【獨協大学教授】森永卓郎先生|キャリアに関するインタビュー

森永卓郎先生

東京大学経済学部経済学科卒業 日本専売公社、日本経済研究センター(出向)、経済企画庁総合計画局(出向)、三井情報開発(株)総合研究所、(株)UFJ総合研究所(現三菱UFJリサーチ&コンサルティング(株))を経て、2016年から獨協大学経済学部教授。

先生が研究者を目指された理由を教えてください。

日本経済研究センターで、低成長期以降にあらゆる格差が拡大していることを発見し、その原因を知りたいと思いました。そして、その後、経済企画庁で、偶然にも総合計画局労働班という労働関係の分析をする部署に配属されたことから、格差の研究がライフワークになりました。

先生の研究内容について教えてください。

低成長になると格差は拡大します。日本はこの30年間、ほとんど経済成長していません。その理由の解明がいまの主たる研究内容です。

なぜこの研究をしようと思ったのですか?

世の中で言われていることの大部分が間違っているからです。日本が成長しなくなった原因は、ミクロ面では新自由主義型の構造改革、マクロ面では財務省の緊縮財政によるものです。

これまで携わってきた仕事の中で、最も印象に残っているプロジェクトや課題は何ですか?

ミクロ面での原因は、『なぜ日本だけが成長できないのか』(角川新書)

マクロ面での原因は、『ザイム真理教~それは信者8000万人の巨大カルト』(三五館シンシャ)にまとめています。

これまでのキャリアの中で最も誇りに思う成果について教えてください。

上記2冊の書籍です。

仕事をする上で、最も大切にしているものは何ですか?

権力に忖度しないこと。

今後、若い層(10〜30代)はどのようなキャリア形成をするのがおすすめでしょうか?

生涯続けられる自分が好きな仕事をできるだけ早く見つけること。天職にたどり着く時期が早いほど人生は有利になります。

若い層(10〜30代)に必要なスキルや能力はどのようなものだとお考えでしょうか?

職業能力の基礎を作る時期なので、とにかく徹底的に仕事をすることだと思います。そのため、ワークライフバランスなど考えずに、すべての時間を仕事に投入すべきだと思います。

最後に、ご自身が目指す理想の未来像について教えて下さい。

大学教員の仕事は、あと5年で終わりですが、その他に取り組んでいる博物館運営、小説家、童話作家、歌手、農業、落語家などの仕事を死ぬまで突き詰めたいと考えています。

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