文系SEはやめとけって本当？
文系でSEが向いている人の特徴を知りたい
文系からSEを目指す人のなかには、やめとけと聞いて不安になっている方もいるでしょう。
結論、文系でもSEとして活躍できるため、やめる必要はありません。
文系は、理系に比べてITの知識やスキルが不足している傾向にあります。
しかし知識やスキルは研修や資格取得を通して、働きながら身につけられます。
またSEには、ITの知識以外にもコミュニケーション力や文章力が求められるため、文系の強みであるスキルを活かせるでしょう。
ただし文系からSEを目指す場合、企業選びには注意が必要です。
本記事では、文系SEがやめとけといわれる理由や、向いている人の特徴などを解説しています。
なお自分で企業を見極める自信がない人は「ワークポート」の活用がおすすめです。
ワークポートを活用すれば、文系SEとして活かせる自分のスキルがわかり、希望のキャリアに近づけます。
プロに相談すれば自分に合う企業への転職が実現するため、文系SEとして活躍できるでしょう。
Q SEはどのようなスキルを求められますか？
A 論理的思考力や問題解決力などのスキルが挙げられます。
「企業が抱える課題をシステムを使ってどう解決するのか」「どう効率化するのか」などを考えるため、じっくりと課題に向き合い考える力が大切です。
文系でもSEに向いている人の特徴は「文系でもSEに向いている人の特徴3選」で詳しく解説しているため、ぜひご確認ください。
Q 文系からSEを目指すのは大変ですか？
A 知識やスキルを身につける必要はありますが、文系だから大変なわけではありません。
プログラミングやデータベースなどのITの知識は、企業の研修や資格取得などを通して身につけられます。
また理系SEでもITの知識をすべて身につけているわけではないため、現時点で知識がない点を心配する必要はありません。
文系SEがやめとけといわれる理由3選
文系SEがやめとけといわれる理由は、以下の3つです。
文系からSEを目指したい人は、まずはやめとけといわれる理由を正しく理解しましょう。
理系に比べてITの知識やスキルが不足しているから
文系SEの多くは、WordやExcelなどの基本的なパソコンスキルはあっても、データベースやプログラミングなどのITの知識が不足しています。
理系で大学4年間プログラミングを専攻している人と比べて、知識やスキルに差が出るのは当然です。
そのため専門用語が飛び交う職場では内容を理解できず「働きづらい」「ついていけない」と感じるでしょう。
仕事をしながらスキルアップを目指した勉強が求められる場合もあり、自己学習を負担に感じる人もいます。
ストレスがかかる仕事だから
システム開発の現場では、ストレスがかかるシチュエーションが多々あります。
たとえばシステム開発では予算や納期が決められているため、限られた人員や期間で顧客が満足する成果を出さなければなりません。
納期が迫っているにもかかわらず、顧客から要件の追加や修正などを依頼されると、想定通りに仕事が進まないというストレスを感じます。
トラブルが発生した場合は、長時間労働になったり夜間に呼び出されたりするため、体力的に負担がかかります。
ブラック企業というイメージがあるから
IT業界は、長時間労働のイメージや夜勤があることから「ブラック企業」という印象を持つ人もいるでしょう。
実際に、スケジュール通りに開発が進んでいないと、長時間労働や休日出勤が求められる場合があります。
また、担当しているプロジェクトやポジションによっては、夜勤も必要です。
たとえば、システムの運用や監視を担当する部署は、24時間365日の対応が求められるため、夜勤を担当する可能性も考えられます。
定時に帰りたい人や夜勤を避けたい人は、大変だと感じるでしょう。
文系からSEになる3つのデメリット
文系からSEになるデメリットは、以下の3つです。
デメリットへの対処法も解説しているため、ぜひ参考にしてください。
ITについて勉強する必要がある
文系SEと理系SEでは、ITに関する知識やスキルに差があります。
追いつくには、勉強や資格取得が求められるため「わからなかったらどうしよう」と不安に感じる人もいるでしょう。
しかしある程度IT知識がある理系SEでも、勉強が不要なわけではありません。
同じSEの仕事でも、企業やプロジェクトによってシステム開発の方法や方針が異なるからです。
そのため経験者であっても、すべてを理解して仕事を進められるわけではありません。
また研修を用意している企業もあるため、仕事をしながらIT知識を学べます。
夜勤が発生する可能性がある
SEの業務では、夜勤が求められる可能性があります。
夜勤が求められる仕事の具体例は、システムが24時間365日安定して稼働しているかを見守るための運用や監視などの業務です。
また開発の業務を担当する場合も、システムのリリース時やトラブル発生時などに夜勤が発生する可能性はあります。
「夜勤はしんどい」と感じる人もいるでしょう。
しかし夜勤では25%以上の割増賃金が適用されるため、収入を増やせる点がメリットです。
参照：時間外、休日及び深夜の割増賃金（第３７条）事業場外労働のみなし労働時間制（第３８条の２）
それでも夜勤を避けたい人は、将来的に上流工程を目指すと良いでしょう。
上流工程は要件定義や設計などを指し、基本的には日勤のみで働けます。
プレッシャーを感じることがある
SEは、常に納期の厳守やシステムの安定稼働を求められるため「失敗は許されない」というプレッシャーを感じる人もいます。
顧客と要件を決めてからシステムを稼働させるまで、手戻りやスケジュールの遅延なく開発を進めるのは簡単ではありません。
書類を整理したり人を管理したりする事務とは、違うプレッシャーがあります。
事前調査が甘かったり顧客と認識相違があったりすれば、想定通りに仕事が進まない場合もあるでしょう。
しかしSEは基本的にチームで仕事をするため、メンバーに協力してもらえます。
先輩や上司にアドバイスをもらえれば、不明点をひとつずつ解消しながら仕事を進められるでしょう。
文系からSEになる3つのメリット
文系からSEになるメリットは、以下の3つです。
納得できるメリットがある場合、SEを前向きに検討してみてください。
年収が上がる
SEになれば、年収が上がる可能性があります。
具体例として事務職とSEの年収を比べてみましょう。
「doda」の調査によると、事務職の平均年収は414万円です。
同じく「doda」の調査では、技術系（IT／通信）の平均年収は452万円です。
技術系（IT／通信）のなかでもプロジェクトマネージャーは平均年収が691万のため、高年収が期待できます。
SEとして経験を積みながらプロジェクトマネージャーを目指せば、年収アップが実現するでしょう。
文系の未経験からでもSEを目指せるため、年収を上げたい人は、選択肢のひとつとして考えてみてください。
「一人で転職活動をはじめるのは不安」という人は、転職のプロに協力を依頼するのがおすすめです。
希望に合う求人を探してもらえたり、年収交渉をしてもらえたりします。
なかでも「ワークポート」は、転職決定人数No.1の実績があり、安心して任せられるでしょう。
スキルを身につけられる
SEは、データベースやプログラミングなどのITの知識はもちろん、マネジメント力やコミュニケーション力も鍛えられます。
現場でプロジェクトを管理したり、チームメンバーを育成したりする場面もあり、IT以外のスキルアップも期待できる仕事です。
社内の関連部署に根回しをしたり、顧客と要件の調整をしたりするため、コミュニケーション力が磨かれます。
とくに顧客相手の仕事であれば、詳しくない人に対して専門性の高い内容をわかりやすく説明する力も養われるでしょう。
今後、IT以外の業界や職種に再転職をする場合にも役立つスキルです。
フリーランスを目指せる
企業に所属しSEとして経験を積んだ後、スキルを活かしてフリーランスも目指せます。
フリーランスのSEは、会社員以上の収入を得られる可能性もあります。
「Midworks」の調査によると、フリーランスのSEの年収は700〜1,000万円ほどです。
本記事の「年収が上がる」の項目でも解説した通り、技術系（IT／通信）の平均年収は452万円のため、フリーランスになれば2倍以上稼げるチャンスがあります。
JavaScriptやKotlinなどのプログラミング言語を習得したり、コミュニケーション力を磨いたりすれば、フリーランスのSEとして活躍できるでしょう。
自由に働きながら高年収が期待できるフリーランスSEですが、案件の獲得には苦労するものです。
しかしフリーランスエージェントを使えば、高単価の案件を見つけられます。
「レバテックフリーランス」は、業界最大級の案件数を誇り、アドバイザーへの相談もできるため、活用すると良いでしょう。
文系でもSEに向いている人の特徴3選
文系でもSEに向いている人の特徴は、以下の3つです。
ひとつでも当てはまるものがある人は、転職先の候補としてSEを考えてみてください。
コミュニケーション力がある人
SEは、基本的にチームメンバーや顧客と一緒に業務にあたります。
相手の話を聞いたり、要点を把握したりするコミュニケーション力があれば、技術的なスキルが不足していても仕事はできます。
自分では解決できないことは「〇〇がわかりません」とはっきりと伝えられると、アドバイスももらえるでしょう。
いくらITの知識が豊富でもコミュニケーションが取れなければ、適切な成果物を作れません。
「SE=ITのスキル」のイメージが強いですが、コミュニケーション力も重要です。
文章力がある人
SEはプログラミングをするだけでなく、要件定義書や設計書などの文書を書く仕事もあるため、文章力が求められます。
システム開発は、要件定義や設計の工程を基準に進めるため、手戻りをなくすには、誰が見ても正しく理解できる文書を作る必要があります。
顧客に提出する文書の作成の場合は、システムに詳しくない人にも伝わるように噛み砕いて説明する力も重要です。
人が作成した文書をチェックしたり、設計書から仕様を把握したりすることもあるため、書くだけでなく内容を理解する力もあると良いでしょう。
柔軟に考えて行動できる人
スケジュールが遅延したり、顧客から無理な要望を伝えられたりするなど、想定外の事態が発生した際に、柔軟に対応する力が求められます。
決められた方法に従うだけでなく「効率的に進めるにはどうすれば良いか」「要望に応える方法はないか」を考えられる人は、文系理系を問わずに活躍できます。
またトラブルが発生した際、詳細がわからなくても「自分にできることはなにか」を考えて行動できる人は、SEとして成長できるでしょう。
文系からSEになるためにすると良い3つのこと
文系からSEになるためにすると良いことは、以下の3つが挙げられます。
文系からSEを目指したい人は、ぜひ参考にしてください。
資格の勉強をする
理系SEに追いつくためには勉強が必要です。しかしただ本を読むだけでなく、資格取得にチャレンジすると、目標ができ達成に向かって努力できます。
初心者は、まずITパスポートの取得を目指すと良いでしょう。
ITパスポートはITの基礎的な知識の習得を証明するための資格です。
システム開発全般はもちろん、経営やプロジェクトマネジメントなどの知識も問われます。
そのほかにも「基本情報技術者試験」や「Microsoft Office Specialist（MOS）」などもおすすめです。
資格取得で基本給が上がったり奨励金が出たりする企業もあるため、取得して損はないでしょう。
また資格取得は転職時に有利に働く場合もあります。
まずはインターネットでどのような資格があるのかを調べて、自分のレベルや興味に合わせて、勉強をはじめてみるのがおすすめです。
IT分野以外のスキルを身につける
SEに求められるスキルはIT分野だけではないため、コミュニケーション力やマネジメント力を身につけましょう。
データベースやプログラミングなどのITの知識やスキルをすぐに身につけるのは難しいです。
そのためまずはIT以外でスキルを身につけられないかを考えてみましょう。
自分の得意分野やこれまでの経験を洗い出し、活かせるスキルを整理します。
たとえば営業の経験者なら、顧客の要望を的確に把握したり提案したりする力があるでしょう。
すでに身につけたスキルを磨き、SEとしてどう活かすかを考えるのがおすすめです。
ブラック企業を見極める
ブラック企業を見極めて、自分に合う企業に転職するのが重要です。
ブラック企業の内容は人によって異なるため、まずは自分が定義する「ブラック企業」を明確にしましょう。
たとえば毎日定時で帰りたい人は「残業が多い企業=ブラック企業」と定義できます。
自分なりのブラック企業像がわかれば、嫌な条件を避けた求人を探しましょう。
長時間労働が嫌な人は残業が少ない会社、夜勤が嫌な人は日勤で働けるポジションであれば、納得できるはずです。
転職サイトにある企業の口コミや評価なども、判断する際の重要な参考資料です。
「自分で見極めるのは難しい」という人は、転職のプロに相談すれば自分に合う企業を一緒に探してもらえます。
「ワークポート」は、実績のある転職のプロが専属で対応してくれるため、希望通りに働ける企業を見つけられるでしょう。
まとめ｜文系でもコミュニケーション力や文章力を活かせばSEとして活躍できる！
文系SEがやめとけといわれる理由は、以下の3つです。
しかしSEは、年収が上がったりフリーランスを目指せたりするメリットがあります。
文系でITの知識やスキルが不足していても、コミュニケーション力や文章力を活かしてSEとして活躍できます。
また企業の研修を受けたり、資格を取得したりすれば、働きながら知識やスキルを身につけられるでしょう。
ただし転職先の企業選びは重要です。
「自分に合う企業を見つける自信がない」という人は、転職のプロに相談しましょう。
「ワークポート」は、転職相談実績83万人の実績をもとに、転職活動をサポートしてくれます。
自分に合う企業に転職し、文系でも活躍できるSEを目指しましょう。
文系SEに関するよくある質問
- SE以外のおすすめの仕事にはなにがありますか？
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IT業界でSE以外におすすめなのは、経営戦略の立案やシステム導入の提案などを行うITコンサルタントです。
また自社サービスを顧客に提案する営業職もあります。
「IT業界=SE」ではないため、SEに抵抗がある人はITコンサルタントや営業職などを検討すると良いでしょう。
具体的な職種や求人を知りたい場合は、ぜひ「ワークポート」に相談してください。
- 文系の割合はどのくらいですか？
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情報処理推進機構の「IT人材白書2020」によると、先端IT従事者のうち、IT・情報系以外の文系の割合は30.2%です。
IT・情報系が36%であることから、文系と理系で大きな差がないとわかります。
- どのプログラミング言語がおすすめですか？
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以下の言語があげられます。
- Python
- C
- C++
- Java
- C#
一口にSEといっても領域は幅広く、あつかう言語も様々です。
担当するプロジェクトによっても異なるため、入社前に確認するのが良いでしょう。
- 大手IT企業はどこですか？
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システム開発を請け負う会社（システムインテグレーター）には、おもに3つの種類があります。具体例は以下のとおりです。
種類 企業 メーカー系 ・日立製作所
・富士通
・NECユーザー系 ・野村総合研究所
・伊藤忠テクノソリューションズ
・NTTデータ独立系 ・大塚商会
・オービック
