施工管理はやめとけと言われているようだけど、なんで?
施工管理ってそんなに大変な仕事なの?
実際のところどうなの?施工管理の実情を知りたい
施工管理の仕事に興味はあるものの、上記のような疑問を持っている人も多いのではないだろうか。
結論からお伝えすると、仕事内容や環境面から「施工管理はやめておけ」といわれているのは事実だが、近年は施工管理を取り巻く環境が大きく変化しているため、このような主張はやや古くなってきているというのが実情である。
本記事では、「施工管理はやめとけ」と言われている7つの理由、そのような価値観が古くなってきているという6つの根拠などを解説する。
加えて、現在の施工管理の魅力や適正、目指す場合のポイントなども網羅的にまとめているので、施工管理に興味がある人、正確な実情を知って判断したいと考えている人はぜひ参考にしてほしい。
1. 「施工管理はやめとけ」と言われる7つの理由
「施工管理はやめとけ」と言われる理由の多くはその労働環境にあり、具体的には以下の7つが挙げられる。
施工管理の仕事すべてに該当するわけではないが、往々にしてこのような傾向にあるのは事実だ。
一方で、ここで紹介する7つの理由は「従来の施工管理(または建設業界)の傾向」であり、現在は法改正なども含めさまざまな点が改善されているため、それを踏まえて確認してもらいたい。
1-1. 長時間労働・残業・休日出勤が多いから
建設業は年間の労働時間が”300時間以上”も長いって知ってた?300時間ってさ、1日8時間労働だとして37日分よ。施工管理やってるときは気づかなかったけど、長時間労働があたり前で、他の仕事とくらべても異常なのよ。
X(旧Twitter)より引用
施工管理は残業規制で若手もつらい5選
・「早く帰れ」
・帰れるほど仕事終わってない
・帰ると「お前の仕事を俺がやったんだ」と嫌味
・「残業が増えてるのは仕事ができないお前が悪い」
・結局45時間以上はサービス残業
建設業の2024年問題はホント深刻よ
X(旧Twitter)より引用
施工管理が属する建設業は長時間労働・残業・休日出勤が多いことで知られており、過去においてこれは事実である。
実際に、2017年に国土交通省が公表した「建設産業政策2017+10」によると、建設業は全産業と比較して年間労働時間が336時間も多いとしている。
2年後の2019年、JCU日建協が調査した「2019年時短アンケート」によると、近年労働時間は減少傾向にあるものの、建設業は全産業と比べて3倍も残業時間が多いというデータも出ている。
なぜこのようなことが起きていたかというと、労働者の時間外労働時間を規定する「36協定」において、建設業は適用除外、つまり「残業時間の上限なし」とされていることが一因である。
長時間労働・残業・休日出勤は法的には「時間外労働」に括られているため、根本的な原因はこの制度にあるといっても過言ではないだろう。
ここでは「36協定とは何か」は割愛するが、事業主は36協定の届け出さえしておけば、従業員を無制限に働かせても(=残業させても)違法性はないという状況なのだ。
後述するが、このルールは2024年に改正される見通しとなっており、労働環境の大幅な改善の兆しが見えている。
引用:国土交通省「建設産業政策2017+10」
引用:JCU日建協「2019年時短アンケートの概要」
1-2. 仕事内容と給料・待遇が見合わないケースがあるから
あーマジで仕事さっさやめてぇ、土曜日仕事来週の月曜に関しては休日出勤、休めん。
休みたい。施工管理は責任の割に給料が見合わない。
X(旧Twitter)より引用
施工管理の仕事って会社によるだろうけど責任の重さの割に給料が見合ってないと思うな。
実際そんなところまで見れないっていうようなことで事故って起きたりするし、危ないからこれはだめって言っても経験してる人はやろうとするし。
それでなんかあったら安全管理体制が悪いとか。
X(旧Twitter)より引用
「仕事内容と給料・待遇が見合わない」と感じている人が多いことも「施工管理はやめとけ」といわれている理由の1つである。
施工管理は業務範囲が広く、それゆえに労働時間が長いことに加え、幅広い人間関係に悩む人も少なくない。
現場にはそれぞれ設定されている納期があり、トラブルやイレギュラーが発生した場合はどこかでその帳尻を合わせる必要があり、必然的に仕事がタイトになったり、残業で対応したりするケースが発生する。
2021年にJCU日建協が調査した「2021年時短アンケート」によると、残業理由の上位を占めているのは以下の3つである。
- 仕事量が多く時間内に処理できない
- 配置の人数が少ない
- 工程が厳しい
給料は現場の業種や年代などによって幅があり、国民全体の平均年収をゆうに上回るケースもあるものの、体感として「割に合わない」と感じている人が「施工管理はやめとけ」と発信していることは想像に難くないだろう。
引用:JCU日建協 「2021 時短アンケートの概要」
1-3. 肉体労働だから
施工管理は肉体労働すぎる
X(旧Twitter)より引用
予想以上に肉体労働多すぎ、施工管理なめてた
X(旧Twitter)より引用
施工管理は肉体労働も多く、体力的にきついことも「やめとけ」といわれる所以である。
一日中現場を歩き回り工程に問題がないかチェックしつつ、職人たちに指示を出す、自分も体を動かして作業に加わるなどのケースも珍しくない。
現場は気候の影響を直接的に受けるが、余程危険と判断されない限りは作業が行われるため、「夏は暑く冬は寒い」というだけでも余計に体力を消耗するだろう。
加えて、警察や役所に届け出を提出する、近隣住民に説明を行う、現場が終わっても打ち合わせや書類作成に追われるなど、施工管理の業務範囲は非常に多岐にわたり、体力的に負担がかかるのは事実である。
このように一日中頭と体を使って動き回るにも関わらず、長時間労働が重なると満足に休むこともできないといった悪循環に陥る場合もあり、体力的にしんどいと感じる人も少なくない。
1-4. 危険と隣り合わせの仕事だから
施工管理会社で働いてた時も、職人に対しては安全に対して異常な程厳しく指導するように言われたけど、ほんとにそのくらい言わないと、高所をドンキーコングみたいに移動する人がいるからほんとに危ない。新人とかより、慣れてる職人の方が危険。
X(旧Twitter)より引用
施工管理やっている人は本当大変。現場所長やっている人は特に。痛ましい事故の報道見るたびに、現場所長の責任の重さを痛感する。やったことない人は、このプレッシャーわからないだろうなぁ。
X(旧Twitter)より引用
施工管理が属する建設業界は、ほかの職種に比べて危険が多い仕事であることも「施工管理はやめとけ」といわれる理由の1つだ。
厚生労働省が調査した「令和2年 労働災害発生状況」によると、建設業界で起きた事故による死亡者数は258人となっており、これは全体の32.2%に相当する。
建築業界は高重量の建材や重機を扱う都合上、落下事故・接触事故・転落事故などが発生しやすい職場であり、結果的に死亡事故が最も多い業界となっている。
世の中には無数の仕事があるなかで、「あえて命の危険を伴う仕事を選ばなくても良いのではないか」「危険と隣り合わせでやるほど待遇が良くない」と考える人も一定数存在するのは不思議なことではないだろう。
一方で注意したいのは、「職人なども含む建設業界全体の傾向」であって「施工管理の傾向」ではないという点である。
施工管理は現場仕事ではあるが、実際に建材や重機を扱う職人たちとは仕事内容が大きく異なるため、業界全体の傾向や危険性がそのまま当てはまるとはいえない。
引用:厚生労働省「令和2年 労働災害発生状況」
1-5. マネジメントスキルを求められるから
施工管理は、要するにほとんどのマネジメントをこなす仕事だってことですよね。これまでの建設不況で他業界に転身したいって人、転職エージェントの間ではだいだい評価が高かったんです。
X(旧Twitter)より引用
私も建築土木の学部がある大学で仕事をしていますが、施工管理は似たようなことの繰り返しとはいえ、危機管理能力やマネジメント力などその積み上げが力になっていくということを卒業生が話してくれています。スポー…
X(旧Twitter)より引用
自分の感情を整理するために長々と書きます。
会社を辞めた。
いや、現場監督を辞めた(笑)
プロである職人さんたちを采配し、お客様に満足してもらうために尽力する施工管理という仕事にやりがいを感じる半面、
人と人の間に入り、淡々と業務を調整し、さばく作業が苦手だったかなと
X(旧Twitter)より引用
施工管理は建設業界でありながらマネジメントスキルが求められる職種であり、業務上のマネジメントが大変であることも「施工管理はやめとけ」といわれる理由の1つである。
工事は着工から完成まで多くの工程があり、工程によって異なる協力会社と作業を進めていくのが一般的であることから、施工管理のマネジメント対象は自社の関係者のみならず、外部の協力会社にまで及ぶ。
このようなさまざまな会社や業種をまたいで、現場がスムーズに回るようマネジメントをしていくことは決して容易ではなく、現場での作業経験や知識があるだけでは務まらない職種であるといえるだろう。
優れたスポーツ選手が必ずしも優秀な監督になるとは限らないように、現場の職人と施工管理の関係はこれに近いものがあることを理解しておく必要がある。
現場仕事でありながら関わる人たちを取りまとめるポジションだとわかっている人からすると、マネジメント経験がない場合やリーダーの適性に欠けると判断した場合は「やめとけ」と忠告する可能性が高い。
1-6. 幅広いコミュニケーションスキルを求められるから
『人間関係の良い現場は良い仕事が出来る』
新人の頃に配属された現場の所長がよく言っていました。施工管理の仕事はコミュニケーション能力が一番大事。
X(旧Twitter)より引用
建築施工管理技師にとって、
一番大事なスキルは、
技術でもスキルでも無く、
コミュニケーション力だ
X(旧Twitter)より引用
リアルな事を言います。建築現場は心が壊れる人が多い。特に施工管理は理不尽な工程、職人と上層部からの板挟み、残業、噛み合わない環境など常に問題だらけの状況です。大きなやりがいはそれらを乗り越えた先にありますが、それまでに脱落する人も沢山います。現場の皆さん無理しないで
X(旧Twitter)より引用
施工管理は幅広い職種・年齢層と渡り合える高いコミュニケーションスキルが要求される。
建設現場には年配でベテランの職人から若手の新米職人までさまざまな年齢層の人たちが関わっており、さらに社外の協力会社・警察・役所・近隣住民といった立場の異なる人たちとも関わる必要があるからだ。
特に職人のなかには昔かたぎの人も一定数存在するため、言葉ではなく仕事ぶりで信頼を勝ち取らなければならないケースもあるだろう。
当然ながら、このような人たちから理解や協力を得るためには、その時々で接する人の年齢や立場に合わせて話し方や言葉遣いを変える必要がある。
したがって、このような協調性や柔軟性に欠ける場合や、そもそも人と話したりコミュニケーションを取ったりすることが苦手な人は「施工管理はやめとけ」と言われる可能性が高いだろう。
逆に、関係者同士で良好な人間関係を築くことができればチームワークが円滑になり、技術的な側面とは別の部分で工事をスムーズに進めていくことにもつながるだろう。
1-7. 昔ながらの古い慣習が残っているから
建設業の施工管理・現場監督も8時間労働に収める時期がきたね!なんやかんや言うてもぼくは世代が古いので多少の早出や残業はするべきって思考が残ってはいる^^;しかしもう時代が許してくれないな、、、オジサン根本からの意識改革がまず必要やね
X(旧Twitter)より引用
施工管理だと、現場の工務店の人からむちゃくちゃなこと言われてましたし、基本的に工務店の人は話の通じない相手が多いので、それが原因で体調崩して辞める人も多いと思います。
会社も古い体質で、遅くまで仕事したりする人が称賛される雰囲気でした。
私はあまりオススメはしません。
X(旧Twitter)より引用
建設業界の好ましくない慣習が根強く残っている環境に身を置いている人からすると、他の人には勧められないという意味で「施工管理はやめとけ」と言っている場合もある。
たとえば、「肉体労働なんだから大変で当たり前」「長時間労働や残業なんて当たり前」「上の人の言うことは絶対」など、いわゆる「ブラック」といわれる慣習が残っている現場も少なくない。
しかし、社会全体では「健康経営」や「働き方改革」に代表される働き方の見直しがトレンドであり、これは建設業界においても決して無視できない変化であるとともに、現状を変えようと具体的に動いている人・組織があるのもまた事実である。
「施工管理はやめとけ」という主張にはさまざまな背景や経緯が影響しているため、イメージや傾向ではなく明確な根拠や比較対象を正しく認識して主張の成否を見極める必要があるだろう。
2. なぜ?「施工管理はやめとけ」と言われているのに続けている人がいる5つの理由
「施工管理はやめとけ」という主張や論調がある一方で、それでも施工管理を続けている人やこれから目指そうとしている人がいるのも事実である。
その理由は主に以下の5つに集約される。
なお、上記は国土交通省が令和3年に実施した「建設従事者向けインターネット調査集計」にもとづく。
2-1.ものづくりが好きだから
「ものづくりの達成感」って施工管理の楽しいところの一つだと思う。土地に何も立っていない状態から、建物を立ち上げるのってなかなかすごいことしてるよね。自分がしっかり施工管理に取り組んでて、苦労して完成させた建物ならなおさら。世にお披露目するときとか、物件の前通るときとか楽しい。
X(旧Twitter)より引用
ちょっと前に竣工した物件のアフターフォローで新規取引き先さん(メーカーさんやシステム会社さん)といろいろ意見を交わして
共に汗を流してお客様の問題解決に向けて取り組んでます
こういうのめっちゃ楽しいなー
施工管理ってよりコンサルに近いかもしれない
X(旧Twitter)より引用
営業や施工管理もやりがい感じてるけど、やっぱ造るのが好きなのかもなー
X(旧Twitter)より引用
施工管理に限らず、建設業界には「ものづくりが好き」という理由で働いている人が多い。
「ものづくり」と一口にいってもさまざまなものがあるが、建設業界におけるものづくりは長きにわたって地図に残る場合も多く、多くの人に認知され続けるスケールの大きさが特徴である。
特に施工管理は、1つの現場が完成していくまでの流れを見渡せるポジションで全体を俯瞰して現場を指揮監督するため、職人とは違った角度からものづくりの楽しさやスケール感を味わえるだろう。
納期や作業量の多さなど大変なことが多いのも確かだが、現場が少しずつ形になっていくさまや完成に向かってコツコツ進めていくことが好きな人にとっては非常にやりがいのある仕事だといえるだろう。
2-2.形に残り達成感がある仕事だから
おはよう🚧
建設現場の施工管理仕事は
協力会社の職人に対して作業内容を
指示し全体の工程管理をする🚧
さらに、図面通りに出来てるか
チェックするのも仕事の一つ🚧
一枚の図面だけでもいろんな意図が
あり、職人と相談して試行錯誤で作る
完成した時が一番の達成感🚧
X(旧Twitter)より引用
建築の施工管理~厳しくて面白い世界やな!
やりがいも達成感もあるわ
X(旧Twitter)より引用
施工管理っていう仕事は大変だけども道路ができた時の達成感はこれ以上ない嬉しさがある
例えるならファンタグレープを初めて飲んだときの感動に近いものがある
X(旧Twitter)より引用
土工も施工管理もやったが、確かに“やりがい”自体は有る仕事だよ。自分の仕事が成果として目に見える形になって、場合によっちゃ100年近く残って社会に役立つからな。
ただそれにしても給料が安すぎるし手が出てくるのはダメだ。
X(旧Twitter)より引用
建設業界で扱う工作物は、規模の大小はあれどすべてが形に残り、地図上に残る場合も多いため、そこに達成感を感じながら働いている人も多い。
ものづくりのなかでも最大級のものを扱う建設業界は、規模が大きくなるほど多くの工数・時間・人手を要するが、そのぶん完成したときの達成感はほかでは味わえないものがあるだろう。
実際に、国土交通省が令和3年に実施した「建設従事者向けインターネット調査集計」によると、「建設業に従事するきっかけ」のなかで第1位を獲得している理由である。
2-3.社会・地域への貢献度が高いから
うちの親父、35才でパナ辞めて土木建築会社で働きながら40歳過ぎてから一級土木施工管理技士を取得して、仙台地下鉄南北線のプラットフォームとか主要ダムの基礎工事の設計から現場監督までしていたので、今回の台風被害の低減にも間接的に貢献していたんだろうなぁと誇りに思う。
X(旧Twitter)より引用
建設業界で扱う工作物は、すべてが誰かの何かに役立つものであり、完成後に人々の役に立っている姿を見られることは大きなやりがいにつながっているようだ。
実際に、国土交通省の「建設従事者向けインターネット調査集計」によると、「建設業に従事するきっかけ」のなかで第2位を獲得しているのはこの理由である。
自分が携わった工作物によってはその地域の人口が増加したり、近隣住民の生活が大きく変わったりすることも珍しくないため、携わった仕事の貢献度・影響力は計り知れない。
「自分の仕事が誰の役に立っているかわからない」と嘆く人が多い世の中で、目に見える形で誰に、どう役立っているかを肌で感じられるのは恵まれていることであり、それまでの苦労が報われる瞬間でもあるだろう。
2-4.専門知識・技術を活かせるから
経営を多角化する中で色んな職種の方の採用をするようになって久しいが、中途半端に大学にいって営業・総合職になるより、高卒で設計や施工管理、職人の仕事は専門性が高く、高い年収を得やすいし相対的に人が少なく引く手あまただ。高卒で若い方はチャンスだと思うので勧めしたい。
X(旧Twitter)より引用
おはよう🚧
施工管理は専門性の技術や知識が
必要とされる🚧
施工管理技士などの資格を取得する
ことで自身の成長を実感しやすい
資格取得以外にも任される業務範囲
が広がり知識が増えてく
学んだ知識は資格取得やスキルアップ
そしてキャリアアップに
結びつきやすい🚧
X(旧Twitter)より引用
施工管理は専門性の高い仕事であると同時に、これまで学んで身につけてきたことや経験したことがダイレクトに活かせる仕事でもある。
これまでの努力や経験がストックされていく仕事は自分の成長を感じられる場面も多い。
加えて、スキルや経験が給与に反映される会社に務めている場合は、積み上げてきたものにある程度比例して収入が増加するため、自己成長と合わせてやりがいやモチベーションにつながっている人も多いようだ。
このような専門知識や経験はいわゆる「手に職をつける」ということを体現することでもあり、長きにわたって活躍できる市場価値の高い人材になれるというメリットもあるだろう。
2-5.やりがいを感じられるから
総合的に「施工管理の仕事はやりがいがある」と感じている人が多いのも事実である。
やりがいは主観のため、何に対してやりがいを感じるかは人それぞれ。
とはいえ、ここまでに紹介したような「好きな仕事・達成感ある仕事をしている」「地域や社会に貢献している実感がある」「自己成長を感じる」といったことはどれもやりがいにつながる要素であるといえる。
施工管理に限った話ではないが、「施工管理がやりがいのある仕事」なのではなく、どのような考え・姿勢でその仕事に取り組んでいるか、目標・目的を持って取り組んでいるかどうかが強く影響する。
つまり、想像と現実のギャップが少なかった人、何を身に付け、何を得たいかがある程度明確だった人がやりがいを感じている可能性が高いといえるだろう。
3.「施工管理はやめとけ」はもう古い?本当の魅力・やりがいとは
「施工管理はやめとけ」という主張は一部正しいが、近年においては当てはまらなくなっている部分も多い。
ここでは施工管理を取り巻く環境の変化に触れつつ、以下6つの魅力・やりがいを紹介する。
3-1. 未経験からキャリアアップ・高収入を目指せる
施工管理は専門性が求められる一方で、未経験からでもキャリアアップ・高収入を目指せる職種であることをご存知だろうか。
なぜなら、業界全体の高齢化・人手不足が進み、若手の新しい人材の参入を求めている典型的な売り手市場だからである。
少し古いデータではあるが、2016年に国土交通省が公表している「建設業界における年齢別の技能労働者数」によると、建設業従事者の約34%が55歳以上であり、29歳以下の若手は僅か10%程度に留まっており、現在に至るまで明確な対策や転換は見られない。
これは未経験でも参入・キャリアアップのチャンスがあることを意味しており、実際の求人でも「未経験歓迎」「資格取得補助制度」などの文言が見受けられ、若手人材を獲得するために具体的な対策を講じている企業も増加傾向にある。
もちろん相応の学習や経験が必要なためすぐに施工管理として従事できるわけではないが、俯瞰してみると業界全体が世代交代のタイミングを迎えており、チャレンジに適した環境にあることは間違いないだろう。
引用:国土交通省「国民経済社会の動向|参考資料」
3-2. 無くならない仕事で安定している
AIの目覚ましい発展により「AI・ロボットに代替されて無くなる仕事」が話題になるなか、施工管理の仕事は当面の間なくなる気配のない仕事の1つである。
首都圏をはじめとする都心部では所狭しと建物が立ち並んでいるが、老朽化を理由に建て替えや改修工事が必要なものが非常に多いためだ。
特に戦後からバブル期の建設ラッシュで建てられた建造物は老朽化が問題視されており、建て替えや改修工事の需要は今後爆発的に増加することが予想されている。
このような傾向は建物に限ったことではなく、トンネルなどのインフラにも同じことがいえるため、当面の間は建設業界、ひいては施工管理の仕事は引く手あまたである可能性が極めて高いといえるだろう。
職業選択をするうえで給与や待遇などの目先の条件も大切だが、近年のような変化の激しい時代においては「今後も残り続ける仕事かどうか」という尺度も非常に重要である。
3-3. 働き方改革による環境改善が進んでいる
「36協定による時間外労働時間の上限が設定されていない」というのが建設業界が敬遠される大きな理由であったが、近年この問題が解消される見通しである点も見逃せない。
2017年、JCU日建協が公表した「建設業働き方改革加速化プログラム」では、建設業界の長時間労働の是正・給与と社会保険の最適化・生産性の向上が謳われており、業界全体として過重労働や待遇面の不遇さを是正する動きが見られていた。
続く2019年には「働き方改革関連法」の施行によって労働環境問題への具体的な取り組みが行われているが、建設業界では切り替えまでに5年の猶予が設定され、2024年4月にその期限を迎える。
大きな変更点としては、建設業界においても罰則付きの労働時間の上限が設定される、週休2日制が導入されるという点である。
つまり、労働者の時間外労働時間を規定する「36協定」において、「建設業は残業時間の上限なし」であるという根本的な原因が解消される可能性が高い。
業界全体で見れば「労働時間の減少=生産性の低下」のため、「建設業の2024年問題」という新たな課題が出てきており、適応するまでに一時的な混乱が発生することが予想されている。
未解決の課題が山積しているものの、従来の大きな問題点が解消される兆しがあることは施工管理にとっても大きなメリットといえるだろう。
参照元:JCU日建協「建設業働き方改革加速化プログラム」
3-4. IT化・DX化が進み負担が軽減されてきている
建設業界の深刻な人手不足を解決する取り組みの1つとして、業務のIT化・DX化が急速に進んでおり、長時間労働や残業の原因となっていた業務量が軽減されてきている。
具体的な事例の1つとして、施工管理ソフト・アプリの急速な普及が挙げられる。
たとえば、従来の施工管理は紙ベースのアナログ管理を基本としており、書類を持ち歩く・手書きで修正する・郵送するといった手間のほか、事務所と現地を何度も往復して確認しに行くという工程が大きな負担となっていた。
しかし、ソフト・アプリを導入すると、書類・写真・修正箇所などはすべてデータで一元管理でき、どこからでも確認できるようになったことで、事務所と現場の往復が減ったどころか、使い方によっては現地に足を運ぶ必要すらなくなってきている。
このほかにも、VR技術を使った安全教育・作業計画の共有や、ドローンを活用した3次元計測・安全性のチェックなども運用されており、少ない人数でも現場が回るよう、一人ひとりの生産性を最大化できるようさまざまな対策が講じられている。
「建設業界は深刻な高齢化・若手不足」と聞くとネガティブなイメージを抱くかもしれないが、それでもどうにかしなければいけないという逼迫した状況が、さまざまな問題を解決する新たな技術やアイデアを生み出す要因になっているというポジティブな側面があるのも事実である。
このような背景から、「施工管理=長時間労働・重労働」といったイメージが払拭される日はそう遠くないのかもしれない。
3-5. 転職のチャンスが比較的多い
施工管理の仕事は転職のチャンスが多いことも魅力の1つと考えられる。
すべての現場において、安全に計画通りに工事が進むよう主任技術者や監理技術者の設置が義務付けられており、この役割を担えるのは国家資格である「施工管理技士」の有資格者のみである。
見方を変えれば、それだけ活躍できる場が多いということでもあり、実際に「施工管理技士◯級保持者」を求める求人や優遇する求人が多く見られる。
今後、有資格者の希少性が高まることで昇給・昇格が期待できるほか、条件面で納得がいかない場合はより良い条件を提示している会社に転職するという選択肢も考えられる。
施工管理の職に就いて実務経験を積むことに加えて、施工管理技士の資格を取得することで「監理技術者」としても認定されるため、さらに活動の幅を広げられるだろう。
3-6. 職種として将来性がある
施工管理の仕事は、以下のような理由から将来性のある仕事であるといえる。
- 業界全体の高齢化・人手不足が進み、売り手市場である
- 新築のほか、建て替えや改修工事の需要増から、当面の間は仕事が尽きない
- 「施工管理技士」の資格を取得することでさらに希少性・重要性が増す
加えて、以下のような従来のネガティブな慣習や「施工管理はやめとけ」と言われてきた要因が改善に向かっていることから、職種としての人気が高まる可能性もある。
- 働き方改革による長時間労働・時間外労働の抑制
- IT化・DX化の普及による業務負担の軽減、効率化
4. 施工管理が向いている人の特徴4選
施工管理の主な仕事内容から、以下のような特徴がある人は施工管理に向いているといえる。
施工管理の仕事は比較的向き不向きがはっきりしている傾向にあるが、これらの特徴がなければ施工管理の仕事が務まらないわけではないため、あくまで参考程度に留めてもらいたい。
4-1. 幅広い人とコミュニケーションが取れる
幅広い年代・立場の人たちとコミュニケーションを取れる人は施工管理に向いているといえる。
施工管理は現場の職人・協力会社・警察・役所・近隣住民など、実に幅広い人たちとコミュニケーションを取りながら進めていく仕事だからだ。
一口に「コミュニケーション」といっても、このような人たちから理解を得るためにはまったく異なるスキルが求められるだろう。
こう聞くと難しそうに感じるかもしれないが、「人付き合いが好き」「比較的誰とでも気兼ねなく話せる」「友好な関係を築ける」という人であれば十分適正があると考えて良い。
実際に作業する職人などに比べてコミュニケーションを取る機会が非常に多い職種のため、人と話すのが苦手な人にとっては難しく難儀な仕事と感じる可能性があるため注意が必要である。
4-2. リーダーシップを取れる・マネジメント経験がある
過去にリーダーやマネジメントの経験がある人はその経験を活かせる可能性が高い。
現場を俯瞰して関係者に指示出しや調整を行うことが施工管理のメインともいえる仕事のためだ。
とはいえ、過去にそのような経験がなければ施工管理はできないかというと、決してそうではないので安心してほしい。
誰しも最初からリーダー・マネジメントの経験があるわけではなく、これらは業務や経験を通して後天的に身に付けられる「スキル」であるためだ。
ただし、リーダーシップ・マネジメントは施工管理に関わる専門知識やスキルとは異なるベクトルのスキルであるため、別途学びながら身に付ける必要がある点は念頭に置いておきたい。
4-3. 状況の変化に柔軟に対応できる
状況の変化に右往左往せず、冷静かつ柔軟に対応できる人も施工管理に向いている。
施工管理の仕事は天候・天災・欠員などさまざまな要因で予期せぬトラブルや不測の事態が起こりがちであり、その都度臨機応変な対応が求められるためだ。
元々このような状況の変化に強い場合はその特性を活かせるが、経験によって身に付く部分も大きい。
加えて、施工管理は業務範囲が広く、複数の業務を並行して進めていくいわゆる「マルチタスク」で仕事を進めていくのが一般的だ。
一つひとつの仕事の関係者・期限・要点などを押さえつつ、要領よく同時進行していくことが求められるため、そのような仕事のやり方に抵抗がない、得意である場合も仕事に直接活かせる可能性が高いだろう。
4-4. ものづくりが好き・達成感を感じられる
元来ものづくりが好きな人、ものづくりにやりがいや達成感を感じられる人は施工管理が向いている可能性が高い。
何もないところから少しずつ工作物が出来上がっていくさまを間近で見られるため、そのような過程が好きな人、完成後に稼働している様子を見るのが好きな人、誰かの役に立っている様子に喜びを感じられる人などにとってはたまらない仕事であるといえるだろう。
携わったものによっては景色を変え、地図に載り、メディアに取り上げられ、何十年も人々の生活に影響を与えることも珍しくない。
このような出来事に心が動く人にとっては、施工管理は「単なる仕事」の域を出て、「生きがい」や「ライフワーク」のような感覚で充実感を持って取り組めるだろう。
5. 施工管理を目指す場合の4つのポイント
これから施工管理を目指す場合、知っておくと良いポイントは以下の4つである。
5-1. 施工管理を目指す目的を明確にする
施工管理を目指すにあたり、給与や待遇面以外の自分なりの「目指す目的」を明確にしておきたい。
仕事のスケールとそれにともなう責任も大きいことから、条件面以外の動機やモチベーションがないと長続きしない可能性が高いためだ。
これは施工管理に限った話ではないが、「その仕事に就くこと」を目標・目的にするのではなく、「その仕事で成し遂げたいこと」や「その仕事から得たいもの」を設定しておくことが望ましく、大変なときや苦しいときに自分を支える大きな動機になるはずだ。
施工管理は専門性が高いため、学習や経験に相応の時間を要するため、些細な理由でそれらが無駄になってしまわないよう、事前に目的や先行きをイメージしておくことをおすすめする。
5-2. 自身の特性・施工管理に必要なスキルを理解しておく
施工管理を目指すにあたり、自身の特性を理解しておくこと、施工管理に向いている特性と照らし合わせておくことが望ましい。
こちらも施工管理に限ったことではないが、どのような仕事にも向き不向きや適正が必ずあり、向いていれば働きやすく、不向きな場合は苦痛に感じたり思うように仕事が捗らなかったりするものである。
特に施工管理に対する理解が浅いと、コミュニケーションスキルやマネジメントスキルを要する仕事だと知らずに仕事に必要な技能やスキルにばかり目が行ってしまい、就職後にギャップを感じるケースも少なくない。
自身の特性を理解しておくことに加えて、施工管理の業務範囲の広さや求められるスキルを理解しておくだけでも、就職(転職)時のイメージと現実のギャップを軽減できるはずだ。
5-3. 実際に施工管理をやっている人に話を聞く
もし可能であれば、実際に施工管理をやっている人に直接話を聞いてみると良いだろう。
なぜなら、ネットに書かれている情報はポジショントークが多く、嘘とまでは言わないまでも、実際とは異なる主張や意図的に特定の情報にフォーカスしているケースが多いためだ。
ネットの情報は何かしらの広告につなげるために書かれている場合が多く、ある程度のリテラシーがなければ情報の正否を判断するのは難しく、実態とは異なる情報を鵜呑みにして判断を誤る危険性もある。
このような背景から、より正しい情報を得るためには現場に近い人の生の声を参考にすべきだろう。
一方で、ネット・現実に関わらずどのような意見・主張であってもその人の主観が入っていることを忘れてはならない。
1人の意見を参考にするのではなく、複数人・複数箇所から幅広く情報を得て、その情報の整合性や信憑性を担保することでより正しい情報に近づくことができるはずだ。
5-4. 転職エージェントを積極的に活用する
施工管理の仕事を探す場面では、転職エージェントを積極的に活用するべきだ。
なぜなら、以下のような複数のメリットがあり転職の成功に大きな影響を及ぼすためである。
- 利用は完全無料
- 求人を探す手間がなく紹介してもらえる
- 一般には出回っていない非公開求人にアクセスできる
- 応募書類の添削をしてもらえる
- 応募の際に推薦状を添付してくれる
- 応募企業との連絡を代行してくれる
- 当事者しか知り得ない情報を元に面接対策をしてくれる
- 状況により待遇面の交渉を代行してくれる
企業側の戦略的な理由などにより一般の求人サイトには掲載されない「非公開求人」も多く、このような求人は転職エージェント経由でなければ知ることすらできない。
加えて面接対策は、これまでに紹介した応募者と選考を担当した面接官からのフィードバックが蓄積されているため、何次面接に誰が出てくるか、どのような質問をされ、合否にどう影響したかといった自分では取得できない貴重な情報を持っている場合が多い。
また、転職活動は工数が多く、仕事をしながら複数の企業の選考に参加するだけでも手間がかかるものだが、作業の多くを代行してくれるため負担が大きく軽減される。
ただし、非常に心強いサポーターである反面、エージェントごとに扱っている求人が異なるうえ、得意な分野や企業が異なったり、キャリアコンサルタントの当たりはずれがあったりといった差がある点には注意が必要だ。
可能な限り複数のエージェントを併用し、このような誤差やリスクを軽減するのが賢い使い方といえるだろう。
6. 施工管理にチャレンジする際におすすめの転職サービス3選
最後に、施工管理の仕事を探すうえで活用したいおすすめの転職サービスを厳選して3つ紹介する。
6-1. 豊富な求人と手厚いサポートを望むなら「マイナビエージェント」
特徴 | ・20代に信頼されている転職エージェントNo.1 ・若者に特化した転職サポートが充実 ・施工管理を含む豊富な求人 | |
---|---|---|
おすすめの人 | ・20代・30代の転職で手厚いサポートを受けたい人 ・他の転職エージェントだけでは不安な人 | |
求人数 | 約65,000件(内、非公開求人約13,000件) | |
公式HP | https://mynavi-agent.jp/ |
20代・30代の転職に強い「マイナビエージェント」は、手厚いサポートを受けたい人におすすめだ。
さまざまな業界の転職市場にくわしいキャリアアドバイザーがおり、建設業界・施工管理についても専門性の高いサポートをしてもらえる可能性がある。
企業とのやり取りを代行してくれるリクルーティングアドバイザーは、社内の雰囲気や働く人の様子を徹底的にリサーチしており、応募企業によっては内部事情に詳しい場合もあるだろう。
キャリアアドバイザーにも企業の情報が共有されるので、転職希望者の強みと企業の求める人材像がマッチしているか判断して紹介してくれるため、転職がはじめての人でも安心して利用できるサービスだ。
6-2. 自分のキャリアや進むべき道を見つけたいなら「ユニークキャリア」
特徴 | ・未経験や年収200~500万円代から年収1,000万円を狙う転職支援や起業相談 ・1分で連携、LINEで完結 | |
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おすすめの人 | ・年収アップを目指したい人 ・遠隔で手厚いサポートを受けたい人 | |
求人数 | 非公開 | |
公式HP | https://unique-career.co.jp/uniquecareer-kishida/ |
ユニークキャリアは、「まだ世の中に浸透していない新たな情報を伝え、ユーザーにより良い選択や未来を提供する」というテーマの元、さまざまなメディアを運営している会社である。
転職メディアでも高い実績があり、それらによって蓄積されたノウハウなどを元に転職支援サービスを開始した比較的新しいサービスだ。
LINE上でサポートが完結するのが大きな特徴であり、いつでもどこでも気軽に連絡や相談ができるうえ、しつこい営業連絡なども一切ない。
転職成功へのサポートは元より、もっと根本的な悩みや希望をヒアリングし、思考の整理や新たな選択肢の発見に重きを置いている。
転職・キャリアなどに不安や悩みを抱えている場合は、気軽に相談してみるところから始めてみると良いだろう。
6-3. 施工管理・建設業界の求人を探すなら「建設・設備求人データベース」
特徴 | ・建設業界に特化した転職支援サービス ・施工管理、設備管理、設計の求人が豊富 | |
---|---|---|
おすすめの人 | ・建設業界の仕事に絞って探したい人 ・建設業界に特化した転職サポートを受けたい人 | |
求人数 | 約17,000件(非公開求人約80%) | |
公式HP | https://plant.ten-navi.com/ |
建設・設備求人データベースは、その名の通り建設・設備に特化した転職支援サービスである。
そもそも建設業界に特化した転職支援サービスは希少であるうえ、施工管理の求人に強みを持つうってつけのサービスだ。
自分から能動的に求人検索も可能だが、保有している求人の約80%が非公開求人であり、アクセスするためには無料支援サービス(=転職エージェント)への申込みが必要となる。
同サービス利用者800人以上の声も掲載されており、どのような求人を紹介され、どのような支援を受けられるのかといった具体的な情報も確認できるようになっている。
施工管理を目指すならぜひとも活用しておきたいサービスといえるだろう。
7. まとめ|施工管理の現状を正しく理解して積極的にチャレンジしよう
「施工管理はやめとけ」という主張や、その根拠が複数あるのは紛れもない事実だが、それは一昔前の話になりつつある。
時代の流れと共に業界全体の高齢化・若手人材の不足・法改正などさまざまな影響を受けて、従来の「やめとけ」といわれる原因は改善に向かっており、今もなお変化の過渡期といえる状況である。
施工管理に限った話ではないが、情報が溢れ混沌としている現代においては、表面的な噂・イメージ・発信者が不明瞭なポジショントークを鵜呑みにしていては判断を誤る可能性が高い。
広い視野と複数の手段を持って、より現場に、より真実に近い情報を得て後悔のない判断をしてもらいたい。