【株式会社エディフィスジャパン宮城島社長】多角的なアプローチでグローバル人材の育成に貢献

今回は、株式会社エディフィスジャパンの代表取締役、宮城島啓太(みやぎしま けいた)さんにお話を伺いました。

教育事業、転職エージェント、ベビーシッターの3つの事業を展開し、「国際的な競争力を持つ日本人を育成する」という理念のもと、幅広い世代のキャリアを支援しています。

特に、海外経験を持つ人材に特化した転職エージェント事業「THE BEYOND BORDER」は今までにないユニークな視点を持って行うエージェント事業です。

今回は、宮城島さんのこれまでの道のりや、グローバル人材育成への熱い想いを語っていただきました。

宮城島啓太さん

株式会社エディフィスジャパン
社長
宮城島啓太さん

宮城島社長は、株式会社エディフィスジャパン代表として、高校大学を中心とした英語教育コンサルティング事業、留学経験者専門の転職エージェント「The Beyond Border」や、留学生や帰国子女シッターを派遣する「Eシッター」等を運営。

「海外経験をキャリアの強みに」を理念に掲げ、帰国子女、留学/就業経験者のキャリア支援に尽力しています。

カリフォルニアの大学を卒業後、サンフランシスコの出版社勤務、大手医療機器メーカー、海外留学準備予備校勤務を経て現職へ。

予備校時代に300名以上の生徒を海外へ送り出す中で、帰国後のキャリア形成の課題を痛感。

転職活動における情報準備不足や企業側の理解不足といった課題に対し、「The Beyond Border」を通じて情報発信、カウンセリング、転職先紹介を行い、海外経験者が強みを活かしたキャリアを築けるようサポートしています。

気になる内容をタップ

サッカー少年から海外大学へ、そして起業へ

私は静岡県の旧清水市出身で、清水エスパルスがある環境で育ったので、子供の頃はサッカーに明け暮れていました。

高校卒業までは地元で過ごし、その後、アメリカの大学に進学・卒業しました。

帰国後はご縁があり、医療機器メーカーで営業職としてキャリアをスタート。

その後、1社転職を経て、15年ほど勤めた後、現在の会社を設立し、現在は8期目を迎えています。

教育への情熱

会社を立ち上げたきっかけは、もともと教育事業からスタートしたことにあります。

学生時代から独立願望はありましたが、当時は歴史ある大企業が研究費を投入するような業界に身を置いていたため、独立の道はなかなか見えませんでした。

しかし、海外大学への留学経験を通して、良い面も悪い面も見てきた中で「日本の社会を支える子供たちにもっと外に出てほしい」という強い思いを持つようになりました。

そこで、留学に関わる仕事で独立したいと考え、まずは留学エージェントに転職。

そこで7、8年ほど経験を積みました。

理想のサポートをするために独立を決意

一般的な留学エージェントは、留学希望者に対して語学学校や海外大学を紹介する形ですが、私が勤めていた会社は、国内で英語力を高めてから海外へ行くことを推奨していました。

特に高校在籍時から準備を開始し、1~10までやってあげるでは無く、ある程度の情報を与え自分でさせる指導方針が自身の海外大進学で不満を感じていた転職エージェントのネガティブな面を軽減させると共感し、海外大進学を目指す高校生を指導していました。

また、その会社では、高校へ訪問し、予備校への集客を行う営業活動も行っていました。

医療機器メーカーでの営業経験もあったため、この仕事も楽しく、教育現場に携わる中で、多くの高校生に海外へ行くチャンスを与えたいという思いがさらに強くなりました。

そして、理想とする留学サポートを実現するため、独立を決意しました。

留学の門戸を広げたい

一人でも多くの人に留学経験を提供するために

一般的に「留学はお金がかかる」というイメージがありますが、アメリカの私立大学などでは、授業料と滞在費で年間1000万円以上かかることも事実です。

しかし、日本の私立大学に通うのと、少しプラスアルファの費用で留学できる方法もあります。

例えば、日本の大学の交換留学制度や認定留学制度を利用すれば、比較的費用を抑えて留学が可能です。

しかし、留学エージェントのビジネスモデル上、高額な学校やキックバックの大きい学校を勧められる傾向があるのも事実です。

私は「一人でも多くの日本の子供たちに留学の機会を与えたい」という思いから、従来の留学エージェントのビジネスモデルとは異なるアプローチを模索しました。

BtoCではなくBtoBにシフトチェンジ

BtoCではなくBtoBでビジネスを展開することを考え、高校と業務委託契約を結び、高校からサービス料を受け取る形にしました。

こうすることで、費用に関わらず、より多くの生徒に留学の機会を提供できるようになります。

具体的には、高校で留学セミナーを開催し、海外大学に興味のある生徒を集めてもらいます。

また、英語教育コンサルタントとして、留学に必要な英語学習プログラムを提供したり、ネイティブスタッフや日本人講師を派遣して4技能の指導を行ったりしています。

3つの事業と目指す未来

「国際的な競争力を持つ日本人を育成する総合商社になる」

現在は、教育事業に加え、転職エージェント事業と英語シッター・家庭教師事業の3つを展開しています。

これは、「国際的な競争力を持つ日本人を育成する総合商社になる」という会社の最終目標に基づいています。

転職エージェント事業「THE BEYOND BORDER」では、海外経験のある人材に特化した転職サポートを行っています。

単に英語力を武器にするのではなく、海外経験を通して得られたプラスアルファの経験を、キャリアカウンセラーと共に自己分析を通して明確にし、企業へのアピールをサポートしています。

主な対象は20代中盤から後半で、初めての転職を考えている方々です。

英語ベビーシッター・家庭教師事業「Eシッター」では、日本の大学に通う外国人留学生を先生として派遣しています。

年齢の近いお兄さん、お姉さんのような存在を通して、子供たちが自然な形で生きた英語と、海外に目を向けるきっかけを提供しています。

ご利用者様の安心を担保するために、在籍する大学を限定し、先生となる留学生・帰国子女をリクルートしています。

コロナ禍を乗り越えて

コロナ禍は、教育事業に大きな打撃を与えました。

対面での授業が完全にストップし、売上が激減。

しかし、転職市場は比較的早く回復したため、3つの事業の中で最も可能性のある転職エージェント事業に注力することで、危機を乗り越えることができました。

また、コロナ禍をきっかけに、学校現場でもオンライン教育の可能性が認識されるようになり、教育事業も徐々に回復しています。

グローバル人材育成に必要なこと

グローバル社会で日本が競争力を持ち続けるためには、2つのことが重要だと考えています。

1つは、日本人としてのアイデンティティをしっかりと持つこと。

もう1つは、グローバルスタンダードの中で臆せずに動ける力を身につけることです。

そのためには、一度海外に出て、外から日本を見る経験が大切です。

海外で様々な人と出会い、多様性を知ることで、物事を偏見なく見られるようになります。

また、言語力だけでなく、海外で経験したこと自体が大きな財産だと感じています。

おすすめの一冊は孫正義さんの『ソフトバンク王国の挑戦』

私に大きな影響を与えた本は、1997年に出版された孫正義さんの『ソフトバンク王国の挑戦』です。

高校3年生の時にこの本に出会い、孫さんの生き方に感銘を受けました。

特に、孫さんの人生の軌跡をたどるストーリーがSF小説を読むようなワクワクがあり、夢中になって読んでいましたね。

「自分もこの人のようになりたい」と思い、アメリカの大学へ行くことを決意しました。

この本がなければ、今の私はなかったかもしれません。

子どもから大人までサポートできるサービスを目指す

今後は、海外経験者専門の転職エージェント「The Beyond Border」と、子供向け英語シッター・家庭教師事業「Eシッター」を通して、より多くの人々のグローバル人材となるきっかけ、成長支援をしていきたいと考えています。

「Eシッター」では、子供たちが自然な形で海外に興味を持つきっかけを提供していきたいです。

転職エージェント「THE BEYOND BORDER」は、文字通り 一つの線を乗り越えることで 転職やキャリアアップを表したサービス名 にしています。 

単に「英語力を武器にキャリアを作りましょう」というわけではなく、海外で経験をしてきたこと自体がその人にとってすごく大きなアイデンティティとなってると思うんです。

そこをどういう風に企業の方にアピールをしていくか。

それを、我々キャリアカウンセラーと一緒に自己分析も踏まえて、明らかにして転職のサポートをさせていただくエージェントです。

ぜひ、初めて転職をする方で、海外経験を持ってらっしゃる方っていうのはご相談いただけたら嬉しいなと思っています。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
気になる内容をタップ