間」であろうとするために、上記のことを大事にしてきました。

李佑記(イウギ)さん

3. Hanamichi(ハナミチ)について

「経営者が大切にしたいことを大切にできる経営環境を創り出す」をミッションにした、資金(融資・補助金コンサルティング)、人材(キャリア支援・営業フリーランス・SES)、広報(web サイト・SNS を活用したブランディング)の 3 つの領域のスペシャリストによる課題解決型のサービスです。

これまで自身が独立するまでに歩んできたプロセスの中で、「独立する時にこんなことができたらいいな」と思ったことをサービス化しました。

また現在起業準備中の方もサービスのユーザーとなっており、経営者だけでなく、経営者の卵も対象となるサービスです。ユーザーの中で実際に独立した方も複数名いらっしゃいます。

独立するのであればHanamichi(ハナミチ)を活用した方がいい、と断言できるように常にサービスレベルの向上に努めています。

a. 資金

事業を立ち上げる際に必ず必要になってくる資金面でのサポート(融資・補助金コンサルティング)をサービス化しました。

⚫︎融資

銀行から融資を受けたい方を対象に、

  • 資金調達の計画策定
  • 事業計画書の作成
  • 銀行面談対策や面談の同席 

など、融資が受けられるまでの手続きをトータルサポートします。

元銀行員による完全成果報酬型サポートで、銀行の低融資金融商品のみをご提案いたします。

⚫︎補助金

補助金については、各種情報提供から申請支援、採択後サポートまで、ありとあらゆることを事業者様のニーズに合わせてワンストップで一括サポートします。

ヒアリング〜実績報告書作成サポートまで一貫してフルサポートし、一部補助金に関しては手数料を無償としております。

地域や事業規模も不問としておりますので、起業してすぐの会社でもサポート対象とさせていただいております。

「資金」の詳細はこちらをご覧ください。

b. 広報

⚫︎Webサイト

ヒアリング、要件定義、構成・設計、デザイン、コーディング、SEO内部対策、サーバー設定、更新・管理まで行います。

見る方の心に響くようなwebサイトを通して会社の利益を底上げし、お客様のビジネスを成功に導くサポートを行います。

早く安く最適なものをご提供いたします。

⚫︎SNSを活用したブランディング

外注し続けるのではなく自分たちで内製化し、最終的にはお客様の社内だけで運用していける体制づくりまでサポートします。

自社でゼロから立ち上げてきたノウハウに基づきサポートをいたします。

「広報」の詳細はこちらをご覧ください。

c. 人材

Hanamichi(ハナミチ)の「人材」サービスとは、

「挑戦するフリーランスの大切にしたいことを共に実現する」をミッションにした即戦力人材とのマッチングサービスです。

挑戦するフリーランスに、実力に沿った報酬を、自分らしい働き方を提供したい。

そしてそれに伴う課題やリスクを共に伴走することで解決したい。

働くフリーランス1人1人が輝くことで、社会と企業への貢献が最大化するとHanamichi(ハナミチ)は信じています。

サービスの最大の特徴は、稼ぐ → 増やす → 備える」という観点で、

「将来の人生のファイナンス戦略設計から描くキャリアサポート」を行なうことです。

フリーランスとして活躍し収入を大きく上げることと併せて、

  • 税務に関するご相談
  • 資産形成に関するご相談(iDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)、NISA(少額投資非課税制度)など)
  • 人生の思わぬリスクへの対策に関するご相談(就業不能、遺産相続など)

といった「独立に伴う課題」の解決を図り、人生そのものに伴走していく存在になることを目指しています。(「人材サービス」の詳細をもっとご覧になりたい方はこちらをご覧ください。)

今の事業も全てそうですが、先天的な才能やセンスに頼ったことは1つもなく、誰もができることを集中して継続してきました。

社会人になる時、自分が「起業」という選択をするとは全く想像していませんでしたが、自分と向き合い、可能性を信じて、当時の自分にとって大きな一歩を踏み出したことは本当によかったと感じております。

これからも「すべての人に目標達成の喜びを」という理念のもと、関わる全ての人の目標達成に貢献してまいります。

李佑記(イウギ)さん
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