【株式会社パフォーミア・ジャパン森社長】人の可能性を最大限に引き出す人事ソリューション

森社長が目指すのは単なる人事サポートではありません。その根底には「日本を元気にしたい」という想いがあり、企業として何ができるのかを常に模索しています。今回のインタビューでは、パフォーミアが提案する革新的でユニークな人事サポートについて伺いました。

森 謙太郎さん
森 謙太郎さん

株式会社パフォーミア・ジャパン
代表
森 謙太郎さん

株式会社パフォーミア・ジャパンは、精確な適性診断テストをもとにチームビルディングをサポートする企業です。感覚だけに頼らず、テストやインタビューで導かれたデータを分析し、客観的に人材を評価します。人材選考での適性診断、既存社員のアセスメントだけでなく、企業へのチームビルディング研修も行っています。

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コーチングとカウンセリングの経験からチームビルディングへ

26歳くらいの頃からコーチングやカウンセリングの勉強を始め、15年間でおよそ1,000人弱の方々に対してカウンセリングを行ってきました。

その活動を通して学んだことは、自分も含めて人は皆、良くも悪くも様々なものを抱えていて、一人一人の個性、潜在能力、状態はぜんぜん違うということでした。

そして、その経験と知識を組織作りに役立てられないかと考えていた頃、スウェーデンに本部のある人事ソリューション企業パフォーミアを知りました。 

その後、さまざまな経緯を経て、最終的にはパフォーミアの日本支部を立ち上げることになりました。

コーチングとカウンセリングの経験は15年くらいになりますので、この事業を始めたのは40歳くらいになります。

パフォーミアの第一印象

パフォーミアを理解するにあたり、海外から講師を招いて、まずは自分たちが研修を受けてみました。

研修で学んだ内容は、25%くらいが組織化の基本、残りの75%は「人そのもの」に関する奥深い情報で、このサービスが「人」の課題に本気で向き合っているということがよくわかりました。

 日本にも適性検査などを提供する会社は数多くありますが、ほとんどの場合、「参考程度」という位置づけで、テスト結果はその後にはあまり生かされていません。パフォーミアのように、良くも悪くもここまで包括的に「人」を分析して評価しているサービスは今まで聞いたことがありませんでした。

 このサービスなら、「人」のことで困っている企業を支援できると確信し、本格的にサービスを始めるに至りました。

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人材の見極めと組織の活性化

信頼性の高い適性診断テストを通して、ロジカルできめ細やかな「適材適所」のサポートを実現

事業の根幹は、人材の適性や状態の把握と、その分析情報の提供です。

具体的には、まずWeb上で適性診断を行います。これは、過去の実績のインタビュー、理解力テスト、IQテスト、そして性格テストで多角的に情報を集め、総合的に分析評価するためのステップです。

実績のインタビューでは、今までの実績や成果から、どこでパフォーマンスが出せているのかを調べます。

 理解力テストは、相手の言うことをきちんと理解できるかどうかを測るものです。

IQテストは、日常で出くわす様々な課題にどれくらい向き合えるか、論理的に考えられるかを測っています。

 そして、性格テストでは、例えば、チャレンジが好きなタイプなのか、ストレス耐性はあるのか、対人関係はどうなのかなど、10項目の特性からその人の性格を分析します。

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作成したレポートをもとに具体的なアドバイスを実施

これらの4つのテスト結果を分析し、レポートを作成します。このレポートは、採用選考の場合と既存社員の場合とで内容は異なります。

そして、レポートを通して、知っておくべき情報を伝え、クライアントが知りたいことがあれば回答も提供するという形です。選考の場合は、最終意思決定はもちろんお客様に委ねますが、長年の統計データをもとに以下のような具体的なアドバイスも行っています。

「△△という理由で、このポストにはマッチしないと思われます」
「少し大きな障害に出くわしたらすぐに辞めてしまう傾向がみられます」
「目標達成能力、職務遂行能力が優れていて□□に向いていると思われます」
「○○であれば忠誠心をもって働いてくれそうです」

包括的で他に類を見ないサービス

単なる人事サポートではない

私たちのサービスは、一言で言えば「人事サポート」なのですが、非常に包括的に人をみる、今まで聞いたことがないようなサービスだと思います。
個人の潜在的な部分まで読み解いていくため、良くも悪くも、その人の隠れた部分が見えてしまうこともあります。
そのため、今まで大々的に広めてきたわけではなく、口コミや紹介だけでほとんどやってきました。ある意味、インパクトがありすぎるからです。

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レポート一件につき半日を費やす

この分析にはけっこうな労力がかかります。一人あたり半日以上かけてレポートを作成することもあり、複数名の評価だと納品まで数日いただく場合もあります。

しかし、企業が何十人、何百人と選考するようになると、このような分析に時間や日数をかけていられなくなってきます。

そのような企業に対しては、チームビルディング研修を提供し、私たちの知識とノウハウをそのまま渡しています。

そして、研修を修了された企業に対しては、適性診断システムを利用できるライセンス契約を行い、自動評価機能も付与しています。

それによって、クライアントの皆様が自社で選考をコントロールできるようになります。

もちろん、一度研修を受けたからといってすぐに完璧になるわけではないので、迷ったり、学んだことを忘れてしまうこともあります。そのため、要望に応じて、品質管理の立場でアドバイスをしたり、チェックしたりもします。

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顧客層は、中小・ベンチャー企業

組織が若いうちの方が効果は出やすい

当初は大手企業をターゲットとして考えていましたが、現在は主に中小企業やベンチャー企業を対象としています。

 なぜなら、社員数の少ない中小企業の方が、個人の存在価値、性格、働きぶりが組織に及ぼす影響は大きく、私たちの提供する情報に対するニーズが高いからです。

あと、あまり変化を好まない組織より、スタートアップ、ベンチャー、2代目社長などの柔軟性のある組織の方が、私たちのサービスは浸透しやすいと思います。

人材採用における企業の悩みはいつも「自社に合う人材の不足」

昨今、ほとんどの企業が「人材不足」を訴えていますが、求職者自体はまだ世の中にたくさんいます。問題は、自社が求める人材にマッチする応募者がなかなか現れない、見分けられないということです。

そのため、良い人材は大企業に行ってしまうと諦めている会社も多いようです。特に中小企業では、最初から「そんなに良い人は来ないだろう」と諦めているところも多く、面接に最初に来た人を、十分に選考せずに採用してしまったりしています。

そして、妥協して雇用した人が、トラブルメーカーだったり、すぐに辞めてしまったり、生産性が低かったり、メンタル疾患を抱えていたりして、悪循環にはまり込んでしまうのです。

良い人材が入ることで会社の流れが変わることを知ってもらえた

過去に担当した案件で印象に残っているのは、人材のトラブルを抱えていた中小企業です。この会社は、面接で普通に見えた人をそのまま雇っていましたが、ずっと失敗が続いていました。

そこで、この会社の役員に研修とコンサルティングを行い、どんな人が欲しいのかを洗い出し、選考基準も見なおし、それに沿った人以外は採用しないようにしました。

そして、その基準に適った人を一人二人と雇っていくと、急に会社の雰囲気が変わり、明るく活気づいていきました。

最初は適任者がぜんぜん現れず時間はかかりましたが、粘り強く妥協せず、自社の求める人材を追求していくと、生産性も、雰囲気もどんどん良くなっていったのです。

その後、他の会社でも、この現象は同じように起こることがわかりました。

日本全体の元気のなさが気がかり

立場上さまざまな「人」の分析を行っていますが、最近、日本人全体の元気がなくなってきていると実感しています。表面上は元気そうに振る舞っているけれど、将来に不安を抱え、本当に「幸せ」だと感じていない人が増えてきているのです。

事実、私たちのグループ世界26か国での国別平均のデータを比較してみると、日本人の「幸福度」は最下位です。

ITや通信が発達し、情報面では便利な世の中になりましたが、現実の社会では、紛争、国家間対立、物価高騰、少子高齢化、子育て環境などの社会的課題が山積みで、なかなか夢や希望を抱きづらくなってきています。

私たちは皆、もっと子どもや若い人たちが夢や希望を持てる社会を築いていけるように努力しなければならないと思っています。
 

「やりたいことをやって」

月並みですが、若い人たちに伝えたいことは、

やりたいことがあるなら、それが人の道に反しないかぎり、やってみればいいということです。
やってみて、そこに夢や希望を持てるなら、とことん突き詰めていけばいい。

「やりたかった」のにやらないのは一番悔いが残るので、まずはやってみる。最初はうまくいかなくても、とりあえずいくつか壁を乗り越えるまでは続けてみる。

それでも何もWINせず、未来も思い描けないのであれば、次のチャレンジを見つければいい。

ただそれだけです。

夢や目標があり、そこに向かっている人は「幸せ」です。それを見つけるのは本人次第ですが、まずは動いてみなければ何も始まらない。

ですから、いろいろ動いて、見て、聴いて、感じて、本当に自分のやりたいこと、興味が持続することを見つけてほしいと思います。本当にやりたいことに出会えれば、その人の潜在能力も開花することでしょう。

とにかく、自分の仕事や活動を楽しめる人が増えれば増えるほど、日本はもっと良くなっていくと確信しています。

人の分野に強い興味を持つ人材を求む

私たちのチームにいる人は皆、「会社の目的」に賛同している人たちです。

基本的に、「人」に興味を持っていて、「人」をヘルプしたいという人でないと続かないため、そういう人に声をかけることが多いです。

特殊な仕事なので、「会社の目的」に何かを感じてくれる人を求めていますね。

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結果を出している人が報われる社会を作りたい

私たちは、頑張って結果を出している人がより報われる社会、組織を作りたい。

そのような人は本当に報われるべきだと思いますし、そういう人が認められる会社を増やしていきたいと思っています。そうでないと、頑張って結果をだすこと自体がバカらしく見えてしまうからです。

結果を出せば報われる、報われるから結果を出す、そういった好循環を生む社会、組織を作っていきたいと思っています。

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