社内SEがやめとけといわれる理由は?
社内SEが向いている人の特徴を知りたい
社内SEを目指す人のなかには、やめとけと聞いて悩んでいる人もいるでしょう。
結論、社内SEはプレッシャーが少なかったり上流工程に携われたりするなどの魅力があるため、やめる必要はありません。
ただし「専門性の高い知識を身につけたい」「顧客折衝をしたい」などと考えている人は、SES企業やSIerへの転職がおすすめです。
本記事では、社内SEがやめとけといわれる理由や向いていない人の特徴などを解説しています。
なお社内SEを目指すべきかを迷っている人は「ワークポート」の利用がおすすめです。
ワークポートを利用すれば社内SEを目指すべきかがわかります。もし向いていなくても、スキルを活かして活躍できる職種や企業を見つけられるでしょう。
Q 社内SEと一般的なSEはどちらが良いですか?
A システム開発だけでなくマネジメントを経験したい人は、社内SEがおすすめです。
一方システム開発でさまざまな現場経験を積み、プログラミングやデータベースなどの専門知識を得たい人は一般的なSEがおすすめです。
Q 社内SEは未経験でも目指せますか?
A 目指せますが、求人は限られます。
未経験からSEを目指すのであれば、さまざまなシステム開発の現場経験を積めるSES企業がおすすめです。
社内SEやSES企業の具体例を知りたい人は「ワークポート」に相談すると、希望のキャリアを実現できる企業を紹介してもらえるでしょう。
社内SEがやめとけといわれる理由4選
社内SEがやめとけといわれる理由は、以下の4つです。
社内SEがやめとけといわれる理由を正しく理解し、自分に合う職種かを判断しましょう。
調整力が求められる
社内SEはシステム開発を円滑に進めるのがミッションのため、調整力が求められます。
社内の人はもちろん、関係する外部ベンダーとの調整も必要です。
ベンダーとは、システム開発や機器の販売などを請け負っている企業を指します。
社内SEは、社内の経営層やユーザー部門とやりとりをしながら仕事を進めるため、一人で黙々と作業をしたい人には合いません。
ITに詳しくない関係者にシステムについて説明をする機会もあり、仕様を把握してわかりやすく説明をする力も求められます。
関係者との調整事項が多々あるため、コミュニケーションが得意ではない人にはつらい仕事でしょう。
スキルアップしづらい
社内SEは社内システムの管理やヘルプデスクの作業がメイン業務であり、汎用的なシステム開発のスキルを身につけるのが難しいです。
一般的なSEであればさまざまな企業やシステム開発に携わるため、新しい言語やパッケージなどの知識やスキルを身につける機会があります。
そのため「プログラムの読み書きを極めたい」「システム開発の現場経験を積みたい」という人には向かない環境です。
SEとして最先端の技術に触れながら、技術面でスキルアップをしていきたい人には物足りない仕事でしょう。
業務範囲が広い
社内SEの業務はヘルプデスクの作業や社内インフラの整備など、多岐にわたります。
一般的なSEであれば、システムの設計や開発に注力するのがメインです。
一方、社内SEはユーザー部門からの問い合わせ対応や、社内システムのトラブル対応などの業務が発生します。
ITに慣れていない企業の社内SEは、パソコンの操作方法やソフトウェアのダウンロードの仕方など、初歩的な質問をされるケースもあります。
一般的なSEと違い、純粋にシステム開発に携われるわけではないため、人によっては業務量の割におもしろさがないと感じるでしょう。
希望する業務ができない可能性がある
システム開発をしたくて社内SEになったにもかかわらず、社内システムの整備やヘルプデスク業務ばかりになる可能性も考えられます。
外部ベンダーとの調整や予算管理などのマネジメント業務も担当するため、システム開発に注力したい人は「思っていた業務と違う」とギャップを感じてしまう恐れがあります。
そのため業務範囲が広い割には希望しない仕事ばかりで、つまらないと感じる人もいるでしょう。
システムの設計や開発などをメインの仕事にしたい人にとっては、思うような仕事ができずストレスになると考えられます。
社内SEを目指す4つのメリット
社内SEを目指すメリットには、以下の4つが挙げられます。
やめとけといわれる社内SEですがメリットもあるため、諦める前にぜひ確認してみてください。
プレッシャーが少ない
社内SEは一般的なSEと比較して、プレッシャーが少ないです。
一般的なSEは顧客の要望に応えるシステムを開発するため、要件や納期は顧客の意向に左右されます。
ときには無理な予算やスケジュールでの開発を求められる場合もあり、時間に追われてプレッシャーもかかります。
一方、社内SEは社内の要望に対応するシステムを開発するため、融通が利きやすいです。
プロジェクトの担当者と日頃から関わっているのであれば、円滑にコミュニケーションがとれたり根回しができたりと仕事をしやすいでしょう。
上流工程に携われる
社内システムは開発を外部ベンダーに依頼するケースが存在するため、社内SEは要件定義や設計などの上流工程を担当します。
プロジェクトを推進する立場であるプロジェクトリーダーを任される機会もあり「大きな仕事を任された」という達成感を得られます。
開発スキルを身につけるよりもマネジメント力のアップを目指したい人には、満足できる環境です。
プログラミングやテストなどしか担当していないSEと違い、システムの企画から携われるため、スキルアップできる可能性が高いでしょう。
自社の成長に貢献できる
一般的なSEは顧客のシステムを開発するケースが多く、利用者からの声は届きづらいです。
一方社内SEは社内システムの構築を担当するため、自社の成長に貢献できます。
開発したシステムで自社の業務の効率化やコスト削減の実現ができれば「会社に良い影響を与えられた」という実感を持てるでしょう。
自社の社員が使うシステム開発に携われると直接感謝される機会もあり、やりがいにもつながります。
また社内システムの構築時は経営層と関わる機会もあり、社長や部長など社内のキーパーソンと仕事ができる魅力もあります。
ワークライフバランスを整えやすい
社内SEは一般的なSEと比較して、ワークライフバランスの整った環境で仕事ができます。
dodaの「残業が少ない仕事・多い仕事は?平均残業時間ランキング【91職種別】」によるとSEの職種別の残業時間は以下のとおりです。
職種 | 残業時間/月 |
---|---|
社内SE | 16.0時間 |
ITコンサルタント(アプリ) | 30.2時間 |
インフラコンサルタント | 24.6時間 |
Webエンジニア | 17.4時間 |
アプリケーションエンジニア | 21.1時間 |
サーバーエンジニア | 22.8時間 |
ネットワークエンジニア | 22.1時間 |
データベース/セキュリティエンジニア | 20.5時間 |
テクニカルサポート/ヘルプデスク | 21.8時間 |
研究開発/R&D(IT/通信) | 22.1時間 |
QAエンジニア | 21.9時間 |
残業が少ないとプライベートにあてられる時間が増えるため、趣味を楽しんだり家族と過ごす時間を確保できたりします。
ワークライフバランスの整った企業で仕事ができれば、長く健康的に働けるでしょう。
社内SEに向いている人の特徴3選
社内SEに向いている人の特徴は、以下の3つです。
ひとつでも当てはまるものがある人は、ぜひ社内SEを前向きに検討してください。
プライベートを重視したい人
社内SEは残業が少なくワークライフバランスが整っており、プライベートを重視したい人におすすめです。
一般的なSEでスキルを身につけた後、プライベートを重視して社内SEを目指すキャリアもあります。
結婚や出産などのライフイベントを経て、ワークライフバランスの整った働き方を目指したい人の選択肢のひとつとしてもおすすめです。
プライベートを重視できる企業がわからない場合は、転職のプロへの相談を検討しましょう。
「ワークポート」は日本全国の転職希望者をサポートしており、大手企業から地元企業まで幅広い求人を扱っています。
ワークポートを活用して転職活動を進めると、プライベートを大事にしながら社内SEとして働ける企業を見つけられるでしょう。
コミュニケーション力が高い人
社内SEは社内のユーザー部門や外部ベンダーとの調整が必要な仕事であり、コミュニケーション力が高い人に向いています。
また関係者間で揉めごとが起きるリスクもあるため、相手の言い分を理解したり根回ししたりする能力も求められます。
そのため人と話すのが苦手だったり相手の気持ちを汲み取れなかったりと、コミュニケーションをとるのが不得意な人はきついと感じるでしょう。
社内SEとして円滑に仕事を進めるには、周囲の人に気を配りながら職場の人間関係を良好に構築する心がけが大切です。
マルチタスクができる人
社内SEは、社内の問い合わせに対応しながら外部ベンダーとの調整も行うなど、一度に複数の業務を担当する場合もあります。
それぞれは簡単な業務でも、タスクが増えれば業務量も多くなるため、マルチタスクができる人に向いている仕事です。
優先順位をつけて考えたり時間管理ができたりする人は、社内SEとして活躍できる可能性が高いでしょう。
一方ひとつの業務に集中したい人は、システム開発に注力ができる一般的なSEのほうが向いています。
社内SEに向いていない人の特徴2選
社内SEに向いていない人の特徴は、以下の2つです。
社内SEに向いていない人にもおすすめできる職種を紹介しているため、ぜひ参考にしてください。
専門性の高い知識を身につけたい人
SEとして新しいプログラミング言語を身につけたりコーディングのスキルアップを目指したりしたい人は、社内SEは不向きです。
また社内SEはヘルプデスク業務や外部ベンダーの調整などの複数業務を担当するため、システム開発でひとつの分野を極めたい人にも向いていません。
SEとしてさまざまな現場経験を積みIT知識を取得したい人は、SES企業のSEがおすすめです。
SES企業とは、システム開発をしたいクライアントにエンジニアを派遣し、技術力を提供する企業を指します。
コーディングやテストを担当する業務が多く、スキルアップにつながるでしょう。
ただしSES企業のなかにはブラック企業があるため、慎重に見極める必要があります。
働きやすいSES企業を見つけたい人は「ワークポート」の利用を検討すると良いでしょう。
ワークポートは転職決定人数No.1の実績があり、転職者に寄り添った支援を行っています。
ワークポートの転職コンシェルジュとともに自分に合うSES企業を見つけて、SEとしてスキルアップを目指しましょう。
顧客折衝に興味がある人
社内SEは基本的に社内の関係者や外部ベンダーと仕事をするため、顧客折衝の機会は少ないです。
「顧客の要望を聞き出してシステムを作りたい」と考えている人は、思い通りの働き方ができない可能性があります。
顧客の要望に振り回されないメリットがある一方、社内調整だけでは物足りないと感じる人もいるでしょう。
顧客折衝に興味がある人は、SIer(システムインテグレーター)への転職がおすすめです。
SIerは、顧客のシステムの企画から運用や保守までを担当し、システム開発の全工程に携われます。
SIerのミッションは顧客の要望に合うシステムの構築のため、顧客折衝が欠かせません。
顧客折衝ができるSIerを探したい人は、非公開求人も扱っている「ワークポート」を活用すると良いでしょう。
まとめ|社内SEはやめといたほうがいいと感じたらSES企業やSIerへの転職も考えよう
社内SEがやめとけといわれる理由は、以下の4つです。
しかし社内SEは、プレッシャーが少なかったり上流工程に携われたりするメリットがあります。
SEとしてシステム開発だけでなく、マネジメント力やコミュニケーション力をアップさせたい人には向いている職種です。
一方専門性の高い知識を身につけたり顧客折衝をしたかったりする人は、SES企業やSIerへの転職がおすすめです。
大手企業から地元企業まで幅広い求人を扱う「ワークポート」を活用すれば、自分のスキルを活かせる企業を探せます。
社内SEが向いていないと思う人でも、SES企業やSIerで働けるSEを目指しましょう。
社内SEに関するよくある質問
- 社内SEの平均年収はどのくらいですか?
-
dodaの調査では、452.2万円です。
技術系(IT/通信)全体の平均年収は452万円であり、平均的な年収だとわかります。
参照:社内SEとはどんな職種? 仕事内容/年収/転職事情を解説
年収の高い職業は?平均年収ランキング(職種・職業別の平均年収/生涯賃金)【最新版】 - 社内SEは楽ですか?
-
人それぞれですが、以下の点では楽といえます。
- 勤務地が固定されている
- 定例業務が多い
- 残業が少ない
ワークライフバランスの整った環境で、ルーティーンワークを求めている人には働きやすい仕事でしょう。
- SEの魅力はなんですか?
-
多くの人々の生活やビジネスに役立つシステムの開発に携われるのが魅力のひとつです。
とくに社内SEは自分が関わったシステムが企業全体の業務効率化やコスト削減につながるため、達成感を得られるでしょう。
さまざまな人と関わりながら、チーム一丸となってプロジェクトに取り組めるのも魅力です。