県外転職は難しい?と県外への転職に対する悩みを持つ人もいるかと思います。結論、県外転職で転職先の幅が広がったり、給与アップを期待できたりします。
本記事では、転職するまでの流れと費用、県外転職する上での注意点を解説します。
県外で転職するのは難しい?
県外への転職は難しい、不利だと耳にしたことがある人もいるかと思います。時間と費用はかかるものの、県外への転職は難しいとは限りません。
しかし、県外転職にはメリットとデメリットがあります。県外への転職を検討する理由は、家族の転勤に伴うもの、U・Iターン希望など人によりさまざまです。
県外への転職を考えたら、まずはメリットとデメリットを押さえておきましょう。
県外へ転職するメリット
県外へ転職するメリットには「転職先の幅が広がる」「都心部への転職なら給与アップが期待できる」ことが挙げられます。それぞれ解説していきます。
①転職先の幅が広がる
求人数は地方よりも都心部の方が多いため、地方から都心部への転職の場合は転職先の幅が広がります。転職先の幅が広がり、異業種への転職も検討しやすくなる点は、県外へ転職するメリットのひとつです。
②都心部への転職なら給与が上がる可能性もある
地方と都心部では給与水準は大きく異なります。
dodaエージェントの調査によれば、2022年9月~2023年8月の1年間で最も平均年収が高かったのは、関東エリアで436万円、最も平均年収が低かったのは北海道・東北と九州・沖縄エリアの373万円でした。
エリア | 平均年収(全体) | 平均年収(男性) | 平均年収(女性) |
---|---|---|---|
関東 | 436万円 | 492万円 | 377万円 |
東海 | 403万円 | 452万円 | 335万円 |
関西 | 398万円 | 449万円 | 340万円 |
中国・四国 | 383万円 | 426万円 | 324万円 |
北信越 | 378万円 | 419万円 | 318万円 |
北海道・東北 | 373万円 | 415万円 | 318万円 |
九州・沖縄 | 373万円 | 416万円 | 321万円 |
県外へ転職するデメリット
一方で、「転職活動に時間と費用がかかる」「地方は求人数が少ない」点は県外で転職する際のデメリットに挙げられます。それぞれ詳しく解説していきます。
①時間と費用がかかる
転職活動でかかるお金は主に「交通・宿泊費」「服飾費」「書籍・履歴書費」の3つに分けられます。中でも県外への転職の際にお金がかかる部分が「交通・宿泊費」で、転職活動後には引越し費用もかかります。
さらに、例えば新大阪駅から東京駅まで出向く場合、片道2時間半の時間を要します。県外での転職には時間とお金がかかることを念頭に入れておきましょう。
②地方は求人数が少ない場合がある
県外への転職が難しいといわれる理由のひとつでもあるのが、「地方では求人数が多くない点」です。地方での転職においては求人数の少なさゆえに、転職先の幅が狭まる可能性もあるため、デメリットといえるでしょう。
【地域問わず利用可能】県外への転職におすすめの転職サイト・エージェント3選
県外転職を考えたときには、地域問わず利用できる転職サイト・エージェントを活用するのがおすすめ!
今回ご紹介する転職エージェントはどれも求人数が豊富で、サポート態勢も充実しています。それぞれの転職エージェントの特徴を理解した上で、利用しやすいと思う転職エージェントにまずは登録してみましょう。
転職先のエリアによっては、求人数が少ない場所もあります。対策として転職エージェントを複数併用して利用するのも方法の1つですよ。
1.リクルートエージェント(RECRUIT AGENT)
リクルートエージェントは業界トップの求人数が特徴。地域問わず幅広い求人を取り扱っているので、県外への転職を考えたらまず登録しておきたい転職エージェントです。
転職エージェントのサポートも充実しているので、アドバイスをもらいながら安心して県外への転職活動を進めることができます。
2. doda(デューダ)
dodaは公開求人 20万件以上(2023年3月時点、非公開求人を含む)とリクルートエージェントについで求人数が多い転職エージェント。取り扱う求人エリアは全国なので、県外への転職活動にぴったりです。
dodaではスカウト機能もあるので、県外転職で時間がないときにも活用できるサービスが充実しています。特に、20〜30代で転職を考えている人におすすめの転職エージェントです。
3. マイナビエージェント(マイナビAGENT)
マイナビエージェントは、地方の求人も豊富な転職エージェントです。都心部から地方への転職を考えている人は、まずマイナビエージェントを登録することをおすすめします。
幅広い業種・職種の求人をそろえているため、希望に合う求人を見つけやすいのが魅力。中でも、営業/IT/メーカー/金融職種に強みを持っています。
マイナビエージェントは、面接対策や書類添削などのサポート態勢が万全なため、初めて転職活動をする人にぜひ活用してほしい転職エージェントです。
県外へ引越し、転職するまでの流れ
ここからは、県外への転職活動と内定から就職するまでの流れを解説します。県外への転職の不安な要素として「転職活動の流れがわからない」点が挙げられると思いますので、ぜひチェックしておいてください。
県外への転職は、以下のような流れで進めていきます。
それぞれ解説します。
1. 転職エージェントを活用して転職先を決める
まずは、転職エージェントに登録をします。転職エージェントはそれぞれの特徴と強みがあるので複数登録するのがおすすめ。
登録後には、転職エージェントとの面談日時を早めに決めておきましょう。面談日時が確定するまでに時間がかかる場合もあるので、登録したら早めに面談予約をするのが吉です。
面談時には、転職エージェントに県外への転職を希望していることや希望条件、転職理由などを伝えます。転職エージェントと県外転職の方向性をすり合わせることで、より自分の希望に沿った求人と出会いやすくなりますよ。
県外への転職活動は情報収集が難しいもの。転職のプロであるエージェントや転職サイトから最新の転職情報を得られる環境があれば、安心して県外転職ができるでしょう。
2. なぜ県外で転職したいのか志望理由を明確にする
続いて、県外転職を希望する理由は明確にしておきましょう。「なぜこの地域の就職を希望するのか」「現在の住まいのそばの同業種ではなぜダメなのか」などは面接時にも聞かれる可能性があります。
「引越しをして環境を変えてまで働きたい」という熱意をしっかり伝えられるように準備しておくことが大切です。
3. 引越し先を決める・引越しをする
引越し先と引越し日を決めるのは、転職先が決まってからにしましょう。
万が一、転職がうまくいかなかったとき違約金やキャンセル料金が発生するリスクが考えられます。余計なお金を払わなくて済むよう、必ず転職先が決まってから引越しの段取りを取るようにしましょう。
県外で転職する際の注意点
県外で転職するときは、いくつか注意点があります。後悔する結果にならないように、しっかりおさえておきましょう。
それぞれ見ていきましょう。
1. 地方から都市部への転職の場合
地方から都市部への転職の場合、家賃や物価が高くなる傾向があります。地方からの県外転職は、給与アップも見込めますが、生活費はこれまで以上にかかることを想定しておきましょう。
他にも、同業種であっても地方で働いていたときよりも高いスキルや即戦力を求められるケースもあります。
2. 都市部から地方への転職の場合
地方では地元出身者への採用に力を入れている企業もあるため、県外からの転職活動が不利になる場合もあります。
他にも、地方は都心部と比較すると求人数が少ないです。そのため希望の職種や業界が見つからない可能性もあります。
3. 県外への転職でかかる費用を知る
県外への転職で最も費用がかかるのが「交通・宿泊費」です。
例えば大阪から東京へ転職を考えている場合、新幹線代(自由席)約28,000円、ビジネスホテル宿泊1泊約10,000円、合計38,000円はかかるとみておきましょう。
1回に限らず、何社も受ける中で何度も東京へ行く可能性もあります。転職活動前に貯金しておくことも大切です。
4. 転職活動にかかる時間は多くなる
県外への転職活動はお金だけでなく、時間も通常の転職活動よりかかるので注意が必要です。県外に面接へ行く場合もあります。
今の職場で働きながら転職活動を進めるときは、有給休暇の利用も必要なケースもあるので、時間を十分に確保できるかも確認しておくことをおすすめします。
5. 県外転職後の生活をイメージする
県外転職後のイメージを具体的に持つことも大切です。
例えば、都心部から地方へ転職した場合には、近くのお店が少ない、休日に出かける場所がないなどの不満を感じる可能性もあります。
転職後に「思っていたのと違う」とならないように、会社情報や仕事のやりがいだけを調べるのではなく、実際に住む環境としても自分が納得できるかどうかもしっかり自分で調べておきましょう。
県外への転職を考えたらまずは転職エージェントに相談しよう!
県外へ転職するのは時間もお金もかかりますが、仕事の選択肢が増えたり、給与がアップする可能性があったりします。
県外へ転職活動する際には、まず転職エージェントに県外への転職を希望していることを相談してみてくださいね。転職エージェントの手厚いサポートを受けることで、安心して県外への転職活動を進められますよ。