今回ワーケーションで訪れたのは、静岡県沼津市にあるINN THE PARK沼津。
泊まれる公園をコンセプトにした複合型施設だ。リモートワークなども楽しめる。
関係者の方にお話を伺うと、施設から食事、ショップまですべてにこだわりが詰まっていて、INN THE PARK 沼津で過ごすのがさらに楽しみに。
施設の担当者にインタビューの機会をいただいたので、INN THE PARK 沼津さんの全ての魅力を紹介していく。
ファミリーで楽しむにも女子会にも最適。手軽にアウトドアが楽しめるinn the park Numazu
柏木:今回はワーケーションとしてinn the park numazuさんにお伺いしましたが、主にどのような方がご利用されているのでしょうか?
inn the park numazu:30〜40代のファミリーのお客様が多いです。ただ、時期によって客層は変わってきます。3月は卒業旅行で、20代の女の子たちが女子会で利用するケースが多いです。一番のピークは夏ですね。
柏木:夏の時期は、バーベキューなどを楽しむお客様が多いのですか?
inn the park numazu:そうですね。アウトドアが楽しめる環境で、夏は手ぶらでキャンプができるような感じで来ていただいていると思います。
柏木:確かに広い芝生もありますし、いろいろなアクティビティを楽しむことができそうですね。
inn the park numazu:公園で遊びながら、楽しんでいただけます。
柏木:inn the park numazuさんの、おすすめポイントはありますか?
inn the park numazu:それぞれのスタッフが異なる仕事を担当しており、私は入口のショップを担当しています。だから、担当しているショップは、自信を持っておすすめしたいですね。
柏木:ショップでは、どのような商品を取り扱っているのですか?
inn the park numazu:県内の作家やアーティストの作品、特産品など、近隣のお店にはないような少し珍しいアイテムを取り扱っています。また、イベントなどで作ったものや、お付き合いのある他県のブランドさんの商品なども取り扱っています。
柏木:ここでしか手に入らないものが買えるんですね。
inn the park numazu:偶然立ち寄った人が、「知ってる商品がある」と驚くような出会いがあればいいなと思っています。
リノベーションされた施設には随所に遊び心満載!ディナーにもサプライズあり
柏木: inn the park numazuさんは、どのようなコンセプトで運営されているんですか?
inn the park numazu:少年自然の家の跡地をリノベーションして建物を綺麗に再利用しながら、ノスタルジックな雰囲気を演出しています。例えば、ライトは物干し竿を再利用して作っていて、本棚も工芸家が使う棚を活用して作っています。
柏木: とてもエコなお店なんですね。
inn the park numazu:よく見ないと気づかないんですけど、そういうアイテムがたくさんあります。
柏木: 泊まりに来たら、細かいところまでしっかりと見てほしいですね。
inn the park numazu:そうですね。空間を楽しんでいただきたいです。あまり堅苦しくない雰囲気なので、気軽に楽しんでいただけると思います。
柏木:来た時に、リノベーションの景観と自然の美しさが素晴らしいなと感じました。以前はここに、食堂があったのでしょうか?
inn the park numazu:そうですね。以前はたくさんの席が配置されていましたが、現在はお客様に合わせて席数を調整し、広く見えるようにしています。天井も高くなっていますし、コロナになってからも密になるのは避けられていると思います。
柏木:コロナの前から、お店は営業されていたのですか?
inn the park numazu: コロナ前から営業しており、今年で6年目に入りました。私は3年ほど前に入ったのですが、その間にさまざまな人が入ってきて雰囲気も変わってきている印象です。
柏木:コロナ禍に入り、お店の営業に影響はありましたか?
inn the park numazu:もちろんありました。ただ、 密にならない空間であるため、それほど大きなダメージは受けませんでした。
柏木:確かにこれだけ自然豊かな場所だと、お客様も安心できますよね。
inn the park numazu:開放感もありますしね。
柏木:そうですよね。来た時に、すごく開放感を感じました。ディナーの写真も見せていただいたのですが、お料理には沼津の特産物を使われているんですか?
inn the park numazu:地域の特産物を上手く利用しながら、フレンチをミックスした料理を提供しています。施設自体もリノベーションして面白い要素を取り入れていますが、ディナーでも面白さやサプライズを大切にしています。
柏木:では、今日のディナーにもサプライズ的な要素があるんですか?
inn the park numazu:結構あると思います。
岸田:楽しみですね。
inn the park numazu:ぜひ楽しんでいただければと思います。
売店の域を超えたまるでセレクトショップのような魅力あるお店
岸田:グッズの担当をされているとのことですので、ぜひおすすめのグッズも紹介していただけますか?
inn the park numazu:全部のグッズがおすすめです。なかでも特に、ショップの入り口にも掲示している「森へ行く日/呼吸」という商品は、私が入社した当時からあるもので、すごく香りがいいんです。この商品を基点に、関連するアイテムや良さそうなものを選んで組み合わせてきました。
岸田:セレクトショップのような感じですね。
inn the park numazu:最初は売店の仕事だと言われていたんですけど、仕事をしているうちにセレクトショップのようだなと思うようになりました。
岸田:売店の域を超えてますね。
inn the park numazu:面白いものを選んでいったら、だんだんとエッジの効いた商品が増えていきました。私を採用してくれた前任の支配人が、エッジの効いたようなものが好きだったんです。ただ、inn the park numazuは凛とした自然的で無機質な空気感の施設で、支配人の好みをうまく反映させることができていませんでした。施設の色も大事にしながら、支配人の好みも上手く取り入れていこうと提案して始めたのが、このショップです。それから、関連性や相性の良いブランドを考えながら、少しずつ商品を集めていきました。結果、現在のような雰囲気になりました。
岸田:ワクワクしますね。
inn the park numazu:もっと商品を厳選すべきなのかもしれませんが、おもしろそうだと感じたものは取り入れていて、結果として商品の数が増えてしまいました。増えていったにも関わらず、さらに増やしています。これからもまだまだたくさんの商品が増えていく予定です。でも、さすがに旅行に来て、3万円のニットは買っていかないですよね?
岸田:実際の反応はどうですか?
inn the park numazu:貴重な商品だから、売れるんですよね。他の場所では販売されていない商品や完売した商品を店頭に取り揃えています。ネット販売も行っていますが、ネットにはほとんど掲載せず店頭での販売を重視しています。基本的には店頭で商品を見ていただき、「なんで欲しかった商品が、こんなところにあるの?」と思って購入していただきたいと考えています。
岸田:ショップに来る甲斐がありますね。
inn the park numazu:当店が、inn the park numazuへ来るきっかけの一つになればと思っています。お客さんが好きなブランドが当店にあることをわかったうえで、来て頂けたら嬉しいです。基本的に店頭ではなかなか見ることのできない商品やイベントでしか販売していない商品など、貴重な商品を取り揃えています。また、先日セールを行いました。
岸田:売店なのにセールを開催するんですね。
inn the park numazu:年に一度セールを行っています。セールと言っている以上、お客様が欲しい商品がセール対象になっていないのは申し訳ないので、とにかく価格を大幅に下げます。
柏木:どれくらい金額を下げるんですか?
inn the park numazu:結構ギリギリ利益がでるぐらいの金額まで、下げています。また、
他の場所では絶対にセールしないような商品も、セールにしています。
岸田:季節によって、商品のジャンルは大幅に変えるのですか?
inn the park numazu:そうですね。先週まではニット製品をたくさんおいていたのですが、現在はフレグランス製品に切り替えています。大体、3か月に1回のペースで、商品を入れ替えています。一人でお店を運営しているため、商品の入れ替えには時間がかかるので、できる範囲で行っています。
一押しの高機能ウェアや入手困難なレアな商品などバラエティ豊かな商品が勢揃い
岸田:フレグランスが一押しということですが、次におすすめの商品は何ですか?
inn the park numazu: JAXAが提供しているMXPという商品は、ずっと取り扱っています。ノースフェイスを展開する、ゴールドウィンという会社の商品なんです。
この商品は、JAXAのアンダーとしても着用されていて、優れた機能を普段着に取り入れています。この商品は「臭わないを着る」と言われていて、汗の匂いなどを消してくれるんです。つまり、汗をかいても臭わないというわけです。品質の良い商品を提供したいという思いで、取り扱っています。 これが後継のニュートラルワークスというブランドで、ソックスやアンダーウェア、パンツなど様々な種類があります。どれも消臭効果があり、臭わが付着しません。例えば、一日仕事をしてから友達の家に遊びに行くときも、足の臭いを気にする必要はありません。本当に驚くほど臭わないんですよ。
岸田:そこまで言われたら、気になりますね。
inn the park numazu:私は、もともとはノースフェイスで働いていて、複数のセレクトショップの運営もしていました。その関係でこうした商品を置かせてもらっていて、お店もセレクトショップのような雰囲気になっています。当初は、アパレルを辞めて違う仕事をしたいと思って入社したのですが、巡り合わせで自分の経験が活かせる仕事につきました。今はこういう仕事が自分には合ってるんだなと、改めて感じています。
岸田:素敵な話ですね。
inn the park numazu:僕が一番初めに入れたのがMXPの商品なので、思い入れはありますね。ここから始まっているので、推していきたい商品です。この商品は施設などには卸していなくて、直営店舗と一部のセレクトショップでしか扱われていないんです。でも、当店はセレクトショップではなく、売店ですからね。
岸田:忘れてました。売店なんですよね。
inn the park numazu:こうしたアウトドアの雰囲気がある施設では、初めてこの商品を取り扱っています。元々ノースフェイスの店長をしていたこともあり、会社から「お前がいるからやらせてやるんだぞ」と言われています。そのため、直営店舗でしか販売していない商品も扱うことができています。あと、この商品はビール染めされているんですよ。静岡の伊豆にあるベアードビールというクラフトビールの、ビール染めなんですよ。
岸田:すごくいい色ですね。
inn the park numazu:すごくナチュラルな素材で、推している商品なんです。この商品は直営店舗でしか取り扱っていないそうです。直営店舗でも、取り扱えない店舗もあるみたいです。
岸田:かなりレアな商品ですね。
inn the park numazu:結構レアで「なんでこんなところにあるの?」と思うような商品なんですけど、ベアードを取り扱っていることもあり取り扱いができています。
柏木:ここに来たら必見の商品ですね。
inn the park numazu:この薄手のスウェットは、Tシャツとスウェットの間のような素材感で、肌の熱を共鳴させて保温してくれるんです。心臓が動いて脈を打っているので、その脈をこの生地が共鳴し返してくれて、自分の体温をずっと維持できる素材なんです。
柏木:すごいですね。
inn the park numazu:光電子という素材で、凍傷などを防ぎ安全に登山が行えるようにとノースフェイスのダウン製品にも使用されています。この光電子を生地に編み込んでいるため、体温が維持されて熱くなり過ぎることもありません。外が寒くても体温が維持されるので、寒く感じないんですよね。
柏木:冬にぴったりですね。
inn the park numazu:肌寒い時にも最適ですので、春でも一枚で着ていただけますよ。
柏木:ちょうどいいですね。
inn the park numazu:スウェット一枚で外出し、夕方になると少し肌寒さを感じることもあるじゃないですか。でも、これを着ていれば体温が維持されるので、寒くないです。さらに、消臭とドライ効果もあり、乾きやすいんです、
柏木:本当に万能ですね。
inn the park numazu:高機能でありながら肌になじむような着やすさで、普段着としても着られるアイテムを取り揃えています。これがニュートラルワークスのラインナップで、結構推している商品です。私も毎日このパンツを履いていて、自分も買いたいので入れているっていうのもあるんです。なかでも靴下は本当におすすめです。靴下に穴が開いてしまっても、ぐるぐる巻きにしてかたつむりみたいな形に結んで靴の中に入れておくと、靴が臭わなくなるんですよ。生地が擦り切れるまで、半永久的に機能が持続する優れものなんです。
岸田:そこまで言われると、一度試してみたいですね。
inn the park numazu:ソックスは、ぜひ試していただきたいです。オレンジの方は、ヒート効果があり温かくなります。黄緑の方はドライ効果があり、乾きが速いです。後ろにかかっているビッグTのような服は、体のラインがはっきり出ないので、ちょっとキレイめに着れるんですよ。それでいて、コットン100%の風合いを持ち、乾きが早いんです。新しいものは、 ユニセックスの形状になっていて袖が長めです。丈は短めなので、普通に着ていただくとゆったりする感じになります。本当に一枚でさらっと着れるんですよ。公園で遊ぶと汗をかくので、着替えは最初から少し綺麗めのものを用意しています。 体現してもらいたいという思いがあって、ウェルカムドリンクとして提供しているお茶やディナーに添える紅茶なども取り揃えています。
柏木:貴重なお話を、ありがとうございます。
岸田:ありがとうございました。
まとめ
今回のインタビューを通して、INN THE PARK沼津の新たな魅力をたくさん知れた。
訪れる際は、リノベーションされた施設やサプライズのある食事にもぜひ注目してみてほしい。
また、こだわりが詰まったショップも必見。ここでしか手に入らない商品も多数あるため、ぜひ足を運んでいただきたい。